たまに思う。未唯ちゃんを誰かに書いてほしい
栞子side
未唯さんの家でお泊りをしてから数日がたったある日のこと、どうにも様子がおかしい
「それでね」
「そうなんですか」
しずくさんと一緒に楽しそうに話している未唯さん。こうやって見ている分には特に問題はないけど……
「あの…未唯さん?」
「!?」
私が声をかけると逃げ出してしまう。
「未唯さんと喧嘩したの?栞子さん?」
「そういうわけじゃないんですが……」
ここ最近、未唯さんに避けられてしまっている。私……嫌われるようなことをしてしまったのでしょうか?
「あの栞子さん?大丈夫ですか?」
「その……大丈夫だとは思いますけど……」
「そうは見えないけど……」
「えっ?」
「すごい顔色悪いです」
私……そんなに顔色悪い!?でもどこか具合が悪いとかそういうわけじゃないのに……
「なになに~しお子とみい子、喧嘩したの~」
「かすみさん、はっきり言わない」
「喧嘩なんてことは……その……」
「栞子ちゃん泣きそうな顔してるけど、大丈夫?」
泣きそうって……だめだ。自分の気持ちがわからなくなっている……
「えっと、何かごめん」
「もうかすみさん、あとでお説教ですからね」
「何で~ちょっと冗談で~」
「とりあえず栞子ちゃん、何か身に覚えない?」
覚えって言われても……
「あんな感じになったのがいつぐらいからとか」
「そうですね……この間お泊りした時からですね」
「お泊りですか……何かしたとか?」
「いえ、特には……あぁでも」
「「「でも?」」」
「未唯さんがあまり弱いところを見せないから、私にでも見せてくださいって」
「未唯ちゃん、確かに弱いところとか見せないけど」
「まさかそれで避けるとかないよね?」
「………」
あの、何でしずくさんは黙っているんですか?ちょっと不安になるんですが……
未唯side
校舎裏でため息をつく私。はぁまたやっちゃった。この間お泊りしてから栞子ちゃんと顔を合わせるたびに……なぜか顔が熱くなって、逃げ出したくなる……
「うぅ、どうしたんだろう?私……」
別に栞子ちゃんが嫌いになったわけじゃないのに……こんな風に逃げていたら逆に嫌われちゃうかもしれない
「未唯ちゃん?どうしたの?」
「あ、ぽむお姉ちゃん」
「なんだか顔が真っ赤だけど」
「えっ!?」
そんなに真っ赤!?うそ……
「冗談だよ」
お姉ちゃんが悪戯っぽく笑って言ってたけど、今はちょっと…………
「何だか最近栞子ちゃんのこと避けてる?」
「うん……」
「喧嘩しちゃった?」
「そういう訳じゃないけど…………」
「よかったら聞かせて、いつも未唯ちゃんには力になってもらってるから」
「ぽむお姉ちゃん……」
今のこの悩み……もしかしたらぽむお姉ちゃんなら解決してくれそう…………私はゆっくりと話し出した。
この間のお泊まりの時に、栞子ちゃんに話したこと、栞子ちゃんが私にも弱いところを見せてくださいって言ったこと…………
それからこんな風に避けるようになったことを…………
話終えるとぽむお姉ちゃんは…………
「そっか、そんなことがあったんだ」
「栞子ちゃんが頼ってくださいって言ってくれたの嬉しかったけど、それからやっぱり…………」
「避けちゃうんだね。でもそれは仕方ないことだよ」
「仕方ないこと?」
「うん。だって未唯ちゃん、栞子ちゃんのこと好きになったんだから」
?
「何て?」
「え?だから未唯ちゃん、栞子ちゃんのこと好きになったんじゃないの?」
「いやいやいや、そんなこと…………」
「そう?栞子ちゃんのこと思い浮かべてみて」
言われるままに栞子ちゃんのことを思い浮かべた。そんな好きなんて…………
『未唯さん』
「///」
「顔真っ赤だよ」
「あぅ……その好きなの?私……栞子ちゃんのことを」
「ちゃんと自分の気持ちに向き合わないとちょっと辛くなるよ」
そうは言うけど……と言うか……
「お姉ちゃんはどうなの?侑お姉ちゃんの考えてこんな風になったりとかは……」
「私は……昔から侑ちゃんが大好きだから……私は好き。未唯ちゃんは好きになっちゃったの」
そんな言い方の違いじゃないの?うぅ……でも確かにこの思いを何かと考えると…………
「未唯ちゃんは今することは自分の気持ちをハッキリとさせること。後はどうするか決めないとね」
「う、うん」
私の気持ち……どうするかなんて……そんな…………
未唯ちゃんの場合は好きになったことに関して、どう向き合うかは次回!
感想待ってます!