栞子side
少し遅れて部室に入る私。皆さん待っていたら申し訳ないと思っていると……
「あ、栞子ちゃん。遅かったね」
「遅れてすみません。あの、今日は侑さんだけですか?」
「ううん、みんな練習に向かってて、私は栞子ちゃんに頼み事をするために待ってたんだ」
「頼み事をですか?」
侑さんがソファーの方を指差すとそこには未唯さんがソファーに座りながら眠っていた。珍しい……部活中に未唯さんが眠っているなんて……
「何だか今日はお疲れみたいで、栞子ちゃん。悪いけど未唯の側にいてあげて」
「はい、分かりました。侑さんは?」
「私はミアちゃんと一緒に作曲作りするから……それじゃお願いね」
「分かりました」
侑さんを見送り、私は未唯さんの隣に座り、起きるのを待っていた。
「こうして未唯さんが寝ているのを見るのは何だか新鮮な気がしますね……もしかしたら出会ってから初めて……」
今でも思い出すと……本当にお互いに印象が最悪な出会いだったりもして、気がつけばお互いに行為を持つようになって……そしてこの間…………
「////」
キスをしてしまったんですよね……未唯さんは月明かりのせいだと言ってたけど……思い出すと余計に恥ずかしい…………
「キスをされたのは恥ずかしいと思いましたが……」
それ以上に嬉しいと言う気持ちが強かった……
そっと未唯さんの方を見ると……柔らかそうな唇……こんな気持ち……芽生えたらいけないと思いつつも、私は…………
「未唯さん……」
気がつくとキスをしていた。
気がつくと外は夕日で赤くなっていた。どうやら私は眠っていたみたいだ。
「そう言えば……練習……それに未唯さん……」
慌てて隣を見ると、未唯さんはまだ眠っていた。次にスマホを見ると歩夢さんからメッセージが入っていた。
『二人とも気持ち良さそうに眠っていたから、起こさないで帰ってごめんね』
歩夢さんらしいですね……いい加減下校時間のため、私は未唯さんを起こすことに
「未唯さん。そろそろ起きてください」
「ん…あ、栞子ちゃん。おはよう」
「今日は本当にお疲れみたいでしたね」
「あはは、昨日は遅くまで起きてたから……みんなは?」
「皆さんはもう帰りましたよ。二人で戸締まりを確認して、帰りましょう」
「うん」
それから二人で戸締まりを確認して、部室を後にした。
二人で一緒に帰り、他愛のない話をしていると……
「そう言えば変な夢を見たんだっけ」
「夢ですか?」
「うん、栞子ちゃんとキスする夢」
「!?」
ま、まさかそんな……ぐ、偶然なはず…
「そ、それは変な夢ですね」
「そうだよね~栞子ちゃんが寝ている私にキスするなんてね~」
「え?」
「それに何回も……」
ぐ、偶然なはず…偶然なはず…
未唯さんはと言うと笑顔で私に……
「栞子ちゃん、エッチ」
その言葉を聞き、私は気がついた。もしかして……起きていた?それとも勘の良い未唯さんだから……かまをかけたということ?
「えっと、未唯さん?」
「ほら、帰ろう」
一体どっちなのか分からず、モヤモヤした気持ちで一緒に帰るのであった。
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