ブリテンのヤベーヤツ   作:テムテムLvMAX

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ウェールズは魔境(にした)


ペチペチ生活

 ウェールズとは、赤き竜と白き竜の二頭が争い一度滅んだがその後ヴォーディガンによって復興されたが今度はそのヴォーディガンが圧政を敷きサクソン人なる蛮族をブリテン島の外から引き込んでそこで戦争が起きて不毛の土地だとか。なんだこのいわく付きまくりの事故物件っ! 

 

 全部マーリンから聞いた話だけどほんとぉ? って聞き返したらホンマや……と返された。嘘だろドラゴンを生で見たかった! 

 

 

「アルトリア、ここはなんだ?」

 

「ヴォーディガンというわるいおうさまのでっかいはかばだ! っておとうさまはいっていたような」

 

 

 ウェールズとコーンウォールの境を音速でぶっ飛んで行ったアルトリアを追い掛けてマーリンが魔術師らしく転移の魔術で目的地に送ってくれた。

 

 アルトリアが音速で飛んでいったのもモリガンおばさまが魔術の手解きをしてしまったせいなのだ、止めてよ人間が何か分からなくなる(常識の崩壊)

 

 そのたどり着いた目的地とはかつてヴォーディガンが根城にしていた塔のような要塞、マーリンが幼い頃捕らえられ連れてこられた場所だとか……マーリン何があった。

 

 

「ベディ君、あれあれ」

 

 

 ──ヒュンッ! 

 

 

 ベディさんがマーリンの指差した方を見ると矢をつがえた骸骨がアルトリアに狙いをつけていた、咄嗟に手持ちの槍を投げ頭蓋骨を砕くと物言わぬ骨になった。いや戻った。

 

 

「……動く骸骨、マーリン殿……厄介な場所ですねここは」

 

「何せ亡霊と化したヴォーディガンが呪いや瘴気をかき集めているからね、最悪あの蛮族たちが復活しかねないとすら思っているよ」

 

「なんだと!? おぉっ……恐ろしい」

 

 

 ガウェインが蛮族と聞いただけで恐怖から身震いしていた、スーパーブリテン人がビビる蛮族とはいったいなんなのだ? 

 

 俺の中に謎が増えたがそんなことはどうでもいい、重要なのはここからだ。要塞の奥へ奥へと進み今は廃棄された塔の中へ入ると、ホコリっぽさや気分の悪くなる空気の淀みで繊細な俺は参っていた……そんな時だった、脳に響くうめき声が聞こえてきた。

 

 

『ヴォォォォ……ユーサーの血を引くものよォォォ……』

 

「おっと、ここの主のお出ましだね……僕はこのへんで失礼するよ、頑張りたまえよアーサー君!」シュボッ

 

「あっ逃げた」

 

「無視しろ、アイツはああいう奴だ」

 

『ユーサー……ヴォォォォァッ!! 今こそ復讐ヲォォォ!』

 

 

 そう広くない塔の中で竜巻が起きてすぐに収まった、中心には半透明な人間が一人立っている。金に赤に繊細な刺繍と豪華なマントのオッサン……あれがヴォーディガンだと言うのか。厳ついお顔ですこと! 

 

 

「ヴォーディガン、ユーサー王が征伐せし暴虐の王よ。何故現世に執着する」

 

『シれたこと……ユーサーに復讐するゥ!』

 

 

 どこからでもかかってこいやぁ! モリガンとモルガンとベディとアルトリアが相手するぞこのやろー! 

 全方位に対応出来るように背中合わせで円陣を組む、バッチコーイ! 

 

 

 ──ビュルッ! 

 

 

「なっ! 姫っ!?」

 

「……え?」パタッ

 

 

 ベディさんがヴォーディガンに質問したらアルトリアが死んだ、アルトリアの背後から真空波が突然発生して背中をバッサリと切り裂いていた。

 死んだと言うより仮死状態、まだ助かる見込みがある。だが一切の動作が見えなかった、あのモリガンおばさまも驚きの表情だ。

 

 血を見たからか、それともベディさんが取り乱したからなのか……俺は冷静になって切れた。

 

 

「ヴォーディガン! アルトリアのかたき! 『成仏しやがれクソ野郎(昇天 浄化 消滅)』!」

 

 

 後先考えないで思い付くルーンを込めて殴った

 

 

 ──ペチッ

 

 

 ふっ……五歳児のパンチなんてこんなものさ、全然効いてねぇ

 

 

『……ヴォー』

 

「はっはっはわたしはあなたさまのちゅうじつなしもべでござんす」

 

「うらぎったなアーサーァァァ!!!」

 

「しにたくねぇ! しにたくねぇ!」

 

 

 死にたくねぇぞこのやろー!!! アルトリアめっちゃ元気だー!? 死にかけだったろ! ……なんだチャムか、納得。

 

 

「ガウェイン、ヤツを殺れ」

 

「母上?! アーサー君の事ですか!?」

 

「殺れ、全力だぞ」

 

「くっ……光よ、太陽の力よ! 槍となれ!」

 

『……仲間なるか?』

 

 

 ヴォーディガンにも同情されちゃった、アイツ(モルガン)迷いが無さすぎでは? その判断力はガウェインの親って感じするけどやめてよ死にたくねぇから。

 

 

「『太陽の光の大槍(ハイパーヒーローアタック)』!」

 

「ツタよ根よ我が意に従いアーサーを縛り上げろ」

 

「にげっ、あっやりやがった!」

 

「アーサー、こういうときなんていうの?」

 

 

 アルトリアさんっ?! ……まさかまさかの振りですかぁぁぁ?! 

 

 

「すいませんでしたぁぁぁぁ!」

 

 

 ツタや根が俺をギチギチに締め上げてどうにも逃げられない状況だが、まさかのアルトリアさんが謝れば許してくれるニュアンスで質問してくれた。俺の横スレスレをギラッギラに輝く槍が通りすぎて後ろのヴォーディガンに刺さった。痛そうである。

 

 

『ヴォォォォァ!?』

 

「ガウェイン! 狙いが甘い! もう一回だ」

 

「へ? えぇ……この流れでそれは」

 

「やれ」

 

「yesマム!」

 

 

 このあとメチャクチャしばかれた、皆は誰かを裏切る事は……やめようね! 

 

 

 

 

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