虹が咲き、白が交ざる 外伝 白と翡翠   作:水甲

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今度のイベントの歩夢ちゃんが可愛すぎ、思い付いたので


73 桜坂劇場 警察VS怪盗 ①

歩夢side

 

虹ヶ咲警察署。日々街の平和を守る警察署。私はその署内にある特殊捜査課『AZUNA』の一人である。

 

「おはようございます」

 

「おはようございます。歩夢さん」

 

挨拶を返してくれたのは特殊捜査課部長の中川菜々さん。毎朝早く来ては明るい笑顔を見せる。

 

「昨日の夜の報告書出来上がってます」

 

「早いですね。歩夢さん」

 

「いえ……」

 

「やはり落ち込んでいるんですか?」

 

部長は察している。また怪盗を逃がしたことを…………

 

「すみません……追い詰めたのですが……」

 

「仕方ありません……それほどにまで手強いのですから……」

 

世間を騒がせている怪盗一味『qu4rtzy』五人一組の怪盗で特殊な宝石や絵画などを盗んだりしているけど……

 

「彼女たちの目的が、所謂……」

 

「はい、何かしらの理由で奪われたりしたお宝を元々の持ち主に返している……そして……」

 

「奪った人への罪を私達に知らせる……義賊的なものですから……街の人たちには人気が……」

 

「そうなんですよね……」

 

ため息をつく私達。するともう一人の課員のしずくちゃんがやって来た

 

「おはようございます……ってどうしたんですか?」

 

「しずくちゃん……昨日の事で」

 

「怪盗ですね……私もあの怪盗『KSKS』にしてやられました……」

 

しずくちゃんも昨日の失敗を悔やんでいた。まさか爆弾を投げたと思ったら、ただの犬のぬいぐるみで……なんて

 

「落ち込んでいても仕方ありません!今日は例のお店で……」

 

「またやられたみたいね!」

 

突然大きな声が課内に響き、振り向くとそこには特殊捜査二課『リバース』の部長ランジュさんと捜査員のミアちゃん、栞子ちゃんがいた。

 

「ランジュさん、今日は何の用ですか?」

 

「昨日の件についてよ。ちゃんと言ったじゃない!怪盗が出たら私達にも声をかけてって」

 

「ランジュ、昨日は別のグループの対応で遅れたんだから仕方ないでしょ」

 

「そうですね……怪盗『白翡翠』……こちらの手を全て読んでいますからね……」

 

「おまけに今回はあのにっくき白天使だったのに!!!」

 

この街には二つの怪盗グループが存在する。一般的には私達が追っている怪盗が有名だが、もうひとつの『白翡翠』はこちらの動きを乱したり、たまにお宝を盗んだりして……どうにも何をしたいのか分からないため、優先度が低いけど……

 

「いい!今度予告状が出たら、私達も呼ぶ!いいわね!」

 

「次はDDのお二人も協力するみたいですので……」

 

「まっ、これだけ揃っていれば怪盗なんて捕まるよ」

 

三人はそう言って帰っていくけど……もしかして今度は協力しようって言いに来たのかな?

 

「ランジュさんたちの気持ちに答えてみましょう!先ずは例のお店でお昼を!」

 

 

 

 

 

 

 

探偵事務所件喫茶店『高柳探偵事務所』

 

お昼はいつもここで食べている。何故かと言うと……

 

「いらっしゃいませ。あ、ぽむお姉ちゃんたちでしたか」

 

「未唯ちゃん。また来ちゃった」

 

店長件所長の未唯ちゃん。幼馴染みの一人である。

 

「お姉ちゃんたちは常連だからね。来てくれるとすごいうれしいよ」

 

「未唯姉、注文はいつもので良さそう?」

 

「あ、そうだった。注文は?」

 

「いつもので……いいかな?」

 

「はい!」

 

「私も!」

 

「OK。しずくちゃんはアルコールは?」

 

「勤務中ですので、と言うかうらさんは?」

 

「うらちゃんは探偵の仕事に出てるよ」

 

高柳家で回しているこの探偵事務所件喫茶店。マスターの未唯ちゃんに、コック長の苺ちゃん、ドリンク(アルコール)専門のうらちゃんで回している。それでやっていけてるのかと思うけど……バイトに……

