結ヶ丘にて、私はかのんちゃんからある話を聞いていた。
「今度虹ヶ咲に集まるときに紹介したい子達がいるって?」
「侑さんからそんな話があってね。何だか本当に複雑な事情があるから詳しくは話せないけど、いい子達だって」
「複雑な事情って気になるけど……」
「そうですね……ですが」
「まぁ……細かいことを気にしなくて済むというか」
「紗央莉がいるお陰でそこら辺は気にしなくてすみマス」
「紗央莉先輩の色々に比べたらっすね~」
「何があっても気にしませんですの」
「なんだろうな……慣れって怖いな」
「大丈夫。対して驚きはしない」
「えっと……まぁ……そうだね」
「私で慣れて欲しくはないんだけど……」
確かに百歩譲って色々な装置をつけたりしてるけど……割と実用性が高いものしかつけてないよ。理事長室のマッサージ機とか生徒会のマッサージとか……後は不審者撃退用の罠……はしあちゃんに全部突破されたから、今回は自動ではなく手動で発動するようにしてあるし…………
「それでどんな子達なの?」
「えっと……そこまでは詳しく聞いてない。ただ本当にいい子達だって」
詳しく話さないのは侑さんの悪い癖というべきか……まぁ会えば分かるだろうし……
「そう言えば虹ヶ咲って前に怪物騒ぎとかなかった?」
ちーちゃんが思い出したかのように例の騒ぎについて触れた。確かライブ中に怪物が現れ、危機一髪の所を謎のヒーロー三人が解決したとか……
「あのさ千砂都。あんなのライブの演出よ。そんな怪物が本当に現れてヒーローが解決したなんて、現実的にあり得ないわ」
「……あったとしても科学的技術でどうにかできる」
「四季ちゃんの言う通りだね。虹ヶ咲にはそれを可能とする人がいるんだし」
うらさん辺りがそれをやったと思うけど……私はその事件について少し気になることが多かった。確かに怪物騒ぎがライブの演出だとしても、何故か私にはそう言わされているようにしか思えない。何だか記憶を操作された?とは言えそんな装置があったら真っ先にうらさんが私か四季ちゃんに話したりするだろうし…………
それに夏美ちゃんがその怪物騒ぎが起きたときのライブ映像を保存していたのを見たが、どうにも映像が悪かった。ただそのヒーローの姿はぼやけていたが、何処か未唯さんに似ていた。
まさかね…………
未唯side
そんなこんなでソラちゃんたちが来る日になり、私たちは部室に集められた。かのんちゃんたちにはソラちゃんたちが来たあとに、結ヶ丘に行って紹介するようにしてある
「それじゃ装置起動するね」
うらちゃんが装置を起動すると青白い光と共に穴が出き、そこから……
「ふぅ……」
「着いたみたいだね」
「えぅ!」
ソラちゃん、ましろちゃん、エルちゃんが現れた。三人とも元気そうだ
「虹ヶ咲の皆さん!お久しぶりです!今回もお世話になります!」
「なんだろ?前に来たときと比べたらそんなに経ってないのに懐かしい感じがするよ」
「いらっしゃい。先ずは歓迎パーティーしたいところだけど、三人には紹介したい子達がいるから、そこの学校に……」
侑お姉ちゃんが言いかけた瞬間、何故かソラちゃん達は不思議そうな顔をしていた。
「三人?」
「あれ?あげはちゃんにツバサくんは?」
「えぅ?」
あげはさんとツバサくんも来るはずだったのが、いない。もしかしたら転送位置がずれたとか? うらちゃんは確かめていると……
「あー、ちょっとトンネルが不安定になってたみたいだね。その二人は多分違う場所に転送されたかも」
「そんな……」
「それでは早速探しに……」
ソラちゃんが二人を探そうとした瞬間、紗桜莉ちゃんからメッセージが送られてきた。それは…………
『何だか未唯さんの知り合いらしき人たちが突然屋上に現れたけど……』
あーうん、位置が特定できちゃったよ。
とりあえずみんなで結ヶ丘に行くことになったが、私たちが着いたときあんなことになっていたとは思ってもみなかった
次回Liella組とあげツバの出会い
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