虹が咲き、白が交ざる 外伝 白と翡翠   作:水甲

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カナリア回を書こうとしましたが、ちょっと思い付いた話を……


51 天使の眠り

侑side

 

「あれ?未唯は?」

 

部室に入るといつも先に来ている未唯の姿がなかった。何か用事なのかな?

 

「みい子ならクラスの子と遊ぶ約束がって言ってましたよ~」

 

「かすみさんもですか?私もそう伝えるようにって言われましたよ」

 

「未唯さんは伝言を頼むときは、大体二人に伝えますよね?」

 

「未唯ちゃんはしっかりしてるから……どちらかが伝え忘れたときのためにやってるみたいだよ」

 

「未唯ちゃんらしいね……」

 

歩夢の言う通り未唯らしいけど……そう言えば……

 

「未唯ってクラスに友達っているんだね」

 

私がそういった瞬間、みんなの目線が何故か痛かった。

 

「侑ちゃん、それは未唯ちゃんに……」

 

「流石に失礼ですよね。侑先輩……」

 

「いや、だって……未唯はこう……大人しいから……その……苛められたりとか……」

 

「それなら心配はありませんね」

 

「未唯さんは一年では有名な人ですから……」

 

「天使だって伝わってるから」

 

それ、どう言うことなんだろう?

 

「前に教科書忘れたときに…………」

 

 

 

 

 

 

かすみside

 

「みい子いる~」

 

教科書を借りるためにみい子のクラスを訪ねた瞬間、クラスの子達全員に『しー!』と言われた。

 

「え?え?」

 

「中須さん、何か用事ですか?」

 

「今は高柳さんの邪魔をしたらダメなので私たちが代わりに」

 

「それともう少し声を押さえて」

 

何で注意されてるの!?気になってみい子のいる場所を見ると、窓際の席で穏やかに寝ていた。絵になってるような感じだけど…………

 

「私たちのクラスの名物です!」

 

「高柳さんは色々とお疲れみたいで…………授業中はしっかり起きてるぶん、こう言う短い休み時間に寝ているんです」

 

「その一時はまさに天使の眠り時間!邪魔はしないでくださいね!」

 

「は、はい」

 

教科書を別の子に借り、直ぐ様みい子の教室を出ていくのであった

 

 

 

 

 

 

 

侑side

 

「ということが……」

 

「未唯さんはクラスの人気者なんですね……」

 

「もう別の意味でクラスを支配してる?」

 

「ま、まぁいじめとかではないから良かったですけど…………って歩夢さんたちは何で泣いてるんですか!?」

 

「未唯……苛められたりとかしてなくって良かった……」

 

「本当に…………未唯ちゃんの成長が嬉しいなって思うと……」

 

「みい子は二人の娘か何かですか?」

 

「そう言えば……前に街で未唯さんを見かけましたが……クラスの子と一緒に歩いているところですが…………」

 

 

 

 

 

 

 

しずくside

 

かすみさんと待ち合わせ場所に向かう途中、何だか騒がしく、気になって見に行くと……いかにもと言うヤンキーみたいな人たちに絡まれてる子達がいた。その中には未唯さんの姿が…………震える周りの子達を守るように前に出る未唯さん。

これ、危ないのではと思っていると…………

 

「あんたら、その人に何かしようとしてるのか?」

 

何だか一昔前の女番長が現れたのだけど…………その人は囲んでいたヤンキー集団を一睨みするとヤンキー集団はビビって逃げ出すのであった

 

「ありがとうございます」

 

「あんた、スクールアイドルの高柳さんだろ?助けたお礼に…………その…サイン貰えない?」

 

「サインですか?いいですよ」

 

未唯さんの笑顔に何か心に来るのがあったのか…胸を押さえる女番長さん……

サインをもらうと……

 

「何かあったときに、この街周辺の知り合いに守るようにって伝えておくから!」

 

「えっと、暴力とかダメですよ」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

侑side

 

「と言うことが」

 

なんと言うか…本当に昔はあんなに臆病な未唯が…友達を守るために前に出るなんて…

 

「未唯ちゃん、強くなったね」

 

「うん…」

 

「いやいやいや、と言うか女番長が普通にみい子を慕ってるのが驚きなんだけど!」

 

「そう言えば……前に噂で聞きましたが……虹ヶ咲周辺ではナンパやケンカ……いろんな問題がなくなったらしいですが……その問題の解決をした中心グループが…………『白天使』というグループで」

 

「それ、もうみい子のファンだよね!?」

 

「未唯ちゃんのファンクラブは『無垢な天使』だよ?」

 

「もう……みい子が凄すぎるんだけど………………」

 

「未唯さんの魅力は周りの人達にも影響を与えてるんですね」

 

「と言うか……下手すればランジュ先輩とミアの二人が色々とやっていたときに…」

 

かすみちゃん、それは考えるのやめとこう……多分だけどかなり問題が大きくなっていたからね…………

 

 

 

 

 

 

 

かのんside

 

かすみちゃんから今日虹ヶ咲での話をメッセージで送られてきたけど……なんと言うか未唯さんは周りの人を頼り、もしかしたら周りの人を助けようとする子なんだと思いつつ…………

 

「どうかしたの?」

 

「ううん、なんでもない」

 

紗桜莉ちゃんと比べてしまった…………いや、なんと言うかね……

 

「あれ?なんだろう?」

 

「あれって……普通科と音楽科?」

 

何だか言い争ってる?それに恋ちゃんが止めに入ってる?助けには行った方がいいかな?

すると紗桜莉ちゃんが言い争っているところに行き、何か話していると……何か音楽科の子達が怯えて逃げ出した

 

「何を言ったの?」

 

「軽く注意しただけだよ?」

 

「あれが軽くですか?」

 

恋ちゃんがすごいあきれてるけど……本当に何を言ったのだろうか?

と言うか灰色の姫君は……何だか色々と未唯ちゃんと違うみたいだ




因みに書いてて思ったのは……『もしも友達が盾にされた場合』の二人の対応

未唯……時間を稼ぎつつ、救う方法を考える

紗桜莉……「分かった……構わず撃つね!」かのん「いや、助ける方法とか」「悲しいけど……犠牲は付き物だよ」

こんな感じに……

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