ブリテンのヤベーヤツ   作:テムテムLvMAX

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前回のあらすじ

アーサーはしばかれた
アルトリアがキレた
モルガンもキレた
ガウェインはかわいそう
ベディ?いましたか?


オレオレ生活

 もう嫌だ! 命の危険が危ない! (語彙崩壊)

 

 

「ヴォーディガン、あんたいいやつだったよ……」

 

『まだだ、まだ終わらんゾォォォ!』

 

「なんと、私の全力を喰らったと言うのに」

 

 

 ガウェインの本心からの感想なのだろうか、なんとも余裕の感じられる言い方だ。まだ私は二回変身を残していますとか言い出さないよな? スーパーブリテン人にツーもスリーもあったとかやめてくれ。

 

 

『太陽の光! あぁ鬱陶しい! 憎たらしい!』

 

「今のヴォーディガンは亡霊、ならば地獄か天国かどちらかに送ってやらねばな。とりあえずモルガン、お前はステイだ「ガーン」」

 

「アーメンアーメン! かみさまマリアさまイエスさま! おたすけください!」

 

「主はそんな敬虔な信者じゃないでしょ!」

 

 

 うるさいぞチャム! 祈りはゼロ円! タダなんだよ! 助けて立川の聖人! 

 

 

『まずはガウェイン、貴様だァァァァァァ!』

 

「私は一度見た手は食わない、そこっ!」

 

 

 ──ビュルッ! カンッ! 

 

 

 ガウェインは真空の刃を逆に切り裂いた、どこでどのタイミングで発生するか分からないそれを切り裂く力量はまさにゴリラ……誉めてますよ? 

 

 

『ヴォハハ! 白き竜が喜んでいるぞ! 久々に面白い戦いになるかもしれんとな!』

 

「白き竜? そんなものどこに居る?」

 

「ヴォーディガンと白き竜……『あれ』が居るのか」

 

「モリガンおばさまこころあたりがあるのですか?」

 

「アルトリア、ウェールズの赤き竜と白き竜の戦いは知っておろう。あれ二匹の戦いは余波が我が古巣アイルランドに至るほど凄まじく、激しいモノだった。その戦いは実質的に幻想種最強を決める戦いだった、誰も手が出せなかったからな。その内の一匹がここに居るとするなら……逃げるべきだろうな」

 

 

 モリガンおばさまが逃げるだと? マーリン君さぁ……危険度測った? 俺たちにどうこうできる相手連れてこいよアホマジシャン。

 

 

『我を知るか、アイルランドの者よ』

 

「む、急に饒舌に……何かと入れ替わった?」

 

『その通り、我は白き竜の思念……肉体は赤いのに封印され、そのヤツはどこぞ身を隠してしまった、我としたことが不甲斐のない。それと先程の発言、あれはヴォーディガンの独り言だ。気にするな』

 

 

 あのヴォーディガンよりドラゴンの方がよくしゃべる、おしゃべりドラゴンとあだ名をつけよう。

 

 

「白き竜よ、何故ヴォーディガンと共にある?」

 

『ベディヴィエールと言ったなお前、答えるなら我にヴォーディガンがくっついている、メインは我、サブがヴォーディガンだ。だが世俗や生に興味がなく我は眠りに就いたところヴォーディガンが我の力を悪用し騒ぎを起こし、それがマーリンの耳に入りお前達がここに来たと。そう言うことだ』

 

 

 ヴォーディガンってヤベーヤツじゃん、メイン人格そっちのけで好き勝手する上に偉ぶるのか。救えないジジイだな。おしゃべりドラゴンの方がよっぽど話が通じるぞ

 

 

「ではあなたが目覚めた今、ヴォーディガンの被害は今後無いものと思っていいですね」

 

『それは無理だ、今目覚めた理由はここにヤツの気配がするからだ。そこの娘……アルトリア・ペンドラゴンだな? 微かに感じるぞ『赤き竜(ヤツ)』の因子、貴様から因子を抜き出せばヤツの居場所を突き止められるだろうな』

 

「ふむふむそれで? いんしぬきとったらどうなるの?」

 

『普通に考えるなら魔力バランスの崩壊により自壊するだろう』

 

「つまりしぬのか、しんだころしたとぶっそうなことばかり……いやになる」

 

 

 ブリテンに平和などない、サツバツで世紀末な世界。アルトリアには早急に王になっていただきたいもんですね、日本しか知らない俺からしたら一刻も早く民主主義になってほしい、今の貴族社会や王政は肌に合わない。

 

 それ以前に早く平和にしてもらうためにもアルトリアは死んで欲しくない

 

 

「いやだ! いちにちににかいもしんでたまるもんですか! やるならアーサーにしてください!」

 

「アルトリアぁ!」

 

『ふはは、どちらも喰ってやろうか……人よ、竜にひれ伏すのだ』

 

 

 ──ガッ! 

 

 

「なんと言う重圧……!? 体を起こせないっ」

 

「ガウェイン、今何時だと思っているっ!」

 

「正午です……そう言う母上も地面にめり込んでますよ、縦に」

 

「ガウェイン、モルガン、モリガン、そしてこのベディも……誰も手が出せないとは……っ!?」

 

 

 動けるのは俺とアルトリアのみ、ピンチをチャンスに変える逆転の一手は今のところない。

 とれる選択肢は三つだろう、逃げる、戦う、喰われる。あ、死ぬかも。

 

 

「アーサー! ヤツをわたしたちでたおすぞ」

 

「は? できるわけないだろ」

 

「だいじょうぶ、あいつがいうにはわたしにはあかきりゅうのいんしがある、つまりアイツとはりあえるちからがわたしにはある……とおもう」

 

「……やるか、やんなきゃここでおわりだもんな」

 

 

 ヴォーディガンからパワーアップして白き竜の思念とバトルすることになった俺たち、勝てるのか? 負け負け勝てへんやろこんなん

 

 

 

 

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