未唯side
「と言うわけでこれ、小さくなる薬!」
部室にやって来たうらちゃんがそんなことを言い出してきた。と言うかそんな飲むのが当たり前のように言わないでほしいのだけど……
「うらちゃん、飲まないからね」
「え?」
そのえ?が気になるけど、なんだろう?科学部では私は進んで実験台になる人だって思われてるのかな?と言うか今は部室にはまだ私しか来てないから、他の人に迷惑がかかることはないからいいけど……
「あのね、うらちゃん。私が進んで実験台になってる訳じゃ……」
「そっか、そうだよね。未唯ちゃん……飲んでくれないよね……うん、分かってた。未唯ちゃんに迷惑はかけられないよね」
あの、そんな風に言われると……うぅ、諦めて飲むしかないのかな?
「こんにちわ……未唯さんとうらさん、どうしたんですか?」
タイミングがいいのか悪いのか栞子ちゃんがやって来た。うぅ、このままだと……栞子ちゃんにまで被害が……
「あ、今未唯ちゃんに薬を飲んでもらおうとしたけど……折角だから栞子さんもどうぞ」
「薬?いつものですか?」
「うん、いつもの……」
栞子ちゃんもそろそろ叱っていいと思うけど……特に科学部に対して
「分かりました!未唯さんだけにひどい目にあってほしくないので私も飲みます」
「栞子ちゃん……大丈夫なの?」
「いつも未唯さんが被害に遭っているので……大好きな人だけに負担はかけたくないので」
「栞子ちゃん///」
本当にいい子だな~栞子ちゃんは……
「じゃあ早速……」
歩夢side
「今日は遅れちゃったけど、みんな来てるかな?」
少し遅れて部室に入るとうらちゃんと小さな女の子が二人いた。一人はどう見ても見覚えがある
「えっと、科学部関係?」
「実験に付き合ってもらってました!」
未唯ちゃんもなんと言うか……それにしても前みたいに身体だけ小さくなってるかな?
「えっと、未唯ちゃん?」
「…………」
未唯ちゃんに声をかけるが、うらちゃんの後ろに隠れてしまった。えっと、これは……
「因みに改良して、記憶とかも当時の状態になってるから」
何か物凄いことを成し遂げてるけど……もう一人の子は……何処と無く栞子ちゃんに面影が……
「こっちの子は栞子ちゃん?」
「はい、栞子です。お姉さんは?」
「えっと、上原歩夢だよ」
「上原さん?」
「ぽむお姉ちゃん?」
さっきまで隠れていた未唯ちゃんは私の名前を聞いて、じっと見詰め……
「お姉ちゃん~」
そう言いながら抱きついてきた。
「えっと、二人とも何歳なの?」
「私は12です」
「私も10」
10才の未唯ちゃんってこんなに怯えたりしたっけ?あぁでもよく思い返せば、私と侑ちゃんが中学に上がる前はこんな感じだったような…………
「大丈夫だよ。未唯ちゃん」
「えへへ」
頭を撫でてあげると未唯ちゃんは嬉しそうにしていた。なんと言うかこんな未唯ちゃんを見るのは久し振りな気がするな~
普段はしっかりしている感じだし……未唯ちゃんも成長したんだな~
すると栞子ちゃんがジと見詰めていた。
「栞子ちゃんもおいで~」
「うん!」
何だか誰かに甘えたりしなそうだなって思っていたけど、実は甘えん坊な栞子ちゃんも新鮮だな~
「あれ?まだ歩夢だけ……ってまた未唯が小さくなってる?」
「あはは、そうみたい」
侑ちゃんがやって来て、状況を直ぐに理解した。なんと言うか本当にこう言うのに慣れたな~
「だれ?」
すると侑ちゃんを見て警戒する未唯ちゃん。安心させようとすると栞子ちゃんは
「大丈夫だよ。私がいるから」
「栞子お姉ちゃん……」
栞子ちゃんにも心開いてるみたいで良かった。私は未唯ちゃんに侑ちゃんだと伝えると安心した顔をしていた。
「未唯がこんな風に誰かに甘えてるの見ると本当に懐かしいな~」
「私たちの後ろをよくついてきてたもんね~」
「今じゃ強くなった……と言うより強くなろうとしてるもんね」
「うんうん」
「あの~侑先輩、歩夢先輩、懐かしんでないでいい加減みい子としお子の二人をどうにかした方がいいんじゃないんですか?」
気がつくとみんなが集まっていた。なんと言うかこの状況になれるのもなんと言うかだね……
うらちゃんの解毒薬を飲んで、無事もとに戻った二人。どうやら記憶はあるみたいだった
「うぅ、恥ずかしいな」
「未唯さんにもあんな風に誰かに甘えることがあったと言うのを知れたのと、私もあんな姿を見せてしまうなんて」
「二人とも可愛かったよ~」
「そうは言うけど……うぅ」
その日はずっと恥ずかしがる未唯ちゃんであった。
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