侑side
「あれ?未唯は?」
部室に入るといつも先に来ている未唯の姿がなかった。何か用事なのかな?
「みい子ならクラスの子と遊ぶ約束がって言ってましたよ~」
「かすみさんもですか?私もそう伝えるようにって言われましたよ」
「未唯さんは伝言を頼むときは、大体二人に伝えますよね?」
「未唯ちゃんはしっかりしてるから……どちらかが伝え忘れたときのためにやってるみたいだよ」
「未唯ちゃんらしいね……」
歩夢の言う通り未唯らしいけど……そう言えば……
「未唯ってクラスに友達っているんだね」
私がそういった瞬間、みんなの目線が何故か痛かった。
「侑ちゃん、それは未唯ちゃんに……」
「流石に失礼ですよね。侑先輩……」
「いや、だって……未唯はこう……大人しいから……その……苛められたりとか……」
「それなら心配はありませんね」
「未唯さんは一年では有名な人ですから……」
「天使だって伝わってるから」
それ、どう言うことなんだろう?
「前に教科書忘れたときに…………」
かすみside
「みい子いる~」
教科書を借りるためにみい子のクラスを訪ねた瞬間、クラスの子達全員に『しー!』と言われた。
「え?え?」
「中須さん、何か用事ですか?」
「今は高柳さんの邪魔をしたらダメなので私たちが代わりに」
「それともう少し声を押さえて」
何で注意されてるの!?気になってみい子のいる場所を見ると、窓際の席で穏やかに寝ていた。絵になってるような感じだけど…………
「私たちのクラスの名物です!」
「高柳さんは色々とお疲れみたいで…………授業中はしっかり起きてるぶん、こう言う短い休み時間に寝ているんです」
「その一時はまさに天使の眠り時間!邪魔はしないでくださいね!」
「は、はい」
教科書を別の子に借り、直ぐ様みい子の教室を出ていくのであった
侑side
「ということが……」
「未唯さんはクラスの人気者なんですね……」
「もう別の意味でクラスを支配してる?」
「ま、まぁいじめとかではないから良かったですけど…………って歩夢さんたちは何で泣いてるんですか!?」
「未唯……苛められたりとかしてなくって良かった……」
「本当に…………未唯ちゃんの成長が嬉しいなって思うと……」
「みい子は二人の娘か何かですか?」
「そう言えば……前に街で未唯さんを見かけましたが……クラスの子と一緒に歩いているところですが…………」
しずくside
かすみさんと待ち合わせ場所に向かう途中、何だか騒がしく、気になって見に行くと……いかにもと言うヤンキーみたいな人たちに絡まれてる子達がいた。その中には未唯さんの姿が…………震える周りの子達を守るように前に出る未唯さん。
これ、危ないのではと思っていると…………
「あんたら、その人に何かしようとしてるのか?」
何だか一昔前の女番長が現れたのだけど…………その人は囲んでいたヤンキー集団を一睨みするとヤンキー集団はビビって逃げ出すのであった
「ありがとうございます」
「あんた、スクールアイドルの高柳さんだろ?助けたお礼に…………その…サイン貰えない?」
「サインですか?いいですよ」
未唯さんの笑顔に何か心に来るのがあったのか…胸を押さえる女番長さん……
サインをもらうと……
「何かあったときに、この街周辺の知り合いに守るようにって伝えておくから!」
「えっと、暴力とかダメですよ」
「はい!」
侑side
「と言うことが」
なんと言うか…本当に昔はあんなに臆病な未唯が…友達を守るために前に出るなんて…
「未唯ちゃん、強くなったね」
「うん…」
「いやいやいや、と言うか女番長が普通にみい子を慕ってるのが驚きなんだけど!」
「そう言えば……前に噂で聞きましたが……虹ヶ咲周辺ではナンパやケンカ……いろんな問題がなくなったらしいですが……その問題の解決をした中心グループが…………『白天使』というグループで」
「それ、もうみい子のファンだよね!?」
「未唯ちゃんのファンクラブは『無垢な天使』だよ?」
「もう……みい子が凄すぎるんだけど………………」
「未唯さんの魅力は周りの人達にも影響を与えてるんですね」
「と言うか……下手すればランジュ先輩とミアの二人が色々とやっていたときに…」
かすみちゃん、それは考えるのやめとこう……多分だけどかなり問題が大きくなっていたからね…………
かのんside
かすみちゃんから今日虹ヶ咲での話をメッセージで送られてきたけど……なんと言うか未唯さんは周りの人を頼り、もしかしたら周りの人を助けようとする子なんだと思いつつ…………
「どうかしたの?」
「ううん、なんでもない」
紗桜莉ちゃんと比べてしまった…………いや、なんと言うかね……
「あれ?なんだろう?」
「あれって……普通科と音楽科?」
何だか言い争ってる?それに恋ちゃんが止めに入ってる?助けには行った方がいいかな?
すると紗桜莉ちゃんが言い争っているところに行き、何か話していると……何か音楽科の子達が怯えて逃げ出した
「何を言ったの?」
「軽く注意しただけだよ?」
「あれが軽くですか?」
恋ちゃんがすごいあきれてるけど……本当に何を言ったのだろうか?
と言うか灰色の姫君は……何だか色々と未唯ちゃんと違うみたいだ
因みに書いてて思ったのは……『もしも友達が盾にされた場合』の二人の対応
未唯……時間を稼ぎつつ、救う方法を考える
紗桜莉……「分かった……構わず撃つね!」かのん「いや、助ける方法とか」「悲しいけど……犠牲は付き物だよ」
こんな感じに……
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