虹が咲き、白が交ざる 外伝 白と翡翠   作:水甲

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「お前もAZUNAのファンミを見ないか?」

AZUNAのファンミを良かった


33 風邪と遠い記憶の子

栞子side

 

ランジュ考案の練習メニューをしているときのこと、どうにも未唯さんの動きが悪いことに気がついた

 

「未唯さん?どうしたんですか?今日は動きが悪いですけど」

 

「あ、あはは、なんかね。上手く動けなくって……」

 

顔色も悪く……それにまだそんなに動いてないのに息が荒い。もしかしてと思い触れようとした瞬間、未唯さんが倒れそうになり私は慌てて抱き抱えた

 

「未唯さん!?」

 

身体に触れて分かった。すごい熱だ……

 

 

 

 

 

 

 

保健室に運び、未唯さんは眠っていた

 

「ランジュのせいよね……過酷な練習メニューさせたから……」

 

「ランジュのせいでは……未唯さんはただの風邪ですよ」

 

「それにしても栞子さんはよく未唯さんの様子に気がつきましたね」

 

「流石しお子、みい子のパートナーだけあるね」

 

「そ、そんなことは……」

 

「はいはい、かすみさんはそうやってからかわないの」

 

今回はたまたま気がつけたから良かった。ただそれだけ

 

「忘れてたよ。未唯がたまーにこんな風に無理しちゃうことがあるの」

 

「もしかして苺ちゃんに心配かけたくないからかな?」

 

「侑さんと歩夢さんは何か知ってるんですか?」

 

「未唯ちゃん、誰にも心配させたくないからって風邪引いてても普通に学校来たりするから」

 

「高校生になってからはそう言うことなかったけど……油断してたよ」

 

「栞子ちゃんは未唯ちゃんに付いててあげて、私たちはみんなに話してくるから」

 

「はい」

 

皆さんを見送り、私は少し苦しそうにしている未唯さんの手を握った

 

「大丈夫ですよ。未唯さん」

 

 

 

 

 

 

 

未唯side

 

あー、私……熱で意識が朦朧したのかな?

こんなときは大体見る夢が決まっている。

子供の頃の夢だ

 

「ほら、未唯行くよー」

 

「待って……」

 

「未唯ちゃん、早く早く」

 

子供の頃は私は今よりもっと大人しく……お姉ちゃんたちに付いていくので精一杯だった。それにちゃんと自分の気持ちをはっきり言えない……

なんと言うか弱い自分だった。

 

そんな自分が嫌だと思ってなかった……きっとお姉ちゃんたちがいるから大丈夫だって……

でもある日……お姉ちゃんたちが大喧嘩をして、私はおろおろしていてどうすることも出来なく……

一人で公園で泣いていた。

 

「なんでけんかしちゃうの」

 

ブランコに乗りながら一人で泣いていた。泣いていてもしょうがないと思うけど……そうするしか出来ないのが今思うと仕方ないことだと思った。そんなとき……

 

「あの……」

 

「え?」

 

「どこかいたいの?」

 

一人の女の子と出会った。その子の顔はもう思い出せないけど、私の涙を拭いてくれたり、私の話をしっかり聞いてくれる優しい子だと言う事は覚えている

 

「そっか、けんかしちゃったんだ」

 

「わたし……どうすることもできなくって……」

 

「ないてたんだね」

 

私は頷くとその子は私の頭を優しく撫でた

 

「だめだよ」

 

「え?」

 

「泣いてるだけじゃだめ」

 

「でも……」

 

「泣いてるしかできないんじゃなく、泣きながらでもちゃんと気持ちを伝えた方がいいよ」

 

泣きながらでも……

 

「あなたはとても優しい子なんだって私にはすごくわかるよ」

 

「そ、そうなの?」

 

「うん、ただの勘だけど……それじゃ私はそろそろ帰るね」

 

「あ、名前……」

 

「うーん、今日はたまたま知り合いの家にきてるだけだから……またいつか会えたら……教えてあげるよ」

 

その子は無邪気な笑顔でそう言って去っていく。

泣きながらでも……か。

すると……ぽむお姉ちゃんと侑お姉ちゃんの声が聞こえた気がして…………

 

「未唯ちゃん!」

 

「未唯!探したんだよ!」

 

「え?え?」

 

「さっき知らない子が未唯が泣いてるって聞いて……」

 

「私たちのせいだよね?喧嘩して……」

 

「……お姉ちゃんたち」

 

「「なに?」」

 

「仲直りして……けんかしてる二人は見たくないよ……」

 

私は泣きながらそう告げる。二人は顔を見合わせ、少し嫌そうな顔をしていたけど……

 

「お願いだから!けんかしてる二人見てたら……私…………」

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ますと少し調子がよくなったのかな?

 

「あの時……私は……」

 

我ながらちょっとした脅しをかけるみたいな事を言ってしまった……

ふっと何だか重みを感じると、栞子ちゃんが私の上で寝ていた

 

「もしかして……心配で……」

 

私は優しく栞子ちゃんの頭を撫でた。

 

「ありがとう。栞子ちゃん」

 

 

 

 

 

それからみんなが様子を見に来て、私は倒れたことと風邪を引いていたことを謝り、お姉ちゃんたちに付き添われて家まで帰ると……

 

「もう!お姉ちゃんは」

 

「あはは、ごめんね。苺ちゃん、遥ちゃんとのお泊まり楽しみにしてたから」

 

「だからって気を遣わないでよ!もう!」

 

苺ちゃんにしっかり怒られるのであった。

そう言えば帰り際に栞子ちゃんに聞いたけど…………私と会ったのは虹ヶ咲でらしいけど…………

 

「いつか会えたら……か」

 

あの子……ちょっと栞子ちゃんに似てたけど……遠い記憶だから変に重ねちゃってたのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この子……髪短くなってるけど……あの子だよね」




新キャラ登場させつつ、今回はここまで!

新キャラの名前……思い付かない

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