虹が咲き、白が交ざる 外伝 白と翡翠   作:水甲

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そう言えばリエラ組の書いてないと思い、急遽書きました!


66 バレンタインとホワイトデーの悲劇

紗桜莉side

 

ホワイトデー……を語る前にこれは一ヶ月前のお話。

それはバレンタインの時のことだった。

 

「ぐぬぬぬぬ」

 

「まっ、ショービジネスで培った経験が生きた勝利ね」

 

くぅちゃんとすみれちゃんが喧嘩してるけど……ちーちゃんはニコニコしてるし、恋ちゃんはアワアワしてる……うーん、止めた方がいいのかな?

 

「二人とも?喧嘩?」

 

「違うわよ……って何でスタンガ……」

 

「電気が出る小箱だよ」

 

「……それを持ちながら喧嘩?って聞くのよ」

 

「いや、だってね」

 

喧嘩だし、非力な私じゃ止めるのが難しいから……

 

「喧嘩ではありまセン……ただ勝負をしていたのデス」

 

勝負?一体何の勝負を…………

 

「バレンタインチョコをもらった数で勝負していたのよ。ま、私の圧勝だったけどね」

 

あーだから机の上に大量のチョコが……

 

「五個貰えて、勝ったと思ったのに……くー!」

 

「悪いわね。十個貰ってるのよ。私は」

 

なんと言うか女同士でもそういう話で盛り上がるんだ……

 

「因みにですが、現時点では千砂都で20個ですね」

 

「恋ちゃんは?」

 

「私は8個です」

 

みんな、それなりに貰ってるんだ……

 

「まぁ千砂都は……明るいし、優しいし……結構人気ありそうよね」

 

「いやいや、そんなことは~」

 

「可可が最下位ですか……いえ!まだデス!紗桜莉!何個貰いましたか!」

 

へ?私もその話題に入るの?

 

「0個だけど?」

 

「ふ、これで可可は最下位ではないデス」

 

「珍しいわね。あんた、貰えそうなのに」

 

「うーん、と言うかチョコが苦手と言うか……甘いチョコが嫌いだから」

 

「へ?」

 

「珍しいですね。それじゃビターとかは」

 

「そっちは好きだよ。だから今日とか声をかけられたときは、ビター以外は受け付けないよって言って断ってる」

 

「おぉ、因みに何人くらい?」

 

「えっと今のところ……10

人かな?」

 

「貰っていたら、私と同じくらいか……と言うか悪いわね。一応みんなの分のチョコを作ってきたけど……紗桜莉には後で渡すわ」

 

「すみれちゃん、そんな気を使わなくても……」

 

「そうですね……あげる前に事前に聞いておけばよかったですね」

 

「チョコじゃないけど、たこ焼きご馳走するね」

 

何か変な気を遣われてるけど……まぁいいか

 

「………………かのんがまだデス」

 

「「「はい?」」」

 

「かのんがまだデス!かのんの数で最下位では……」

 

くぅちゃん、勝負に拘るのはいいけど……かのんちゃんだよ。あのかのんちゃんだよ。未唯さん曰く結ヶ丘の無自覚アイドルのかのんちゃんだよ。

すると丁度かのんちゃんが部室にやって来たけど……その両手には大量のチョコが入った紙袋が握られていた。

 

「うぅ、重かった……」

 

「かのん……それは?」

 

「何か一日中呼び出されたりしてて……チョコを貰ったんだよ~」

 

「お、おもてになるんですね」

 

「ふ、ふ、ふ、かのんちゃんは昔から人気だからね。毎年沢山チョコを貰ってるから!」

 

「流石は無自覚……結ヶ丘の高咲侑さんだね」

 

「私、そんな風に言われてるの!?」

 

主に未唯さんにだけど……

 

さてこの後は悔しがるくぅちゃんが色々と言ったりするけど、今回の問題は……今日の部室での雰囲気だ

 

何故か……と言うより私とくぅちゃんと恋ちゃんを除いた三人が暗かった。

 

「……すみれちゃん、お返ししたの?」

 

「まだよ……忘れていて……足りなくなったのよ」

 

「私も……バイト代が……」

 

「私なんて……お小遣いが……」

 

ホワイトデーの問題としては……お返しのために金銭が厳しくなると言うことだ。

因みに未唯さんたちの場合は少しずつ買ったり、手づくりで金銭的に余裕を持たせている結果、こんなことにはなっていないらしい。

 

「紗桜莉ちゃん……」

 

「お金は貸さないけど、割りのいいバイトを」

 

「それは……ちょっと……」

 

「大丈夫。ちょっと肌を見せるだけだから」

 

「それやばいやつだよ!」

 

かのんちゃん写真集を作って渡せばすむのに……

 

「まぁ……その……からかえない状況ですので……何かいい案ないのデスカ?」

 

「そうですね……やはり今から手づくりを……」

 

「うぅ、それしかないよね……」

 

「仕方ないわ……頑張って作って、配りましょう」

 

「そうだね……」

 

さてと三人とも色々と大変みたいだし、助け船を出しておきますか。そろそろいい時間だし……

 

「それじゃ行こうか」

 

「「「「「え?」」」」」

 

「こうなると思って、事前に許可を貰って、今からホワイトデーライブを始めるよ」

 

『えーーーーーー!!!』

 

まぁ今回はファンの子達が一番に望むお返しを考えた。そのためには私自身が色々と動く必要があった。学校の許可とバレンタインにチョコを渡した子達を特定して、鳥坂さんに協力をしてもらい、ステージの設営とこっそりお知らせをしたりとかね。

 

「紗桜莉ちゃん……ありがとう」

 

「まぁ今度からはちゃんと手づくりをするとか考えた方がいいよ。来年になったら……今回以上の事が起きるしね」

 

絶対に来年は今年の倍のチョコを貰いそうだし……

 

 




以上リエラ組のホワイトデーです!
かのんちゃんは絶対に生徒全員からもらってそう
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