未唯side
「今日は彼方ちゃんの誕生日~未唯ちゃんよろしくね~」
「は、はぁ……」
いつも通り誕生日の人の妹になることになった私だけど……問題がひとつだけある。それは今のこの状態だ
「あの……なんで私…………抱き枕にされてるんですか?」
部室で彼方さんの抱き枕にされている私。本当に……なんでなんだろう?
「いや~色々と考えて、普段遥ちゃんに出来ないことを未唯ちゃんにしてもらおうと思ってね~」
だからって……抱き枕……
「未唯ちゃんって抱き心地いいな~」
なんと言うか……こんな風に抱きつかれてるの、結構恥ずかしいんだけど…………
「えっと今日はずっとこのままですか?」
「ううん~まだまだ遥ちゃんに頼みづらいことやってもらいたいからね~」
次のお願いは……
「はい、お姉ちゃん。あーん」
「あーん、ん~美味しい~」
ぽむお姉ちゃん特製ケーキをあーんさせてる私。いや、これは普通に頼めばやってくれるんじゃ……
「遥ちゃんに頼んだ事があるけど、恥ずかしがってやってくれなかったんだ~」
「あ、そうなんだ」
「未唯ちゃんは恥ずかしかったりは?」
「うーん私は…………」
最初は恥ずかしかったけど、やっていくうちに慣れてきたっけ?
「それって侑ちゃんと歩夢ちゃん?」
「うん、あーんしたり、されたりしてたな~」
「そっか~今の未唯ちゃんがあるのって二人のお陰だったりするもんね~」
「あはは、そうかもしれないですね」
楽しかった思い出が一番多かったのはお姉ちゃんたちのお陰だったりするけど、同じくらい苦労した思い出も…………
「えへへ、未唯ちゃんいいこ~いいこ~」
優しい感じに頭を撫でてくる彼方さん。これも遥ちゃんにしたことがないのかな?
「えっと////」
「あ、頭撫でたりするのは遥ちゃんにしたことがあるよ」
「そ、それじゃ……」
「これはいつも頑張ってる未唯ちゃんを労ってるんだよ~」
いつも頑張ってるって……その…………
「思ったことがあるんだよね~栞子ちゃんやランジュちゃん、ミアちゃんの事、未唯ちゃんが良い方向に持っていってくれたから今みたいに平穏だったりするのかもしれないって」
「そんな……」
「たまにね。思うんだよね。未唯ちゃんがいなかったらどんな風になってたかなって」
たまに栞子ちゃんと話すけど……私ってそんなに重要な存在なのかな?
「きっとみんなの絆にヒビが入ったりして……ギクシャクしたりするかもしれないね」
「それで……私がいることでそんなことが起きないって事?」
「そうかもしれないね~未唯ちゃんはみんなの絆も色々を守ってくれる天使なんだ~って思うんだ~」
なんと言うか……反応に困る…………
「そろそろみんなの準備終わったから行こうか~未唯ちゃん」
「そうですね。彼方お姉ちゃん」
苺side
「こんな感じでいいかな?」
遥ちゃんの自宅でケーキ作りをする私と遥ちゃん
「うん、いい感じだよ」
「苺ちゃんが料理上手で助かったよ~」
「いやいや、私の場合はレシピ通りに作ってるから……」
「それでも苺ちゃんが作るお菓子とか美味しいと思うけど……」
「あー歩夢姉曰く手作りのものの最後の隠し味が重要らしいよ」
「隠し味?」
「遥ちゃんがこのケーキ完成させたらきっとわかると思うよ」
最後の隠し味……聞いたときはなるほどって思ったし、こうして料理とか作っていてすごくわかった。
なんてたって愛情は凄く重要だよね
次回はデート回を……
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