夏美side
ここが虹ヶ咲学園……ふふ、あの噂の真相を確かめられれば……きっと……
「ふふふ、マニーですの」
「あの、きな子たち……何しに来たんっすか?」
事の発端は紗桜莉さんにある話を聞かされたことですの。動画のネタで何か良いものがないかと相談した結果……
「虹ヶ咲ですの?」
「うん、どうかな?」
「確か……専攻の多様性と生徒の自由を校風にした学校ですよね?」
「色々とネタが出てくるんじゃないかな?」
「ふーん、とりあえず参考にしてみますですの」
その日の夜、虹ヶ咲について調べていたら、中々面白そうな噂が流れていた。
『一年生が自分が生徒会長になったら、スクールアイドル同好会を廃部にすると宣言した』
『選挙演説にて、明らかな妨害行為を行ったのにも関わらず、何のペナルティもなく、そのまま妨害した生徒が生徒会長になったらしい』
『理事長の娘という立場を使い、新しい部活を作り、それに入部しなかったら、活動を妨害したらしい』
『私的利用で監視委員会を設立し、同好会のライブを妨害』
『突然猫になる薬を飲まされたり、子供になる薬を飲まされたりされる』
最後のは明らかに作り話感があるですの。でも他はあり得そう……それなら……
「これは確かめにいかないと行けませんですの」
なので暇そうにしていたきな子を連れ出し、虹ヶ咲へ……
「はぁ……噂の真相っすか……」
「これはいいネタですの……と言うわけで早速潜入するですの!」
因みに潜入がバレないように、可可さんにお願いして虹ヶ咲の制服を着て、潜入して噂を確かめるですの!
きな子side
夏美ちゃんに頼まれたとは言え、どう確かめれば……
「にゃー」
「みー」
考え事をしながら歩いていると、黒と白の2匹の猫がいつの間にかついてきていたっす……
「可愛いっすね~名前は何て言うんっすか?」
「にゃー」
「みー」
「はんぺんとシニエって言うんっすか?可愛い名前っすね~」
はんぺんとシニエと戯れる事にすることになったっす
夏美side
「まずは一般生徒が同好会を廃部にしようとしたことと選挙で妨害行為をしたことを調べるですの」
手始めに……彼処の眼鏡の方に……
「すみませんですの~ちょっとお聞きしたいことが」
「私ですか?」
黒髪に三つ編み……そして眼鏡!如何にも真面目そうな子ですの。もしかしたらこういう子が色々と話してくれるはずですの
「実は~噂の真相を調査に来ましたですの」
「はぁ?」
「今の生徒会長がその昔スクールアイドル同好会を廃部にしようとしたりとか、選挙で妨害行為をしたことについて詳しく聞きたいですの」
「!?」
この反応……何か知っているみたいですの……これは一発目から当たりを引きましたの
「そうですね……お答えする前に……こちらの質問に答えてもらっていいですか?」
「はい!」
「あなたは……虹ヶ咲の生徒ですか?」
「へ?」
まずい……いや、これはプラフ!下手に答えないように気を付けて……
「何を言っているですの?ここの生徒ですの」
「おかしいですね?貴方みたいな子を見たことがないのですが……」
「へ?」
「私、こう見えて全校生徒の顔と名前を知っているので」
まさか当たりではなく、外れですの!?
「お聞きします……学年と学科を教えてくれませんか?」
「………………逃げるですの!」
「あっ!待ちなさい!」
ここは逃げるが勝ちですの!
きな子side
猫と戯れていると……
「ねぇ、君だれ?」
ここの生徒に見つかったっす!?それも何だか外国の方っすか?
