未唯side
「鬼ごっこやるわよ!」
2月3日、同好会でランジュさんがいきなりそんなことを言い出した。何で鬼ごっこ?
「だって今日は節分でしょ。だから鬼ごっこやりましょう」
「ランジュ、節分の意味知ってますか?」
栞子ちゃんがそう聞くとランジュさんは胸を張って聞き返した
「勿論よ!厄払いの一種よね!」
あ、知ってたんだ
「確か……節分は中国から伝わったものでしたよね?」
「流石せつ菜!よく知ってるじゃない!」
「ランジュちゃん、節分だから鬼ごっこって言うのは……」
「誰かが鬼役なんて可哀想じゃない。それならみんなが楽しめる遊びにしましょう!」
「なるほど……ランジュさん、優しいんですね」
「そんな未唯、誉めないでよ(もし私が豆を受ける鬼になったら、絶対に未唯が容赦なく投げてきそうだし……)ねぇ侑いいでしょ?」
「うーん、でも練習……あ、でも走ったりするから楽しめて練習できるなら…………」
「これで決定ね!さぁ鬼を決めるわよ!」
と言うことで鬼ごっこをやることになったのだった。
じゃんけんをやった結果、鬼役は私か~
「未唯さん、一人で大丈夫ですか?」
「まぁ昔お姉ちゃんたちとよくやってたから」
「懐かしいな~未唯ちゃん私と侑ちゃんの動き読んで……」
「直ぐにタッチされたよね」
本当に懐かしいな~さて今回は12人だから気合いをいれて……あ、そうだ!折角だから……それならまず狙うのは…………
ルールとしては私一人で全員をタッチする。タッチされた人は部室に戻ると……あと隠れても良しと…………捕まったら通知をすると
みんなが逃げて30秒後、さて……狩りますか……まずは狙えそうなのは…………
私は後ろを直ぐ様振り向き駆け出した。すると茂みの影にかすみちゃんを確認。直ぐにタッチした
「えー、みい子早すぎ~」
「いや、人数が多いから誰かしら後ろをつけてきそうな感じがしてね。それじゃかすみちゃんに早速お願いしたいことが……」
「お願い?」
「実は…かくかくしかじかで……」
「なるほど……って『かくかくしかじか』で通じてないからね!」
「ありゃ……通じるかと思ったのに……それで実は…………」
「なるほど……材料は?」
「さっき始まる前に右ちゃんと左ちゃんにお願いしたから大丈夫!」
かすみちゃんにお願いして、さて次は…………愛さんかぽむお姉ちゃんか彼方さんかな?
校舎裏に着いた瞬間、ばったり愛さんと出会した。愛さんは直ぐ様逃げようとするが私の方が一瞬早く反応してタッチした。
「あー!もうくやしい~みーちゃん反応早すぎだよ~」
「いやたまたまだよ」
「はーでも結構楽しめたし、いっか」
「それじゃ愛さん」
愛さんに頼み事をして…私はみんなを探しに行くのであった。
日当たり良好な場所を探すと…………あれ?
「あ、未唯ちゃん」
「エマさん……てっきり彼方さんだけかと思ったのに……」
「あはは、逃げてたんだけど……お昼寝してた彼方ちゃん見つけて」
「ついついひざ枕してあげたと…………とりあえずタッチ。それとお願いを」
「お願い?」
「ん~な~に~」
あ、起きた。お願いをして次の場所へ…………
「あ、エマ……ここにいたのね」
「果林ちゃん。何処にいたの?」
「愛と逃げてたのだけど……気づいたら……って未唯じゃない……」
「えっとタッチです」
果林さんも捕まえるのであった
「かすみちゃん、もう捕まったって」
「まぁ子犬ちゃんの考え、未唯さんに読まれてたみたいだね」
「二人とも静かに……下手に走り回るより隠れて隙を見つけて逃げる方がいいですよ」
「こういうゲームでは常識」
「と言うかよくそんなことを思い付くね。二人ともインドアかと思ったけど」
「テレビの企画とかで見たことある」
「映画とかでもありますよね。ホラーとかで」
「あー、あるよね。安心したかと思ったら後ろにいたりとか」
「海外のえい……が?」
三人が振り向いた瞬間にタッチ成功と…………
「未唯ちゃん……よく見つけられたね」
「まさか……見つかるなんて」
「気配とかもなかったから……本当にホラー映画の……いや、何でもない」
いや、確かに三人ともしっかり隠れていたけど……そのしずくちゃんのお尻…………まぁその魅力的だけど本人気にしてるから言わないでおこう
さてさて後は……ってせつ菜さん?
何でせつ菜さんが私の前に仁王立ちしてるのだろうか?
「未唯さん!勝負です!」
「えっと一騎討ち?」
「はい!こう言うのは遊びでも本気でやらないとダメですからね!それにこんな風に一騎討ちはアニメでも盛り上がりますから!」
そう言い切った瞬間、走り出した。さて普通なら受けてたつところだけど……今せつ菜さんを捕まえるの危険だから……次の場所へと向かおう
辺りを探し回るけど……うーん、見つからないな…………
お姉ちゃんたちがここまで見つからないのは初めてかもしれない……さてどうしようか…………
『な、何をしてるんですか!?』
と栞子ちゃんの声?何処だろうと探しに行くと…………ぽむお姉ちゃんを押し倒す侑お姉ちゃんとそれを見て驚く栞子ちゃん…………
「……………………」
「あ、えっと……未唯、誤解だからね」
「そ、そう!未唯ちゃんが来たから慌てて隠れようとしたら二人して躓いて……それで……その」
「私も物音が気になって……
」
「とりあえずタッチと…………」
三人をタッチし終えるとかすみちゃんからメッセージが入った。それと同時にタイムアップか~
「うーん、二人逃しちゃったか~」
ランジュさんとせつ菜さんとも合流して、六人で部室に戻る私たち。
「うぅ、ひどいです……気づいたら未唯さん追いかけてくれてないなんて……」
「あー体力減らしてからの方がいいかなって」
「きゃあ!でも未唯、ランジュの事見つけられなかったわね!」
ランジュさんが何処にいたのか気になっていたけど、まさか木上でずっと隠れていたなんて…………
「まぁ未唯一人だったからね」
「今度は私も鬼役やりますね」
「その時はお願いね。栞子ちゃん」
さてと話しているうちに部室にたどり着き、扉を開けると……捕まえた皆が用意してくれた恵方巻や節分料理があった。
「これって……」
「みい子が計画してくれたんですよ」
「折角だからね、それにいっぱい動いたからね」
「未唯!最高よ!」
抱きついてくるランジュさん、まぁ思い付いてやってみようと思ったからだけど………………でも嬉しそうだからいいか
おまけ
結ヶ丘での節分
「かのんちゃんたちが鬼で……私が豆を投げるからね」
「あの、紗桜莉ちゃん……それなに?」
「どう見ても……ガトリング砲みたいな……」
「もしかしてそれで豆を?」
「節分知ってますヨネ?」
「何?節分と言う名の何かが始まるの?」
「私ね……走ることができないから…………逃げるみんなを追いかけるのは……難しいから……大丈夫……少し痛いだけだから……」
私は微笑みながらレバーを回し………………
某なんとかの刃を入れようかと思いましたがやめて、ガトリング砲を…………
感想待ってます