ある日の事、部室でいつも通り他愛のない話をしていた。
「未唯さん!見ましたか!新しいガ○ダム!」
「見ましたよ!せつ菜さん!プロローグからの一話!そして小説も!」
「新しい物語が始まりますし、何よりあの展開は素晴らしいです!」
「虹ヶ咲でやると……ランジュさん辺りが合いそうですね」
「なるほど……では主人公は璃奈さんですね!少し似たところもありますし!」
と私とせつ菜さんがアニメの話をしていると…………
「侑ちゃん、何読んでるの?」
「スクールアイドルの雑誌だけど、この新しくデビューした子が凄いんだって」
「えっと、『超新星現れる。まだ中学3年生にも関わらず、優勝候補かと言われたウィーン・マルガレーテ』」
「私、その人の動画見たことあります。確かに凄いパフォーマンスをしてました」
「まだ中学生なのに凄いね~」
「確かこの大会って、かのんたちが出てたわよね?」
「うん、かのんちゃんたちは特別賞で、紗桜莉ちゃん、蓮華ちゃんは二位と三位、一位は…………」
あれ?何だか視線を感じるんだけど……いや、特に気にしないでほしいのだけど…………
「この大会は皆さん忙しかったので、未唯さんだけ出たんですよね」
「ランジュが付き添いで行ってきたわ!未唯は凄かったわ!」
「なんと言うか……あの時は…………いつも以上に気合が入ってたからと言うか……」
気がついたら終わってて、帰りもランジュさんがお祝いにお肉をご馳走してくれたし…………
「……ウィーン・マルガレーテか」
「ミアちゃん、どうしたの?」
「璃奈……何でもないよ」
ミアside
ここに来てあの名前を聞くなんてね……まぁ聞いたところで僕には関係ないけどね。
とりあえず前に璃奈が教えてくれた渋谷かのんのお店で特別メニューのハンバーガーを食べに渋谷に来ていた。えっと、確かここら辺に…………
「渋谷かのん」
「マルガレーテちゃん……」
何だかタイミング悪かった……喫茶店の前にいるかのん。そして階段の上で偉そうにしているのは…………
「いつまでラブライブなんて下らないものに固執してるのかしら」
「ラブライブは下らなくなんて……」
「それはどうかしら?貴方に本当の歌を教えてあげる」
なんと言うか面倒なタイミングで来たな~と言うか店の入口に立ってほしくないんだけど……入れないじゃん……仕方ない。
「相変わらずだね。ウィーン」
「え?ミアちゃん?」
「ミア?」
「そうやって自分のやってることが正しいと思ってる所は変わらないね。だから落ちるんだよ」
「そう言う貴方も大事な場所で歌えなくなって、いまや作曲家に落ちぶれたらしいわね」
「今の君よりかは評価されてるよ。いや、君の場合は話題性ばかりだからその内何も言われなくなるか失言して叩かれるかだね」
「はっ!スクールアイドルなんて生温いものに居場所を作って……テイラー家の恥って言われてそうね」
「君こそ未だに家族に評価されてないくせに……マルガレーテ家の出涸らしだね」
「「………………」」
かのんside
ミアちゃんに助けられたのはいいけど、何だか何かの拍子でがちの喧嘩が始まりそうなんだけど……と言うかミアちゃんとマルガレーテちゃんって知り合いだったんだ…………
「えっと、とりあえず二人とも落ち着こうか」
「かのんは黙ってて」
「渋谷かのん……貴方よりも先に思い知らせないといけない人がいるみたい。貴方はその後よ」
ひぃぃぃ、何でこう言うときに紗桜莉ちゃんはいないの~
もう誰か助けて~
「あれ?かのんちゃん、どうしたの?お店の前で」
そんなときに私の助けを求める声が届いたのか。やって来たのは未唯ちゃん、苺ちゃん、うらちゃんの3人だった。
「未唯ちゃん~どうにかして~」
「どうにかって……ミアちゃんと……えっと誰?」
「何だか険悪だけど……本当にどうしたの?」
「あの二人……知り合いみたいで……その……」
「とりあえず助ければいいんだよね?私に任せて!」
うらちゃんはそう言ってミアちゃんとマルガレーテちゃんの間に入り…………
「ダメだよ。ミアちゃん」
「うら……先にやらかしてきたのはあっちだよ」
「だからって年下を苛めちゃダメだよ~」
「はぁ?」
いや、うらちゃん……年下なのはミアちゃんの方だから……
「誰だか知らないけど、私はミア・テイラーよりも一つ年上よ」
「あ、そうなんだ……じゃあ弱いものいじめしちゃダメだよ」
「…………喧嘩売ってるのかしら?」
うらちゃん……火に油注いでない?ミアちゃんはというと……
「確かに弱いもの苛めしてたね」
クスクス笑いながらそう言ってた。
「もう、うらちゃんもミアちゃんもダメだよ」
苺ちゃんが止めに入ってくれた。これで何とか…………
「こんなところまで来るほど、暇なら勉強とかした方が有意義なのに……ちゃんと暇潰しに付き合ってあげないと!」
あれ?私……聞いた話だと苺ちゃんは凄くいい子だって聞いたのに……あれ?
「はいはい、二人とも、喧嘩を止めるのに油注がないの。ごめんなさい。えっとウィーンちゃん」
「貴方……あぁあの大会で一位の…………」
「何しに来たのか知らないけど……これ以上かのんちゃんに迷惑をかけるなら…………私は許さないよ」
「っ!?」
未唯ちゃんの笑顔を見て、マルガレーテちゃんはそのまま逃げたしていくのであった。なんだろう?改めて未唯ちゃんって……紗桜莉ちゃんとは違う何かを持ってるような感じが…………
未唯side
ウィーンちゃんが帰ったあと、私たちはコーヒーを飲みながらミアちゃんから話を聞いていた。
「彼女の家は僕と同じ音楽一家だからね。それなりに付き合いはあったけど……あそこまで歪んでるとは思ってなかったよ」
「歪んでるって……」
「かのん、彼女は歪んでいるんだよ。自分の考えが全て正しい。その正しさを証明する力を持ってるからこそね」
なんと言うか……ランジュさんをかなり面倒にした感じだな~まぁあの人は間違いを認めたり、認識を改めたりするけど……
「ボクは歌えなかった。でも別の道があるんじゃないかって考えて、作曲家の道を選んで……そして璃奈や未唯さんたちのお陰でスクールアイドルになることを選んだけど、彼女は本当に…………」
なんと言うか……何だかんだ言って、心配はしてるみたいなんだ…………
「それにしてもかのん」
「何?」
「このハンバーガー美味しいよ」
「ありがとう~前に璃奈ちゃんが来たときに、ミアちゃんにも食べさせたいって言ってたよ」
「そ、そう////」
とりあえずウィーンちゃんの事はまた何かありそうだな~まぁ私たちが関われるなら関わるけど……今はのんびりとコーヒーを飲んでよ
「そう言えば未唯さんたちはどうして?」
「え?何だか無性にかのんちゃんの家のコーヒーを飲みたくなって」
「私とうらちゃんはその付き添い」
「未唯ちゃんはたまにそう言うところあるからね~前なんか栞子ちゃんのお茶を飲みたいって言い出して、遊びに行ったくらいだから」
「その時、栞子さんは……『その、いつか毎日飲めるようになりたいです』って言ってたみたいだよ」
「えへへ、栞子ちゃんにそんなこと言われたら私~」
「本当に仲の良いようで」
感想待ってます!