虹が咲き、白が交ざる 外伝 白と翡翠   作:水甲

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エマちゃん、誕生日おめでとう!


56 エマちゃん誕生日回!

未唯side

 

今日はエマさんの誕生日。練習終わったら寮に行って……

 

「あ…」

 

「どうしたの?未唯ちゃん」

 

「飲み物持ってくるの忘れた…」

 

「珍しいね。未唯ちゃんが忘れ物するなんて」

 

ぽむお姉ちゃんの言う通り、普段は忘れ物をしないように気を付けてるのに……まぁここ最近忙しかったから疲れているって言うのもあるかな?

 

「未唯ちゃん、良かったらこれあげる」

 

すると璃奈ちゃんがペットボトルの水を渡してきた。

ありがたいけど……

 

「いいの?」

 

「うん、余分に持ってきてるから……」

 

「それじゃ……」

 

私がもらった水を飲んだ瞬間……璃奈ちゃんがあることを呟いたのが聞こえた

 

「ごめんね」

 

 

 

 

 

 

 

一瞬目の前が真っ白になり、気がつくと視線がいつもより低くなっていたのに気がついた。というかこれは……

 

「また小さくなってるんだけど……」

 

「り、璃奈ちゃん?」

 

「実は……エマさんの希望なの」

 

希望って……と言うかそれならそれで言って欲しいのだけど……

 

「わ~璃奈ちゃん、ありがとう~」

 

「エマさん……こう言うことはちゃんと伝えてください!」

 

「み、未唯ちゃん……なんか動じてないね」

 

「1回小さくなってるから……二回目はね」

 

「それじゃ……今日は沢山甘えてきてね。未唯ちゃん」

 

「それはいいけど……服がぶかぶかだから借りてこないと……」

 

さすがにこの姿だといろいろと……それに下着とかも……

 

「実はね。服とかも用意してあるよ」

 

そう言って別室に用意してあると言われて早速着替えることになったけど……

 

「あのこれ……」

 

着替え終わるけど、この衣装って昔お姉ちゃんが好んで着ていたウサギのやつだよね……

 

「前に侑ちゃんに聞いたら歩夢ちゃんがそういうのが好きだからって……それで未唯ちゃんが羨ましそうにしてたんだって」

 

だからわざわざ……

 

「それじゃ行こっか」

 

「あ、因みに明日の朝には戻れるから安心して『にっこりん』」

 

それはそれでいいんだけど……まぁいいか

 

 

 

 

 

 

 

 

学生寮のエマさんの部屋に着くとエマさんはソファーに座り……

 

「未唯ちゃん、ほら、座って」

 

「うん」

 

隣に座ろうとするけど、エマさんは何故か残念そうにしていた。えっと膝の上にってことかな?

とりあえず膝の上に座ると……

 

「えへへ、妹たちにしてあげてたんだ~」

 

そう言いながら頭を撫でるけど……その落ち着くというか……すごく甘えたくなるというか……

 

「どうしたの?」

 

「えっと……その……なんでもないよ……お姉ちゃん」

 

「未唯ちゃんから甘えたりしてもいいよ」

 

一応精神年齢は16才なんだけど……なんというかエマさんと一緒にいるとそうしないといけない感じがする。

私は体の向きを変えて抱きつくとエマさんは優しく背中を擦る

 

「どう?」

 

「う、うん……」

 

胸に顔を埋めているのもあるけど……なんだろう?ずっとこうしていたい…………

 

「もう少ししたら一緒にご飯とケーキ作るからね」

 

「ケーキ?」

 

「スイスでは誕生日ケーキは自分で用意するんだ~だから楽しみにしててね」

 

文化の違いってやつなんだ~それにしても今日はエマさんのところ誰も訪ねてこないよね?

寮住まいの果林さん辺り来そうだけど…………あと個人的にはランジュさんが来たら……

 

『きゃあ!未唯、ちっちゃい!』

 

って言ってめちゃくちゃにされそう……そこら辺はきっとミアちゃんが止めてくれてるのかな?

 

「エマ!聞いたわよ!未唯がちっちゃくなってるって」

 

って来たよ!?と言うか果林さんとミアちゃんの二人が物凄く申し訳なさそうにしてるし

 

「悪いわね……未唯。止めきれなかったわ」

 

「sorry…」

 

「本当に小さいわ!ほら、たかいたかいしてあげるから!」

 

「ちょ、やめ……」

 

これ、本当にめちゃくちゃに…………

 

「ランジュちゃん……」

 

たかいたかいされそうになった瞬間、今まで聞いたことのない低い声でエマさんがランジュさんを止めた

 

「えっと……エマ?ど、どうしたのよ?怒った顔して」

 

「そんな風に乱暴にしたら……未唯ちゃんが困るよね?」

 

「えっと……」

 

「もしもランジュちゃんが同じことされたら……嫌だよね?」

 

「はい……」

 

「謝ろうか?」

 

「す、すみません」

 

な、何か物凄いの見てしまった……

その後果林さんとミアちゃんはランジュさんを連れ帰るのであった。

 

「未唯ちゃん、大丈夫?」

 

「う、うん、そのエマさんでも怒るんだね」

 

「あはは……なんか変なところ見られちゃったね」

 

「でもエマさんのそう言うところ見れてちょっとうれしいな」

 

「そうなの?」

 

「何て言うか……私ってあまりエマさんたち三年生と関わったりしてないから…」

 

自然と同じ一年と年下のミアちゃん。それなりに趣味が合うせつ菜さんとお姉ちゃんたちと関わるけど……三年生とはあまり……愛さんとランジュさんは向こうから関わってくるから……

 

「そっか、未唯ちゃんって大人しいからね」

 

「これでも昔よりはましになったんだよ!昔は本当にお姉ちゃんたちに付いていくくらいしか出来なかったから」

 

「はい、未唯ちゃん。暗い顔してるよ。スマイルだよ」

 

「うん……」

 

「未唯ちゃん、これからもっと知っていこう。卒業しても……何処かに遊びにいったりとかもしよう。まだ私たちは出会ってから一年たってないから」

 

「エマさん……」

 

「ほら、ご飯出来たからね。たくさん食べてね」

 

「うん!」

 

それからエマさんと一緒にお風呂に入ったり、寝るときには子守唄を歌ってくれたりしてくれた

 

 

 

 

 

 

 

そして朝になると体が元に戻っていた。まだエマさんは寝てる……起こさないように静かに着替えようとするけど…………

 

「エマさん…………Tanti auguri di buon compleanno!」

 

私は眠るエマさんの頭を優しく撫でるのであった




ブチギレエマさん……こちらでは問題が起こる前に問題が起こらないようにしているため、ブチギレエマさんがなかったので……

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