ブリテンのヤベーヤツ   作:テムテムLvMAX

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ランスロット「事は常にエレガントに運べ」


パラパラ生活

 ヴォーディガンもとい白き竜との対決からはや1ヶ月、ウェールズを救った救世主一行として丁重にもてなされ、長らくウェールズには指導者が居なかったこともあり俺が新ウェールズ王となる……かもしれないと言うところまで話が進んだ。結局俺が子供なので流れたがいつでもおもてなしをしてくれると約束してくれた。

 

 ありがとうウェールズ! さようならウェールズ! 

 ウェールズから更に北へ旅をまた始める我らアルトリア姫と愉快な仲間達はまたまた厄介なことに巻き込まれてしまったようだ。

 

 森の中を突っ切る道とも言えないような街道を行く我らの前に仁王立ちしていかにも待ってました! と騎士が居た。

 

 

「救世主一行とお見受けしたが、間違いないだろうか?」

 

「ほう、これはこれは……何者かな。返答によっては太陽の光がその体を貫くことになる」

 

「私はランスロット。あなた方の噂を聞き付けてきた、どうか話を聞いてもらえないだろうか?」

 

 

 ランスロット!? めちゃめちゃ有名人じゃねーかよ! なんでそんな人が俺に!? 

 

 

「ランスロット……いわく“騎士百人を素手で倒した”いわく“剣の腕のみで異形の妖精を打ち倒した”等々……実に輝かしい経歴だ。流石湖の乙女の息子よ」

 

「よくご存じで……貴女は?」

 

「モルガン、聞き覚えはあるか?」

 

「母の師匠と仲が悪いあの……いや、失礼した」

 

 

 ほほうランスロットさんも中々ブリテンですな、もはやヤバイにとってかわる言葉、ブリテン。

 モルガンにランスロットさんはなぜ自分が会いに来たのかをささっと語っていた、要はまだ騎士ではないランスロットさんは最高の騎士になるべく自分を扱える主を探していたそうな。

 

 

「……と言うことで私はアルトリア姫の元に集う騎士の一人に成りたくここまで来ました」

 

「ふーむ、よし! あなたのちからがみてみたい。アーサー! ランスロットとしあいをしなさい!」

 

「はぇ?! ベディさんやガウェインでいいじゃん!」

 

「アーサー、おうさまはだーれだ?」

 

「はいアルトリアさまでございます、くっ……しかたないのか」

 

 

 ランスロットさんと俺はアルトリアの提案で試合をすることになった、モルガンの話を全部信じるならランスロットさんクソほど強いから最初から全力でいくか。

 

 丁度よい原っぱを見つけてそこで致命傷を受けたら負けと言うルールの元に試合開始。普通致命傷までやらんだろうよ、ブリテンはバカしかいないのか。

 

 

「アーサーと言ったな、君」

 

「なんです?」

 

「本格的に試合を始める前に聞きたい、ウェールズの救世主はアーサー、間違いなくそうか?」

 

「そうですが……?」

 

「なるほど、本気で行かせていただく、シッ!」

 

「あぶねっ!?」

 

 

 ──ガギィッ! 

 

 

 話が終わった途端、ランスロットさんが目の前にワープしたように見えるほど早く踏み込み拳を俺の顔面につきだした。紙一重で防ぐ事が出来たが腕がビリビリする。

 

 

「むん、止められたか。加減したつもりはないが止められるつもりも無かった」

 

「おもてぇ、するどい、ほぼみえねぇ、いいパンチすぎだよ。だから……おれも『全力』で! ハアッ!」

 

 

 起死回生の変身、アーサー君はビビリなので温存しません。よし、反撃ぶちこんでやるぜ! 

 

 

「それが本気、救世主アーサーの力か……確かに妖精の力をひしひしと感じるぞ……」

 

「この姿の俺はいわゆる最強だ、すまないが勝つからな?」

 

「なれば私も本気を見せよう、このランスロットにはアルトリア姫に仕える以外にもうひとつ目的がある。アーサー、君の力を測る事だ」

 

 

 俺の力を? それでどうなる? 意味がないだろう? 

 

 

「なぜだ? 何のために?」

 

「とある人物から依頼されている、それだけだ。では一つこの『斬るもの拒まぬ妖精の剣(アロンダイト)』を防げるか……試させていただこう」

 

「あからさまにヤバイぜ、カシウース! カモーン!」

 

 

 互いに槍を、剣を構え一瞬にらみ会う。その時だけは世界がクリアにくっきり見えた。人間極限状態だとこうなるのか……

 

 

 ──ガサッ

 

 

「ゼァァァッ!!!」

 

「なんとぉーっ!!!」

 

 

 ──バァァァン! 

 

 

 草が揺れたタイミングでお互いに飛び込んで一閃、俺のカシウスが綺麗に切断されてしまった。ランスロットは次のモーションに移っていた、俺は剣を振り下ろす前に槍を呼び寄せた。

 

 

「はぁぁぁっ!」

 

「チッ! ロンギヌスカモン!」

 

 

 ──バリン! 

 

 

「とったぁぁ!」

 

「マジィ!? ちぇりお!」

 

 

 ロンギヌスも折れた!? 当てになんねーな! 槍をへし折り続けて俺も斬ろうと降りかざした所にあえて懐に入り脇腹を狙った。しかし振り下ろす方が早く真剣白刃取りで精一杯。つまるところこちらは不利だと思い知らされた。

 

 

「っ!? 素手で受け止めたか」

 

「生憎とスペックは高いんですよね、俺」

 

「一つ言っておくがこのアロンダイトは母の渾身の一振り。刀身に触れたら全て切れると言う魔術が掛けられている、それでも切れぬとはな」

 

「……それもっと早くいってくれないかなー……危うく死ぬとこだったぞ」

 

 

 アロンダイトってやっぱり伝説の剣なだけあってスゲー! でもそれを躊躇なく人に振るうランスロット別方向にヤベー! 

 

 なんだかこの戦い……長くなりそうだ

 

 

 

 

 

 




ランスロットの経歴は捏造です
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