2月14日、それは恋人たちにとっては記念すべき日。好きな相手にチョコを渡す日なのだが…………
「はぁ~」
部室で私はため息をついていた。ぽむお姉ちゃんとしずくちゃんはそんな私を心配そうに見ていた。
「未唯ちゃん、落ち込んでるね」
「仕方ないとはいえ、流石に可哀想ですね……」
「うぅ~昨日に戻りたいよ~」
「み、みい子があんなことを……」
「そこまで落ち込んでるんだね『しくしく』」
かすみちゃんは私の様子に驚き、璃奈ちゃんは私が落ち込んでいる理由を知り、悲しそうにしていた。
「まさか……あんなことになるなんて…………」
「あれは愛さんも予想外すぎだよ」
そう私と栞子ちゃんは現在喧嘩を………………しているわけではなく、今日という日になってしまったことに落ち込んでいたのだった。何せ今日は2月15日なのだから…………
栞子side
生徒会室にて、私はせつ菜さんと侑さんと一緒に仕事をしていた…………
「栞子さん、大丈夫ですか?」
「え、あ、はい……」
「その休憩してきたら?」
「大丈夫です。昨日の一件についてあと少し終わるので休憩せずに頑張ります」
「ですが……」
「まさか昨日あんなことになるなんてね……後でみんなにも相談しないと……」
「そう…ですね…」
昨日はバレンタイン…前々から未唯さんが私に特製のチョコを送ると言って、楽しみにしていたのだが……
「まさか同好会の皆さんの人気があそこまでとは…思ってなかったです」
本来なら放課後、未唯さんと一緒にお互いのチョコを食べるはずが…………まさか同好会の皆さんにチョコを渡そうと生徒の皆さんや他校の方々まで集まり、かなりの大騒ぎになるなんて……生徒会はその対応に終われてしまい、結局未唯さんとの約束を守れなかった…………
「今度からはかすみんBOXを利用してチョコを入れてもらうようにしようか」
「そうですね……私たちも大変でした……そういえば侑さんは歩夢さんからチョコは?」
「昨日の夜に貰ったよ。未唯からも……あ」
「うぅ……未唯さん……」
侑さんの失言で更に落ち込む私。仕方ないこととは言え……かなりきますね……
「み、未唯さんは普通に届けたりとか……」
「未唯は栞子ちゃんと一緒に食べたかったみたいだし、それに未唯の場合は忙しい栞子ちゃんを気遣ってチョコを渡したり出来なかったから……」
「はぁ……」
未唯さんに会いたい……そんな事を思っていると、突然ドアが開き…………
「栞子!手伝いに来たわよ!」
「やっぱりランジュちゃんの言う通りだったね。栞子ちゃんも気遣ってお仕事してるだろうって」
「栞子ちゃん~少し休憩してきな~あとは彼方ちゃんたちがやるから~」
「たまには私たちに甘えなさい」
「ほら、早く行かないと未唯さん帰っちゃうよ」
ランジュ、エマさん、彼方さん、果林さん、ミアさん…………でも……
すると侑さんとせつ菜さんが私の背中を押し……
「後は任せてね」
「行ってください!」
「分かりました!」
未唯side
いつまでも落ち込んでいられないし……チョコを渡すだけ渡してもいいかな……
そんなことを思っていた瞬間、栞子ちゃんが部室に慌てて入ってきた
「み、未唯さん……」
「栞子ちゃん……どうしたの?そんなに慌てて」
「み、未唯さんと約束を……果たしたくって……いいでしょうか?」
「う、うん……」
「未唯ちゃん、私たちはちょっと出てくるね」
ぽむお姉ちゃんはそう言ってかすみちゃんたちと一緒に出ていった。
気を遣ったんだよね?
栞子ちゃんは私の隣に座り……
「未唯さんのお口に合えばいいのですが……抹茶のチョコです」
「栞子ちゃん……私も……ホワイトチョコなんだけど……」
お互いにチョコを見せ合い、何故か笑い合う。
それから二人でお互いのチョコを食べたり、食べさせあったりして…………
「未唯さん」
「何?」
「来年も一緒に過ごしましょう」
「うん!」
こうして私たちの一日遅れの……ううん、私たちだけのバレンタインは終わるのであった
ボツ案としては、同好会のバレンタインチョコを貰った数的な話を書こうとしてました。因みにそれだと侑ちゃんが3位辺りに……
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