「栞子って籠の鳥よね」
ある日、家で勉強をしていると姉さんがいきなりそんなことを言ってきた。
「何ですか?急に」
「だってそうだったじゃない。籠の中で満足して、外を眺めているだけ……」
「確かにそうかもしれませんが……今は違います」
そう、今は違う……外へと飛び出している。
「外へと出れたのは一体誰のお陰かしらね?」
「本当に急に何ですか?変なことを聞いてきて……」
「そうね……とりあえず折角外へ飛び出したんだから、一緒にツーリング行きましょう!家に籠ってるだけじゃつまらないじゃない!」
「要するに姉さんが暇だから、暇潰しに付き合えと言うことですか……申し訳ないですが、今から未唯さんたちと遊びに行きますので遠慮します」
「え~」
絡んでくる姉さんを無視して、出掛ける私であった。
未唯side
今日はお姉ちゃんたちと栞子ちゃんとで、一緒に買い物をしていた。ちょっと休憩中の時のこと……
「籠の鳥?」
「えぇ、姉さんにそんなことを言われて……確かにそうだったと思っていまして」
「まぁ栞子ちゃんは……」
「昔の栞子ちゃん、凄くスクールアイドルに対して否定的だったしね」
「あはは……でも今は違うよね」
「はい、歩夢さん、侑さん…………それに未唯さんのお陰ですから」
「えへへ」
改めて言われるとやっぱり照れるな~
「あれ?薫子さんに、誰のお陰で籠の外に出れたかって聞かれたんだよね?」
「はい」
侑お姉ちゃんは何故か私のことを見て、微笑んでいた。侑お姉ちゃんが微笑んでいるのを見て、何かを察したぽむお姉ちゃんも微笑んでいた。
「どうしたの?二人とも」
「いや~籠の中にいた鳥を天使が外に連れ出したのか~って思ったらね」
「未唯ちゃんが天使だとしたら、天使に寄り添って支える鳥は栞子ちゃんだよね」
「あ////」
「あの……そう言われると……ちょっと恥ずかしいですね///」
「ほらほら、栞子ちゃん。未唯ちゃんに何か言ったら?」
「こう言うのは改めて言ったりするのが一番言いかもしれないよ~」
お姉ちゃんたち、物凄くからかってきてる……後で仕返しすることを考えつつ、私は栞子ちゃんの方を向いた。
「未唯さん///改めて……私を外へと連れ出してくれてありがとうございます」
「私も……栞子ちゃんが一緒にいてくれるから……毎日が嬉しかったり楽しかったりするんだよ…だからその…外に飛び出してくれてありがとう」
「「//////」」
二人して真っ赤になる私たちであった。と言うかこう言うのしずくちゃんあたりが喜びそうな気が……
しずくside
侑先輩と歩夢先輩、未唯さん、栞子さんの四人をたまたま見かけ、声をかけようとすると、何だか天使が籠の鳥を外へと連れ出した話が聞こえた……確かにこの二人はぴったりだし、先輩たちは天使を見守る存在として考えると……これは……後で部長に提案してみよう
感想待ってます!