虹が咲き、白が交ざる 外伝 白と翡翠   作:水甲

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135虹と結とヒーローガール⑭

未唯side

 

自分のステージを終えた私。普段ならみんなのステージを舞台袖で見るのだけど……私は侑お姉ちゃんにあることを告げた

 

「ちょっとトイレ行ってくるね」

 

「え?あ、うん。でも珍しいね。未唯がそんなことわざわざ言うなんて」

 

「え?そうかな?」

 

「そうだね~」

 

「今日、たまたまだよ」

 

私は笑顔でそう言って、会場から抜け出し、先に出ていたツバサくんに声をかけた

 

「三人には?」

 

「プリンセスが少し不機嫌なので気分を変えさせに行ってきますと言って出てきました」

 

「える!」

 

エルちゃんも何となくだけど分かってくれてるのかな?それなら……

 

「でも本当なんですか?」

 

「何が?」

 

「紗桜莉さんが一人でランボーグを抑えてるんじゃないかって……」

 

「何となく……勘だけど……あのバッタモンダーはしつこそうだからね……それに紗桜莉ちゃんが気がついて一人で頑張ってるんじゃないかなって」

 

紗桜莉ちゃんはきっと……そうだ。一人で解決しようとしてると思うし、私たちに迷惑をかけないように何かしら対策を取ってそうだし……

 

「とりあえず急ぐよ」

 

「急ぐって何処に?」

 

「うーん、何となくこっち!」

 

「何となくで分かるんですか!?」

 

私もそれなりに勘がいいからね。とりあえず校門前に向かうとそこには剣を持ったランボーグと膝をついた紗桜莉ちゃんの姿があった

 

「紗桜莉ちゃん!」

 

「み、未唯さん……どうして……ライブ抜け出してきたんですか?」

 

「わがまま言って最初に歌わせてもらったの……後は任せて」

 

「プリンセスのこと任せます」

 

私とツバサくんはランボーグの前に立った。

 

「はっ!たった二人か!まぁいい!真っ先に仕返しをしてやりたい奴の一人が来ただけでもかなりいいかもな!」

 

仕返しね……

 

「逆恨みだし、と言うか逆ギレかな?」

 

「うるせぇよ!」

 

とりあえずあのランボーグは強そうだし……気合いを入れないと!

私とツバサくんはミラージュペンを構えた

 

「行くよ!」

 

「はい!」

 

「「スカイミラージュ! トーンコネクト!ひろがるチェンジ!」」

 

「ウィング!」

 

「エンジェル!」

 

「「きらめきHOPホップ、さわやかSTEPステップ、はればれJUMPジャンプ」」

 

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

 

「みんなの心を救う。白翡翠の天使!キュアエンジェル!」

 

プリキュアに変身し、ランボーグに立ち向かう私とウィング。ランボーグは剣を振り回してくるが、私は羽で防いでいく

 

「ハアアアアア!」

 

ウィングが蹴りを入れ、仰け反るランボーグ。追撃に私はパンチを喰らわし、ランボーグは吹き飛ぶがランボーグは着地し、今度はマントを広げ始めた。なんだろう?強い感じだけど……私とウィングで何とか出来るのに……

 

 

 

 

 

 

 

紗桜莉side

 

流石はプリキュアと言うべきかな?私が使ったドローンじゃ歯が立たなかった……まぁ足止めして諦めさせることを選んでたけど……でもあの怪物……装備が増やしたけど……強さは変わってない。何なんだろう?

 

「えぅ……」

 

エルちゃんは不安そうにしていた。どうしてだろう?未唯さんたちが有利なのに……まさか……

 

「あのランボーグ……何かあるの?」

 

「える!めっ……めっ!」

 

攻撃してほしくない?何かあるとしたら……

 

「二人とも!特にウィング!あのランボーグの姿に何か見覚えとかない?」

 

「え?どうしてそんなことを?」

 

「エルちゃんが不安そうにしてるから……もしかしたら親しい人とか?」

 

「私もそう思う……何だか違和感あるし……」

 

未唯さんも気がついていた。ウィングは暫くランボーグを見詰めると……

 

「まさか……シャララ隊長?」

 

シャララ隊長?誰かは分からないけど……知っている人みたいだね

 

「それってソラちゃんの憧れの人で行方不明の?」

 

「はい……まさかランボーグになってしまうなんて」

 

「何だ。気がついちゃったか。その通りだよ。こいつはあの日、ランボーグの攻撃を喰らって森に落ちて瀕死になっていたところを僕がアンダーグエナジーでランボーグに変えたんだよ」

 

なるほど……つまりこのランボーグは……

 

「ソラちゃんへの嫌がらせのために残していた切札みたいなものだね」

 

「あぁ!そうだよ!キュアスカイは俺に対してやったことは許されないからな!最高の嫌がらせを考えたんだよ!それにお前にもだ!」

 

未唯さんにも?それってつまり……

 

「迂闊に浄化したら、隊長さんが死んじゃうってことかな?」

 

「未唯さんに罪を背負わせるために……なるほどね」

 

悪質だね。とても……

 

「そうだ!あの女は今はアンダーグエナジーが生命維持装置になっている!浄化したらその維持装置がなくなり、死ぬぞ!」

 

「どうしますか?バタフライがいれば……傷を治せるのに……」

 

「………………」

 

未唯さんが迷っている……そうだよね……ソラちゃんの大切な人を殺してしまうことになるのは……私なら………嫌われてもいい……罪を背負う覚悟もある……でも未唯さんにはそんなことをさせたくない。

 

「なんて……未唯さんも嫌われてもいいからって罪を背負うかもしれない。それなら……」

 

一つは浄化せずにバッタモンダーを撤退させる。

二つ目は浄化して、直ぐに傷を治させる。これはバタフライがいないとダメ。今はライブ中だから……無理かもしれない。

私が選んだ三つ目の方法は……

 

「エルちゃん……お願い……力を貸して……私にあの人達を助ける力を!」

 

私がエルちゃんにそう告げた瞬間、胸元が光り出し、ミラージュペンに変わった。

 

「はああぁ!?またプリキュアが増えるのかよ!」

 

今このタイミングで現れたってことは……

 

「救い出してみせる!」

 

「ぷりきゅあぁぁぁぁ!」

 

エルちゃんからスカイストーンを受け取り、私は変身した。

 

「スカイミラージュ! トーンコネクト!ひろがるチェンジ!シンデレラ!きらめきHOPホップ、さわやかSTEPステップ、はればれJUMPジャンプ!結び、謡い躍る灰色の姫!キュアシンデレラ!」

 

灰色のドレスを纏ったプリキュア……キュアシンデレラに私は変身した。




次回でクロス回終わりです
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