ソラside
あの時の事を振り替えると……やはりあの言葉は正しいのかもしれない。
普段優しい人が怒ると怖いと言うことを…………
放課後になると未唯さんが元の姿に戻っていた。どうやら解毒薬を使って戻ったらしい。
「完成するまでまさか放課後までかかるなんて……」
「あの、未唯さん。後でノートを見せますので」
落ち込む未唯さんを慰める栞子さん。この二人は本当に仲がいい。
「それにしてもシニエちゃん、結構色んな所知ってるね」
「シニエさんはお散歩委員会副委員長ですから!」
「みー」
シニエさんも嬉しそうにしている。
今日は特に何もなく平穏だった。そうそうバッタモンダーが襲ってくることはないとは思ってましたが……
「あら、未唯?元に戻っちゃったの?残念」
ランジュさんが部室にやって来ては、未唯さんの姿を見て残念そうにしていた。
「ランジュさん、後であの薬飲みますか?私よりもランジュさんの方が似合ってますよ」
「あ、あはは……やめときます」
ランジュさんって前から思ってましたが未唯さんの事が苦手?前に色々と揉めたとは聞いてますが……苦手になるようなことがあったのかどうか少し気になる。
「未唯、そろそろ帰ろう」
「未唯ちゃん、元に戻ったんだね」
侑さんと歩夢さんは未唯さんの事を迎えに来たみたいだった。私たちも一旦ましろさんたちと合流して、今日の事を報告しないと……部室に残っていた面々で帰ろうとしたとき、何故か未唯さんだけは落ち着かない様子だった。
「未唯さん、どうしたんですか?」
「うん……何だか……胸騒ぎがして……胸騒ぎと言うより……これは……」
未唯さんは何を思ったのか急にプリキュアに変身し、部室の窓から飛び出していった。
「未唯!?」
「あの様子……未唯ちゃん、変だったよね?」
「そもそもプリキュアに変身してまで飛び出すなんて……」
「もしかしてあの変な人が怪物だして暴れてるとか?」
侑さんたちも未唯さんのあの様子が気になっていると、あげはさんはあるものを見つけた。
「ねぇ、ソラちゃん。何だか鳥が騒いでるけど……」
窓の外には何羽もの小鳥が騒いでいた。もしかして……
「ランボーグが現れたのかもしれません!?」
苺side
少し気を失っていた。そして目覚めると同時に身体中が痛かった。
骨折とか血とかは出てないみたいだけど……何でこんなことに?
「なんだ?変身しないのか?」
目の前には変な男の人と怪物がいた。思い出した……あの変な人が急に現れて……「先ずはお前からいたぶってやる!」って言ってペットボトルの怪物を生み出してきて……襲われたんだった。
「ランボーグ!」
「お前のあとは、あの罠女だ!やれ!ランボーグ!」
怪物が大きな腕を振りかざした。もうだめかと思った瞬間、私の目の前に白と翡翠色の衣装を纏った女の子が現れ、怪物の攻撃を受け止めた。
「大丈夫?苺ちゃん」
「未唯……姉?」
これが未唯姉のプリキュアとしての姿?
「ハァーーーー!?何で二人居るんだ?」
「この子は私の妹……」
未唯姉の声に何処か怒りが混ざっていた。これってもしかして……
「妹?まぁいいや!お前の家族をいたぶっておいたぞ。お前が俺の邪魔をしたからその報いだ!だけどそれだけじゃ足りねぇ!お前の友達とかもいたぶって……」
「ねぇ……出来もしないこと言うのやめた方がいいよ」
「はぁ?何をふざけたことを……ごほっ!?」
未唯姉は変な男を蹴り飛ばした。
「あぁごめんね。ランボーグ狙ったつもりだったけど……間違えちゃった」
「エンジェル!大丈夫です……か?」
すると未唯姉と似たような服を着た女の子が二人とお姫様抱っことおんぶされてきた侑さん、歩夢さん、ランジュさん、栞子さんが駆けつけてきた。ランジュさんは未唯姉の様子を見て……震えていた。
「ま、まずいわ……あの感じ……」
ランジュさんは確か一度経験したことがあるから分かったのかもしれない。今の未唯姉は……
「スカイ……バタフライ……悪いけど一人でやらせて……こいつはもう二度と喋れなくして、悪いことをさせようとも思わせないくらいに……するから」
未唯姉の衣装は真っ黒に染まり、背中には真っ黒な翼が生えた。
未唯姉のあの様子……完璧に切れている…………
未唯のあの姿はキュアエンジェル・ルースレスとなります
次回 バッタモンダー○す!
感想待ってます!