 

「あれれ~しず子~お昼食べに来たの~」

 

「かすみさん。仕事中に話していていいんですか?」

 

「かすみちゃん、しずくちゃんに会えて嬉しいからついつい話しちゃうんだよね」

 

メイド服を着たかすみちゃん。エプロンをつけた璃奈ちゃん。そして……

 

「こっち、あと少しで出来上がるけど、彼方ちゃんの方は?」

 

「こっちもOKだよ~」

 

コックのエマさんに彼方さん。この四人が店員としているから大丈夫だったりする

 

「そう言えば今日は侑さんは?」

 

私の幼馴染、侑ちゃんは探偵の助手として働いてるけど……仕事中かな?

 

「仕事してるよ。資料整理中。呼んでくる?」

 

「ううん、ちゃんと仕事してるなら大丈夫だね」

 

「お姉ちゃんは心配性なんだから……」

 

侑ちゃん、未唯ちゃんの助手になってから楽しそうで良かった。でも前までは………………

 

『私は……盗ってない!』

 

『侑ちゃん……ごめんね……』

 

信じようとしたけど、警察官としての役目を全うしようとした私と無実を訴える侑ちゃん……

 

『貴方は……』

 

『高咲侑の無実を証明しに来た。貴方は警察官である前に……幼馴染だよね?』

 

そして怪盗『quartzy』と怪盗『白翡翠』に諭される私……

 

「ぽむお姉ちゃん?」

 

「え?あ、どうしたの?」

 

「ボーッとしてたけど……」

 

「あはは、色々とね」

 

あの時のことを思い出しちゃった……

 

 

 

 

 

 

 

 

未唯side

 

喫茶店も一通り落ち着き、私は探偵事務所の方に上がると暗い部屋でみんなが待っていた。

 

「うらちゃん、依頼人は?」

 

「来てますよ。彼方さんの妹です」

 

それは変わった依頼人だ。

 

「未唯ちゃん、ごめんね。あまりここに来ない方がいいって言われたのに」

 

「いいよ。依頼しに来たんだよね?」

 

「うん……」

 

「遥ちゃんから聞いた話だと、近江家で大切にしていたペンダントが見つかったみたいなの~」

 

「宝石が付いているんですが……大切なのはペンダントに入った写真なんです……」

 

「……調べたら今の持ち主の人が盗んだみたい。しかもかなり悪質で警察と裏取引をしてる『ぷんぷん』」

 

「お母さん……ペンダントが無くなってから落ち込んでることが多くて……何とか探してたら……」

 

「ようやく見つけた場所が……美術館と……警備の方も厳重みたいだから今回は全員で行った方がいいね」

 

「全員って……もしかして未唯ちゃんも?」

 

「私だけじゃないよ。だよね?栞子ちゃん」

 

こっちに近寄ってきたのは警察官の栞子ちゃん。私の相棒で必要なときは協力してくれている

 

「はい、警備の配置はこんな感じです」

 

「にしてもしお子、本当に警察なのにいいの?こんなことしてて」

 

「未唯さんに言われました。法と正義だけでは守れないものがあると……」

 

「今回はいつものメンバーだけじゃなく、DDの二人も出てくるみたいだからね。気合い入れていくよ。侑お姉ちゃんも気を付けるように」

 

「分かってるよ。未唯に恩返しの為だし……と言っても」

 

「ぽむお姉ちゃんには話せないよね……まだね」

 

とりあえず予告状を送りつけて、協力者の紗桜莉ちゃんが用意した衣装を来て、さぁて取り戻しますか……お宝を!




歩夢、せつ菜、しずく、ランジュ、ミア、愛、果林は警察

未唯、侑、璃奈、彼方、エマ、かすみ、うら、苺は怪盗側。件未唯経営の探偵事務所と喫茶店で働く

栞子は警察官でありつつも、怪盗でもある

紗桜莉、リエラメンバー、怪盗たちに協力。

ある現場で未唯の正体を知った栞子が未唯を問い質し、理由を知りつつ、警察の黒い繋りなどに怒りを覚えている所を未唯の説得により、怪盗側に

次回に続きます
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