ブリテンのヤベーヤツ   作:テムテムLvMAX

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なにかを落として生きていく、何かを拾って生きていく。人生は取捨選択の連続であります


ポトポト生活

 新たな仲間を加え、旅に賑やかさがプラスされた。と言えば聞こえが良いがこのチャムってやつは小心者で臆病で俺に似ているような気がする。新人の歓迎会の一つでも開きたいが……

 

 

「ベディイィィィィ!」

 

「モルガァァァァァアン!」

 

 

 あの二人まだやってる……モリガンおばさまが言うにはベディさんは横暴なモルガンに堪忍袋の緒がきれた。モルガンはモリガンおばさま以外にとやかく言われたくない。つまりはそう言うことらしい、水と油じゃん。火の付いた油に水を入れると余計に燃えると何かで聞いたような、今はその状態にあるんだろう。

 

 

「あれは折り合いが付くまでやらせる方がよい」

 

「へたにとめていこんがのこるよりあばれてもらったほうがいいです、どっちもがんばれー!」

 

「ベディがんばれー! ねぇさまファイトー!」

 

 

 ベディさんの槍がモルガンの急所を的確に狙い穿つ! おーっとモルガン首の皮一枚分避けたーっ! ここでモルガンの目が光る! ビームだ! 目からビーム! ベディの左腕を掠めていく! 

 これにキレたベディが得物を投げた! モルガンの杖をピンポイントで打ち砕いたぞ! なんてコントロール! 魔術師にとって杖は大事なアイテムだ、弱体化は免れない! 

 

 しかし両者無手になっ……おーっとと! 殴り合いだ! ベディがモルガンにボディブロー! 負けじとモルガン仕返しのボディブロー! 更に仕返しの仕返しの仕返しの……どこまで続くんだこの連鎖!? 

 

 流石に疲弊してきたのかここで両手で組み合った! 力と力のぶつかり合い! 純粋にマッスルな奴が勝負を制する姿勢だーっ! 

 

 

 ……なんだこの無駄に高度な無駄な試合。ついつい脳内実況をしてしまった。

 

 

「引き分けじゃな」

 

「騎士が魔術師との殴り合いで引き分けるとは、無念……ぐふっ」

 

「……っ存在として最高位に位置する私にここまでの傷を……かはっ」

 

 

 わーブリテンヤベーやつばっかりー! 

 

 

 ★☆☆★

 

 

 北に行けばいいことあるよ! ってマーリンさんが言ってたとベディさんから聞いていた俺達はその良いことが何かは置いておくとして旅に出ている、何故旅に出たのか? それはアルトリアの武者修行、以前のモルガン事件でアルトリアは純粋に力不足を痛感したようだ。

 

 アルトリアの剣術の師匠、ヨーダって言うじいちゃんらしいけどあれスターウォーズ……ううん違うそうじゃない、その人が迷ったら旅に行けとアルトリアに助言したせいで俺は旅にででいる訳さ。暗黒面に落ちるぞ。

 

 

「で、ここどこ? アーサーわかる?」

 

「またこのパターンか……」

 

「海岸線が美しいではないか……我が潮風のアヴァロン程では無いがな」

 

「水平線にアイルランドが見えるな、我が故郷が少し懐かしくなる」

 

「うぉーすげーですね、チャムは海は初めてです!」

 

 

 身体中に広がるパノラマ~っな景色がドン! と目の前にある、青々とした空! サラサラな砂浜! ギラギラな太陽! ビーチisサイコー! 

 

 

「いたぞ!」

 

「見つけたぞ!」

 

「地獄の果てに送ってやる!」

 

「死ね!」

 

 

 な ん で さ

 

 以前見たオッサン……触手の犠牲者のあの人のお仲間とおぼしき人々がぞろぞろと追い掛けてくる、いかにもアサシンな黒い外套を纏う彼らにいやこんな日差しあるのにアホだろと俺は思った。

 

 またモルガン無双かぁ……と俺は事の顛末を静観することにしたが、予想外の方向からある人物が飛び出してきた。

 

 

「まてぇい! このガウェインの目の黒い内は淑女方に手は出させんぞ!」

 

「お前はっ!」

 

「『太陽』のガウェイン!? 若干十五歳にしてブリテン中の悪党を退治して回る騎士かっ!」

 

 

 説明乙、スゲーキラキラした雰囲気と実際キラキラした頭髪が印象的なイケメンの登場でアルトリアのバイブスがぶち上がった。そうだこの子強いの大好きだったわ。

 

 

「この太陽輝く正午において私の能力は三倍になる! そして正義の心も三倍だ! 受け取られよ! 『太陽の光の槍(スーパーヒーローアタック)』!!!」

 

 

 ガウェインは太陽を背にするほど高く飛び上がり、まるで太陽の光をそのまま槍にしたかのような輝く槍を地上にいるアサシン目掛け投げ放った。

 風を切る、いや空気の壁を突き破ったそれは容赦や慈悲、迷いを感じさせない程に清々しく大爆発した。

 

 

「「「サヨナラー!」」」

 

 

 クローンヤクザめいた断末魔を上げアサシンたちは爆発四散! ゴウランガ! ……とはならなかったがどこぞにぶっ飛んだので生きていると思います。

 

 

「大丈夫ですか? お怪我はございませんか?」

 

「すごい! すごーい! ベディよりすごーい!」

 

「ぐふっ……アーサー君、後は頼んだ……っ!」

 

「ベディさぁぁぁぁん!?」

 

 

 華々しくも強烈なガウェインのキャラクターにアルトリアはすっかりハマってしまったようで、長年付き添ってきたベディさんを引き合いに出してしまいベディさんの心に飛び火した。おぉ可哀想なベディさん、でもアルトリアが興味津々大噴火な様子なので勧誘せざるおえない……これが、愉悦っ! 

 

 

 

 




今さらですが時系列なんて無視して上等でやっております
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