未唯side
多分、今の私はおよそヒーローなんて呼べるような気持ちではなかった。ただ目の前のランボーグとバッタモンダーに対して激しい怒りを抱いている。私の大切な妹を襲い、傷つけた。
今は傷つけた奴等を徹底的にその報いを受けてもらう。
「す、姿が変わったくらいで……一人で俺のランボーグを倒すことなんて出来るわけないだろ!」
「ランボーグ!」
ランボーグの拳が迫り来るが、私の目の前でその拳が止まった。ランボーグの拳には無数の黒い羽が張り付き、止めていたのだ。私はランボーグの腕を駆け登り、バッタモンダーの足を掴み……ランボーグに向かってぶつけた。
「ごふっ!?」
「安心して……苺ちゃんが受けた痛み……その何倍、何十倍、何百倍もの痛みをあなたにも味わってもらうから」
バッタモンダーでランボーグを何度も何度も殴り続ける
「ごふっ、がふっ、げふっ」
ランボーグに向かってバッタモンダーを投げつけると今度は黒い翼を広げ、バッタモンダーを黒い羽で囲った。
「ひろがる!ルースレス・サークル」
黒い羽から無数の光弾が放たれ、バッタモンダーを攻撃していく。
「ランボーグを浄化したら、あなたはバカみたいに逃げるから……まずはしっかりあなたに報いを受けてもらう」
「ひ、ひぃぃぃぃぃ!?」
「悲鳴をあげても……許すつもりはないから」
苺side
み、未唯姉があそこまで切れるなんて……昔、私に意地悪をして来た男の子以来だ。あの時も徹底的に泣かして、謝罪の言葉しか話せなくしたくらいだった……あの時はまだ子供だから仕返しは今だと……うん、可愛い……いや、落とし穴にはめて大量の虫に、蛙をぶちこむのは可愛いってものじゃないけど……
「あの、歩夢さん、侑さん、未唯さんを止めないと……ランジュが壊れそうです」
「怖い怖い怖い怖い怖い怖い」
「ランジュちゃんの時は多分まだ冷静だったけど……今は……」
「未唯の言う報いが達成するまで止まらないと思うよ……」
侑さんたちも止める事が出来そうにない……どうしたら……するとソラちゃん……今の姿はスカイちゃんが前に出た
「私が止めます!」
そう言って、スカイちゃんは未唯姉の所へと行くのであった。
「…………」
私は見ていることしかできないのかな?こう言うとき、妹として出来ることは……
「えぅ?」
この時、私を含めてエルちゃん以外その場にいた誰もが気が付かなかった。私の胸に小さな光が現れたことを……
未唯side
「あが……あが……」
バッタモンダーはもう喋ることが出来そうにない……後は……
「エンジェル……いえ、未唯さん……もうやめましょう」
私の前にスカイが立っていた。やめるって何を?いや、分かっている
「私がおよそヒーローなんて呼べるような事をしていないことだよね」
「……確かにバッタモンダーは未唯さんの大切な存在を傷つけました。誰だってそんなの許せません。私だって未唯さんの立場なら……きっと同じことを……」
「それならわざわざ止めに来る理由はなんなのかな?」
「ヒーローとしての役目です!今の未唯さんを止めるために!」
「そっか……ならおいで、ヒーローガール!」
私は舞い落ちた羽を全て回収し、向かってくるスカイの拳を避けた
「悪いけど……その動きは全部読めるから」
「挑発のつもりですか?」
何度も繰り出す拳を私はギリギリで避けていく。スカイは諦めずに攻撃を繰り出していく。
苺side
スカイちゃんが頑張ってるけど、今の未唯姉には全ての動きがスローモーションに見えている。それが未唯姉の無慈悲な天使としての能力…………スカイちゃんはそれをわかった上でやっているのかもしれないけど…………
「私が……止めるべき……だよね」
このまま見ているだけなんてダメ。未唯姉を……お姉ちゃんを止めるのは私だ!
そう心の中で叫んだ瞬間、私の胸からまばゆい光が現れ形を変えた。これって……未唯お姉ちゃんが変身するときに使うって言ってた……
「うそ、苺ちゃんもプリキュアに?それだったら……エルちゃん!」
「える!」
エルちゃんが力をため始めるが何も起きなかった。
「える?」
「エルちゃん、調子悪いとか?」
「でも前に未唯が変身したときは……」
エルちゃんを抱く歩夢さんが不思議そうな顔をし、侑さんも不思議そうにしていた。
もしかして変身するために必要なものがエルちゃんから出てくるの?
でも私には分かる……
「バタフライさん!私を未唯お姉ちゃんの所に!」
「え?でも?」
「今の未唯お姉ちゃんを止める方法は……私が鍵です!」
感想待ってます!