未唯side
ある日の事、栞子ちゃんと二人で部室に行くと何かの話で盛り上がっていた。
「どうかしたの?」
「あ、未唯、それに栞子ちゃん。あのね、前にスーツ着て撮った写真の事覚えてる?」
あぁそう言えば……そんなこともあった。新聞部の依頼でいろんな衣装を着ることになって、最後にみんなはスーツを着たんだっけ
「それって私が入る前ですよね?見てみてもいいですか?」
「うん、いいよ」
侑お姉ちゃんが写真を見せると……
「みなさん、似合ってますね。特に歩夢さんは雰囲気が変わってる感じがします」
「えへへ、ありがとうね。栞子ちゃん」
「それでランジュちゃんが自分も着たいって言い出して、今しずくちゃんが取りに行ってるよ」
ランジュさんも……まぁこう言うのは自分も楽しみたいって気持ちがあるからだけど…………
「はて?」
すると写真を見つめていた栞子ちゃんがあることに気がついた。
「未唯さんだけドレスなんですね」
「あぁ……未唯はね……」
「仕方ないとしかいいようがないわね」
「みんなでお揃いで着たかったけど……うん、仕方ないよ」
「果林さんはともかく……エマさんがそんな風に言うなんて……未唯さん、何かあったんですか?」
「あー私の場合は似合わないと言うか……」
「そんな……未唯さんならきっと格好いいと思います!後で新聞部に抗議を……」
いやいや、そこまですることではないよね?と言うかこの件は本当に仕方ないことだし…………
「えっとね……何故か私だけスーツを着ると似合わないみたいなの」
「はい?」
「私のイメージに似合わないってことで……私だけ黒いドレスになってね」
まさかスーツが似合わないって言われるのは初めてだったよ……まぁでも
「栞子ちゃんはきっと似合う気がするな~」
「そ、そうでしょうか?」
「みなさん、お待たせしました。持ってきましたよ。あ、未唯さんの分はドレスです」
さて、とりあえずみんなで着替えてみることに……それにしてもあの時、何故か私だけ物凄く絶賛された感じだったな~
みんなで着替え終わり、個人個人で写真を撮ったりしていると……
「ねぇ、未唯。ランジュのお願い聞いてもらっていいかしら?」
「お願い?無理難題とかは……」
「それ頼んだあと、私がひどい目に合うの確定だからやるつもりないわ……ちょっと椅子に座ってもらっていい?」
言われるまま椅子に座るとランジュさんは更に指示を出してきた。
「足を組んで……不敵な笑みをお願いするわ」
いや、本当になんだろうか?と言うか不敵ってこんな感じかな?
『!?』
何故かみんな、私の事を見て驚いていた。へ?そんなに驚くことなの?
「み、未唯ちゃん……何だかボスみたい」
「確かに衣装やポージングだけでこんなに普段のイメージが変わるなんて……」
「栞子ちゃん、ちょっと私のサングラスかけて、未唯ちゃんの横に立ってもらっていい?」
「こんな感じですか?」
栞子ちゃんが横に立つと、更にみんながどよめいた。
「お嬢を守る番犬って感じ……」
「確かにこんな感じのいるね……」
へ?いや、そんなになの?
「これは写真とか撮らないで、私たちの中で秘密にしておこう」
知らないうちに私のドレス姿は見せられないものになってしまうのであった。
おまけ
「……紗桜莉ちゃん」
「何?」
「いや、試しに色々な服をってなったけど……」
「紗桜莉さんのスーツは…………マフィアみたいな感じがしマス」
「マフィア?」
「さっきのドレスも……何か見えないところに武器を隠し持ってそうよ」
「なんでしょうか?格好いい服装だと……紗桜莉さんは物騒になりますね」
「うん、似合ってはいるね……似合っては」
スーツヶ咲、未唯ちゃんだけは本当に似合う感じがしないかなと思ってます
感想待ってます!