虹が咲き、白が交ざる 外伝 白と翡翠   作:水甲

89 / 159
新しいフェス限の栞子ちゃんが尊いので


88 籠の鳥と天使

「栞子って籠の鳥よね」

 

ある日、家で勉強をしていると姉さんがいきなりそんなことを言ってきた。

 

「何ですか?急に」

 

「だってそうだったじゃない。籠の中で満足して、外を眺めているだけ……」

 

「確かにそうかもしれませんが……今は違います」

 

そう、今は違う……外へと飛び出している。

 

「外へと出れたのは一体誰のお陰かしらね?」

 

「本当に急に何ですか?変なことを聞いてきて……」

 

「そうね……とりあえず折角外へ飛び出したんだから、一緒にツーリング行きましょう!家に籠ってるだけじゃつまらないじゃない!」

 

「要するに姉さんが暇だから、暇潰しに付き合えと言うことですか……申し訳ないですが、今から未唯さんたちと遊びに行きますので遠慮します」

 

「え~」

 

絡んでくる姉さんを無視して、出掛ける私であった。

 

 

 

 

 

 

未唯side

 

今日はお姉ちゃんたちと栞子ちゃんとで、一緒に買い物をしていた。ちょっと休憩中の時のこと……

 

「籠の鳥?」

 

「えぇ、姉さんにそんなことを言われて……確かにそうだったと思っていまして」

 

「まぁ栞子ちゃんは……」

 

「昔の栞子ちゃん、凄くスクールアイドルに対して否定的だったしね」

 

「あはは……でも今は違うよね」

 

「はい、歩夢さん、侑さん…………それに未唯さんのお陰ですから」

 

「えへへ」

 

改めて言われるとやっぱり照れるな~

 

「あれ?薫子さんに、誰のお陰で籠の外に出れたかって聞かれたんだよね?」

 

「はい」

 

侑お姉ちゃんは何故か私のことを見て、微笑んでいた。侑お姉ちゃんが微笑んでいるのを見て、何かを察したぽむお姉ちゃんも微笑んでいた。

 

「どうしたの?二人とも」

 

「いや~籠の中にいた鳥を天使が外に連れ出したのか~って思ったらね」

 

「未唯ちゃんが天使だとしたら、天使に寄り添って支える鳥は栞子ちゃんだよね」

 

「あ////」

 

「あの……そう言われると……ちょっと恥ずかしいですね///」

 

「ほらほら、栞子ちゃん。未唯ちゃんに何か言ったら?」

 

「こう言うのは改めて言ったりするのが一番言いかもしれないよ~」

 

お姉ちゃんたち、物凄くからかってきてる……後で仕返しすることを考えつつ、私は栞子ちゃんの方を向いた。

 

「未唯さん///改めて……私を外へと連れ出してくれてありがとうございます」

 

「私も……栞子ちゃんが一緒にいてくれるから……毎日が嬉しかったり楽しかったりするんだよ…だからその…外に飛び出してくれてありがとう」

 

「「//////」」

 

二人して真っ赤になる私たちであった。と言うかこう言うのしずくちゃんあたりが喜びそうな気が……

 

 

 

 

 

 

 

しずくside

 

侑先輩と歩夢先輩、未唯さん、栞子さんの四人をたまたま見かけ、声をかけようとすると、何だか天使が籠の鳥を外へと連れ出した話が聞こえた……確かにこの二人はぴったりだし、先輩たちは天使を見守る存在として考えると……これは……後で部長に提案してみよう




感想待ってます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。