「まだかな~」
今日は栞子ちゃんの誕生日。私は栞子ちゃんとデート……もといお出掛けするため待ち合わせ場所に来ていた
「お待たせしました」
慌てて走ってきた栞子ちゃんは息を整え、私に笑顔を見せた
「そんなに待ってないよ。栞子ちゃん。あ、栞子お姉ちゃん」
「あ、あの……その姉呼びは……その……」
「えぇ~いつも通りだと思うんだけど~」
「きょ、今日は未唯さんとデートなんですから……妹みたいなのは」
「え、で、デート////」
「ち、違いましたか?」
お互いに変な空気になってしまった。うぅ、意識しないようにしていたのに……
「ほ、ほら、早く行こう」
「は、はい」
とりあえず一旦リセットするため、私は話を変えるのであった
最初に訪れた場所は雑貨屋さん。私は白い羽のヘアピンをつけて、栞子ちゃんに見せた
「どう?似合う?」
「はい、未唯さんらしくいいですよ」
「もう本当に?」
「はい、未唯さんは天使なのでそういうのが一番似合います」
あぅ……今日の栞子ちゃんはいつもと違う……こんなにはっきり言わないのに……
「えっと栞子ちゃんに……プレゼントしたいけどどれがいいかな?」
「未唯さんが選んでくれたものならなんでもいいですよ。好きな人からのプレゼントですから」
「はぅ」
ほ、本当に今日は栞子ちゃんが攻め攻めだ。これじゃ私の方が楽しんでしまう
栞子side
昨日の事、未唯さんから誕生日のお祝いをしたいからとお出掛けに誘われた。正直、私からしてみれば未唯さんをエスコート出来るのか不安で仕方ない
その事を歩夢さんに相談すると……
「うーん、普通に楽しんだ方がいいんじゃないの?」
「ですが……未唯さんの突然の行動とかに戸惑ったりしてしまうので……」
「あ、あはは、未唯ちゃん、どこか侑ちゃんに似てるから」
幼馴染みだから似てしまうのか…………
「でもさ、ゆうゆって突然の反撃に弱くない?」
「愛さん、それって……」
「あ、そうかも。この間、ほっぺに付いたクリームを取ってあげたら恥ずかしそうにしてたし」
「クリームを……」
「いや~あの時の歩夢って積極的だから、ゆうゆビックリしてたもんね」
「だから未唯ちゃんに同じように反撃……ううん、先手打つんだよ!」
そんなに簡単に行くものかと思っていたけど、未唯さんの様子から上手くいっている。だけどそういうときは油断していたら失敗するから気を付けよう
「栞子ちゃん、アイス食べよう」
「はい」
未唯さんはバニラ。私はメロン味を……こんな風に誰かとアイスを食べるのはいいものですね
「あ、栞子ちゃん」
「はい?」
突然、未唯さんが顔を近づけて……頬に付いたアイスを舐めとった。
「ほっぺについてたよ」
「あぅ////」
油断していた……まさかこのタイミングで……
「えへへ、栞子ちゃ~ん」
更に抱きついてきた。アイスを食べているから落としてしまいそうなのですが
「み、未唯さん、突然どうしたんですか!?」
「こうしたくなって~」
うぅ……このままでは……
未唯side
先手を打って、栞子ちゃんをドキドキさせてみたけど、これは私も恥ずかしいけどがまんがまん。すると栞子ちゃんは抱きついている私を引き剥がした。
「もう、未唯さんが変なことするから、アイスが溶けて手がベトベトですよ」
「あ、本当だ。ちょっと洗って……」
「いえ、それには及びませんよ」
栞子ちゃんは私の手をつかみ、丁寧に舐め始める
「し、栞子ちゃん!?きたな……」
「汚くありませんよ」
「そ、それに……くすぐったい」
「我慢してください」
だ、ダメだ……これはまずすぎる
「少しきれいになりましたね」
「うぅ、栞子ちゃんのエッチ」
「今日の私は少し強めに行こうと思っていたので、どうでしたか?」
「も、もう/////」
私の敗けだよね……これ……
栞子side
思わず変なことをしてしまった。これじゃ私が変態みたいな……うぅ何で思い付いたのがあんな行為なんでしょうか……うぅ
お互いに恥ずかしくなり、結果的には普通にお出掛けを楽しもうとなるのであった
そして日がくれて、観覧車に乗りながら、夕日を見ていた
「綺麗ですね」
「うん、綺麗~」
お互いに話すことがなく、夕日を見つめていると、未唯さんは私の手を掴み
「少し目を閉じてて」
「は、はい」
目を閉じると、未唯さんが私の手首に何か付けた。
「目を開けて」
「これは……翡翠色のシュシュ?」
「その……ユニットだから……お揃いでつけようかなって」
未唯さんは自分の手首に付けた白のシュシュを見せた
「誕生日プレゼント……こんなのでごめんね」
「いえ、大切な人からの未唯さんからの贈り物に……ダメだと言いませんよ」
「えへへ、ありがとう」
「こんな風に未唯さんと話せるようになってから、本当に嬉しいです」
「私もだよ」
お互いに笑い合うのであった。私たちの出会いは最悪な形でも……こうして一緒にいられるようになり、幸せを感じる私だった
「栞子ちゃん、お誕生日おめでとう」
やはりみいしおか?
次回こそは……前々回の続きを!
感想待ってます