「えっと……きな子は……その……」
「見覚えがないけど……」
「その、決して不法侵入とかじゃないっす」
「不法侵入?」
まずいっす……このままだと……警察に通報……
「ミアちゃん、どうしたの?」
「あーミアちゃんが女の子をいじめてる~」
そんなとき見覚えのある二人が……確かこの二人って……
「璃奈ちゃん……うらちゃん~」
前にプールに遊びに行ったときに知り合った二人が~
「知り合い?」
「うん、前に未唯ちゃんに紹介された」
「でも何で虹ヶ咲に?しかも制服なんて着て」
「なんか不法侵入したらしいよ」
「違うっす~いや、違わないっすけど~話を聞いてほしいっす~」
事情を説明すると、3人とも納得してくれたっす
「大変だったね『よしよし』」
「まぁはんぺんたちと戯れていたら、急にミアちゃんみたいな子に声をかけられたら恐いよね」
「僕は怖くないけど……と言うか噂の真相って……」
「大体は合ってるけど、噂は噂だから」
「そうなんっすか?」
「うん、確かに廃部の事とか選挙の妨害行為とかあったけど、未唯ちゃんが何とか解決したし、そんなに大きな問題にはなってない」
「それに監視委員会とか強制的に入部させようとしたりとかも、ランジュがやりかねないけど、未唯さんが何とかしてたしね」
「だからどれも大きな問題にはなってないよ」
なーんだ。噂は噂なんっすね~
「因みに変な薬とかも噂っすよね?」
「「「ウワサダヨ」」」
やっぱり噂だったっすか~それじゃ夏美ちゃんと合流して……
そんなとき、突然放送の声が響いた。
『現在、見知らぬ女子が虹ヶ咲に潜入しています。見た目は毛先が桃色の女子です。見かけた方は直ぐに生徒会に連絡を』
この声って三船さんっすよね?それに不法侵入した女子って……
「夏美ちゃん……?」
「知り合い?」
「はいっす。噂の真相を確かめに行こうと話を持ちかけた子っす」
「と言うか何でバレたんだろう?」
「うらの言う通り……この学校に知らない子がいても、気づかれることはないし……」
夏美ちゃん……何かヘマしたっす?
夏美side
何とか逃げ切って、次に出会った子に声をかけたら……さっきと同じように全校生徒の顔と名前を知っている方なんて……しかも生徒会長だったから、余計にまずいことに……
物陰に隠れてやり過ごすことにした私。どうしたものか……
「ここは適当な教室に入って……」
とりあえず探し回っている人がいなくなったのを確認して、近くの教室に入ると……
「歩夢……」
「侑ちゃん///」
「さぁ!ここで侑さん!歩夢さんに……」
何だかお取り込み中でしたの……他の場所に……
「「見つけましたよ」」
あ…………
未唯side
「本当にごめんなさいっす」
「いや、きな子ちゃんが謝ることじゃないけど……こっちもみんなに話忘れてたし」
部室に行くと見知らぬ女の子がせつ菜さんと栞子ちゃんに囲まれ、泣きじゃくっていた。するときな子ちゃん、璃奈ちゃん、うらちゃん、ミアちゃんが来たところで私はせつ菜さんたちに事情を説明をした。
「まさか未唯さんが動画撮影に協力していたとは」
「おっしゃってもらえれば良かったのに」
「いや、いつ来るか分からなかったからみんなが集まってからにしようとしたら……」
あんなことになっているとは……
「と言うか紗桜莉さんが全部仕組んでいたですの!」
「仕組んだと言うか……許可をだよ」
「怖かったみたいっすね」
きな子ちゃんは何故かはんぺんとシニエを抱いてるけど気にしたら負けかな?
「とりあえず夏美ちゃん、噂の件は全部噂みたいっすよ」
「まぁ流石に噂でしたの……特に変な薬とかなんて普通はありえないですの」
「…………ソウダネ」
うん、知らない方が幸せだよね……うん
紗桜莉side
小型ドローンで四季ちゃんと一緒に二人の様子を見ていた私。
「未唯さんの伝達忘れ~」
「それでも結構面白い動画取れた」
「後で夏美ちゃんにデータ渡そうか」
「うん」
「……いや、普通に二人がやっていることが怖いんだが……」
噂はあくまで噂
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