栞子side
ある日の登校中、ふっと茂みに何かがいるのに気がついた。一体なんだろうと思って、覗き込むとそれは……
未唯side
「栞子ちゃんの様子が?」
「はい、何だかため息をついていたり」
「たまに窓の外を見ていたりと……」
部室で左月ちゃんと右月ちゃんにそんな相談を持ち掛けられた。
「うーん、確かに何となく変な感じはしてるけど」
「そうだよね~何だかボーとしてるときあるよね」
話を聞いていた侑お姉ちゃんも思い当たる事があった。するとぽむお姉ちゃんも……
「そう言えば前にスーパーで牛乳買ってたよ」
牛乳くらいなら誰だって買うんじゃ……
「それも何本も……」
何本も…それって……
「会長…大きくしたいんですかね?」
「多分…同好会の人って大きい人が多いですから……」
「私たちがするべき事は……そういう機具を」
あの二人とも……変な方向に考えてない?
「うーん、なんだろうな~」
何だかあまり結び付かない……直接聞いた方が早いような気がするけど…………
「とりあえず様子を見た方がいいんじゃないの?」
私はそう言って、二人も納得するのであった。
次の日の放課後、雨降る中、家まで帰る途中に栞子ちゃんを見つけた。何だか辺りを気にして…………持っていたピンクの傘を置こうとしていた
「そんなところに傘おいてどうしたの?」
「えっ!?未唯さん、こんなところで奇遇ですね」
「うん、それだ……」
栞子ちゃんの後ろには段ボールに入った子猫がいた。
「この子は?」
「実は少し前に見かけて…………捨てられて可哀想で……」
「まぁ分かるよ。こんな可愛い子猫を捨てるとかひどいよね」
「私も家で引き取れればいいのですが……姉が帰っているので……正直不安で」
何かするとかそう言う不安なの?
「学校で引き取るのは……」
「はんぺんちゃんは?お散歩委員だし」
「慣れるかどうかわかりませんし…………」
あー縄張り問題とか?と言うかうちの学校は何だかんだ理由をつければ飼えるよね?ランジュさん辺りにこれこれこういう事情だって話せば…………理事長説得できそうだし…………
「それに雨が降ってるので風邪を引いたら…………」
傘をあげようとしてたのか……栞子ちゃん、自分が風邪を引くことは考えてないのかな?
「仕方ない。この子と一緒に家に来て」
「え?」
家に帰り、濡れた猫を洗ってあげて、乾かしてあげた
「すみません。私までお風呂を借りてしまって」
「気にしないで、それでこの子のことだけど」
「はい……」
「家で飼うよ」
「えっ?」
正直放っておけないし、ここも管理人さんの許可を貰えば飼えるし…………
「ですが未唯さんの……」
「迷惑じゃないよ」
「あぅ……そのご家族には…………」
「ただいま~」
すると珍しい人が帰ってきた。私は猫を抱えてリビングに行くと……
「あら、未唯。友達来てるの?ってその猫は?」
「お母さん、おかえり。実はね……この子を飼いたいんだけど」
「いいわよ」
即決。流石お母さん
「えっと……未唯さん。その人は?」
「私たちのお母さんで」
「高柳逢よ。娘と仲良くしてね」
「あの、若すぎませんか?」
「そう?」
小柄だからそんな風に見えるのかな?
「その……猫は本当に……」
「自分の娘が飼いたいって言ってるもの。それに信頼してるからね。お世話とかをめんどくさがったりしないからね。未唯も苺も」
「そうですね……」
「それじゃ今日からよろしくね」
こうして我が家に猫が来たのであった。
猫の名前……どうしよう?シュレデッカーにするか……
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