虹が咲き、白が交ざる 外伝 白と翡翠   作:水甲

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栞子ちゃん誕生日記念企画!
普段書かない話を書きました!


私の恋は……

私はあの人の事が好きだ……だけどこの想いを伝えることはしない。だってこの恋は…………

 

 

 

 

 

きっと結ばれない

 

 

 

 

 

 

 

生徒会室で書類仕事をしている私。このペースだと今日は練習に出れない。後で休む連絡を入れないと…………

そんな事を思っていると

 

「失礼します。栞子ちゃん、手伝いに来たよ」

 

生徒会室に入ってきたのは未唯さんだった。

 

「未唯さん。手伝いとは?」

 

「何だか栞子ちゃん、仕事が貯まってるみたいだって言うから、手伝いに来たんだよ」

 

一体何処からそんな話が……副会長でしょうか?それとも双子のどちらかだろうか?

 

「栞子ちゃん、私も手伝いに来たよ」

 

その声を聞き、私はドキッとした。その声の主は……歩夢さんだった。

 

「歩夢さんまで……」

 

「ぽむお姉ちゃんが、今日栞子ちゃんため息ついてたから心配してて」

 

「副会長さんに聞いたら、仕事が多いみたいだって言うから、未唯ちゃんと手伝いに来たの」

 

「すみません……何だか気を遣わせてしまい…………」

 

「謝らなくても良いよ。ほら、どれやれば良い?」

 

「早く終わらせて、練習しよう」

 

歩夢さんは笑顔でそう言う中、私は歩夢さんの笑顔にドキドキが止まらなかった。

 

 

 

 

 

同好会の皆さんは本当にいい人たちばかりだけど、その中でいつも気遣っている人は……未唯さんと歩夢さんだった。

 

未唯さんは出会い方は本当に最悪だったけど、ちゃんと話すようになり、今では未唯さん曰く親友らしい。

そして歩夢さんは未唯さん以上に私を気遣っていて、彼女の眩しいくらいの笑顔にたまに眩むときがある。そして私は歩夢さんの心とその笑顔に惹かれていき…………

 

「栞子ちゃん、大丈夫?」

 

気がつくと心配そうに歩夢さんが顔を覗かせていた。私は驚き、椅子から落ちそうになったけど何とか堪えた

 

「だ、大丈夫?」

 

「あ、はい、大丈夫です……その何でしょうか?」

 

「あ、うん、さっき侑ちゃんに呼ばれたから少し抜けるね」

 

「……はい、分かりました」

 

「直ぐに戻るから」

 

歩夢さんは申し訳なさそうに生徒会室から出ていく。歩夢さんの優先順位からしてみればそうするのは当たり前ですよね

 

「栞子ちゃんってさ、ぽむお姉ちゃんの事が好きなの?」

 

未唯さんの突然の問いかけに、私は一瞬固まった。これはどう答えれば…………

 

「その……未唯さんと同じくらいには……」

 

「同じ位じゃないでしょ」

 

未唯さんのほんの強めの言葉……誤魔化しているのが気づかれている…………

 

「……はい、好きなのかもしれません」

 

「かもしれないって言うのは?」

 

「…………歩夢さんに対するこの想い……私は初めて抱いています……だから好きなのかもしれない…………」

 

「そっか……でも栞子ちゃん、分かってる?栞子ちゃんの想いは…………」

 

「えぇ、分かってますよ……」

 

この私の想いは叶わない…………そんなの分かりきっている。

 

「あの人の想いは…………あの方にしか届けようとしていないのですから」

 

「栞子ちゃん……」

 

 

 

 

 

 

 

 

それから歩夢さんが戻ってきて、無事生徒会の仕事も終わり、練習に参加しながら、私は歩夢さんを目で追っていた。この恋は叶わない……そう思っているのに……どうしても追ってしまう……駄目ですね……私…………

 

 

 

 

 

練習が終わり、家に帰ろうとすると……

 

「栞子ちゃん」

 

「歩夢さん?どうなさったんですか?」

 

「あはは、えっとね……栞子ちゃん、何か悩み事?」

 

「え?」

 

「何だか今日の練習の時にずっと栞子ちゃんの視線を感じてたから……もしかして何か悩み事かなって、もしかしたら私と二人きりで相談したいことがあるのかなって」

 

「それは……」

 

貴方の事なんて言えないですよ……

 

「力になれるなら……話して」

 

歩夢さんはいつもそうだ。誰にでもそんな風に心配そうにしてくれる……本当に優しい人…………

 

「歩夢さんは侑さんの事がお好きですよね?」

 

「え…えええ!?な、何でそんなことを聞くの!?」

 

「いいから、答えてください」

 

「その……好きだよ……ずっと一緒にいたから……好きって気持ちが一緒にいた時間と共に強くなったの」

 

「…………もしも侑さんの好きな人が別な人だったらどうしますか?」

 

「え?」

 

一瞬歩夢さんの表情が曇った。こんなこと……聞くべきではないのに……歩夢さんにこんな顔をさせたくないのに…………

 

「……分からないけど……分からないけど……もしかしたら私は祝福したいかな」

 

「え?」

 

「その…ね、私は侑ちゃんが大好きだよ。でも侑ちゃんが別な人と一緒にいるときに向けられた笑顔をみたら……侑ちゃんのことを祝福してあげたい」

 

「歩夢さん……」

 

「そうありたいって思ってる……あはは、もしもそんなことがあったら、きっとこんな風に簡単に答えは出せないかもしれないけど…」

 

「……そうですね。すみません、変なことを聞いてしまい」

 

「ううん、でもどうしてそんなことを?」

 

「……ふとそう思っただけです」

 

「そっか」

 

歩夢さんが安心した顔をしている。私はそんな歩夢さんに……

 

「歩夢さん……好きです」

 

「え?ええええええええ!?」

 

「貴方が侑さんに向ける眩しい笑顔が大好きですよ」

 

「あ、そっちかーあはは、何か急に告白されたかと思ったよ」

 

「ふふ、すみません」

 

それから歩夢さんとは途中まで一緒に帰るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

私は歩夢さんの事が好きだ。でもこの恋は叶わないことを知っている。だから私は歩夢さんの事を想いつつも、この恋が結ばれないことを知っていたとしても、あの人の笑顔だけは……見守っていきたい…………




純粋にイチャイチャしているしおぽむ好きな方々申し訳ないですが、私は栞子ちゃん片想いのしおぽむが好きなんじゃー
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