虹が咲き、白が交ざる 外伝 白と翡翠   作:水甲

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今回何か色々とグタグタに……気のせいだよね?


45 火と言うより炎がつく

紗桜莉side

 

「はい、カフェオレ」

 

「ありがとうございます。かのんさん」

 

「それにしても驚いたよ。出かけてた紗桜莉ちゃんが栞子さんと一緒に帰ってきて……『誘拐してきたよー』って言うんだから」

 

「もう、冗談なのに」

 

「あ、いやー冗談に聞こえないと言うか…………」

 

もうかのんちゃんは……私が誘拐するような人に見えちゃうなんて…………

 

「お母さんには話したら、今日は泊まっていいって」

 

「本当に……何から何まで……」

 

「それで何かあったの?家出なんて……もしかして……未唯さんと何か……!?」

 

「いや、未唯さんと何かあって家出って……それじゃ一緒に住んでるみたいじゃん」

 

かのんちゃんは笑って言うけど、え?違うの?もう二人ともそういう感じかと思ったんだけど…………

 

「その……あくまで家族同士の…………」

 

「話したら色々と楽になるよ」

 

こう言うのは少しでも誰かに話した方が溜め込んでいるよりかなり楽になる。

 

「そうそう、力になれるかもしれないし」

 

「…………実は…………」

 

 

 

 

 

 

 

かのんside

 

栞子さんの話を聞くと、お姉さんに未唯さんと一緒にいるのは相応しくないと言われたこと、それに過去に犯したことについて色々と言われたみたいだ。しかも今日は未唯さんとデートしてたから余計に…………

 

「なにそれ?姉だからって口煩く言う資格なくない?」

 

「あ、いや、でも心配とか……」

 

「姉が心配?姉は昔から心配どころか…………迷惑をかけられたことしか覚えがないです」

 

「そうなの!?」

 

「はい、部屋で勉強していたら、折角の夏休みなのに部屋のなかにいるのは勿体ないと言い、家でも夏を満喫出来るようにと蝉を何びきも放ち……結局捕まえるので勉強も出来ず……」

 

「それは……」

 

いや、妹いる身としては明らかにおかしいと思えるんだけど……放っておいてほしいときは放っておくのは普通だし…………

 

「それに……私がやらかしたことを色々と言ってますが…………姉も色々と……しでかしています」

 

「あー、そうなんだ……」

 

「姉が言いたいことは分かります……過ちを犯したのに……私は謝りもせずにいるのはおかしいと…………」

 

確かに虹ヶ咲の子は普通に受け入れてるし…………多分許してくれてるのではと思ってるんだろうけど…………

 

「姉も同じように迷惑をかけているのに……同じように…………」

 

うーん、これはどうしたらいいのか…………

 

「聞いてて思ったけど、お姉さんはなんなの?」

 

「えっ?」

 

さっきまで黙って聞いていた紗桜莉ちゃんは口を開いた。

 

「確かに栞子さんは過去に色々としでかしたよ。でも未唯さんがいてくれたから今みたいに心を開いてくれてるのに…………と言うか自分が色々とやらかしてるのに謝ったりもしないって…………勝手に改造したものを放置してるようなものだよ!」

 

あれ?何かブーメランが紗桜莉ちゃんに刺さったような?

 

「と言うか未唯さんと栞子さんが合わない?何様のつもりで言ってるのよ!なにも知らないくせにぶつくさ言って!」

 

何だろう?過去に恋ちゃんと言い争った事を思い出すんだけど……いや、あの時はちゃんと話さないから悪いって話になったし

 

「それに未唯さんがレベル低い?あのババア!!」

 

と言うか栞子さんより怒ってない?

 

「えっと……紗桜莉さん?」

 

「過去の過ち?過去よりと今がいいでしょ!と言うか栞子さんが生徒会長選挙でやったことは知ってるけど……未唯さんのお陰で色々と助かってるのに!」

 

と言うかその生徒会長選挙で紗桜莉ちゃんがいたら………………

 

 

もしも虹ヶ咲学園生徒会長再選挙で私たちが関わっていたら…………

 

「中川さんが掲げた公約は、ある側面では理想的ですが……中川さん、貴方の大好きは何ですか?生徒会の仕事が大好きと言えますか?答えはノーでしょう。彼女には大好きなことが他にあって、それを守るために自分の気持ちを殺して生徒会長になろうとしている。無理して生徒会の仕事をしようとしている。その姿勢が理想と矛盾しているんです。そんなちぐはぐな気持ちで生徒会の仕事をしたところで、途中で破綻することが目に見えてます」

 

「そんな…………私は!生徒会の仕事が何より…………」

 

「中川さん、私の主張は間違っていますか?そこで断言できないことが、何よりの証拠です。私は生徒会長として学園のために働くことが、貴方の言葉を借りて言うのであれば、一番大好きなことと言えます。だからもう一度言います。貴方のプランは実現できません。絵に描いた餅、夢物語です。反論、できますか?」

 

話が終わると外部として不正がないようにと依頼された管理委員会の紗桜莉ちゃんが壇上に上り…………

 

「三船さん、素晴らしい演説でしたね。えーみなさん、お二人の演説はこれにて終了です。これから投票に移る予定でしたが…………三船さん、貴方は失格です。生徒会長は中川さんに決定しました!」

 

ざわつく講堂。すると栞子さんは……怒りを露にしていた

 

「どう言うことですか!何故私が!」

 

「えーだって規約違反ですよ~妨害行為をした場合は失格にするって書いたじゃないですか~」

 

「それを決めるのは……」

 

「私ですよ~」

 

紗桜莉ちゃんの笑顔が本気で怖い…………

 

「何ですかー?規約も守れない人がアホみたいに騒ぐのはどうなんですかー?文句があるなら規約を守ってからしてくださいね。失格処分者さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

うん、関わってなくって良かった…………

 

「ふふふふふふふ、こうなったらそのお姉さん…………ババアに目にもを見せてやる!」

 

あれ?知らない内に紗桜莉ちゃんに火がついてる?

 

「えっと……」

 

「任せて!私が本気を出して……考えどころか性格を変えてやる!」

 

あーこれは栞子さんのお姉さんは……ご愁傷さまなのかな?




次回!薫子VS紗桜莉

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