ブリテンのヤベーヤツ   作:テムテムLvMAX

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人妻マニアって業が深いなランスロット




トコトコ生活

 ─ガンガンガンガンガンガン…………─

 

 

「何度も何度もしぶといな! 槍は無限にあるのかっ!」

 

「槍は何本でも作れるみたいだ! 俺も知らなかったぜ!」

 

 

 俺とランスロットは辺りの森が全部禿げるまで争ってなお止まらず、地形が変わってしまうほど戦場は荒れ果ててしまった。まぁそれは仕方無いと言うしかない、がランスロットは一切疲れを見せないので、これはどうもヤバイですね……

 

 

「あんたもしつこいねぇ! へやっ!」

 

「ガアッ! 流石ウェールズの救世主! しかしこの戦いはこのランスロットが勝たせて頂く! アルトリア姫の元になんとしても、入るっ!」

 

 

 ──ザンッ! 

 

 

「おっと! ……俺のロングヘアーがっ!? やってくれたな! モリガン流闘槍術奥義『大いなる神の名において必中の槍とならん(モリガン・ストライク)』ウゥゥゥッ!」

 

 

 魔力を込めた槍は俺の手元から離れ、ランスロットの心臓に目掛けて飛んでいく。その軌道は上下左右に動き太刀筋は読めないだろう。俺も読めない。

 

 以前モリガンおばさまからクー・フーリンと言う人物の物語を聞かされそこからヒントを得た俺の奥義の一つ。この技は対象の魔力をビーコンにして飛ぶ誘導ミサイルのような槍と考えてくれていい。魔力もたっぷり込めるからカチカチだしアロンダイトでも斬れないだろ! 

 

 どうだ避けられるか? 逃げても追うぞ? ふぁふぁふぁ勝ったな! 

 

 

 ──ガンガギッ! ビビュッ! 

 

 

「チッ! 弾いても避けても無駄か、ならば!」

 

 

 一段と速度を上げて向かってくる槍にあえて相対するランスロット、なにするのかな? 

 

 

「ぬうっ……っ! 取った!」

 

「うそ、ミサイルを素手で取るようなもんだぞ!」

 

 

 俺がアロンダイトを白刃取りした仕返しか上半身を反らしながら槍を片手でキャッチ、そのまま自分のモノにしちゃった。いや何本でも作れるから良いけどえぇ……

 

 

「人間の可能性を見た気がする、妖精のハーフだからと言って結構無茶苦茶だぜ」

 

「私から言わせてもらえばこんな技を編み出したアーサーが恐ろしい、アロンダイトですら斬れぬ槍がどこまでも追い掛けてくる恐怖は中々だ」

 

「平然とキャッチしたあんたが言うか」

 

「今回は一本だけだったがその気になれば十本、二十本の槍でも出来ただろう?」

 

「すごいぞアーサー! ヴォーディガンとのたたかいでみたかったぞ!」

 

「アルトリアには悪いけどこの技はウェールズで暇してたときに作ったんだよね、実戦で使うのもこれが初めてだし」

 

 

 ……我ながら恐ろしい賭けをしていたみたいだ、実践でろくに試していない新技を使ったわけだからな。

 

 

「本当はもう少しやっても良いけどさ、この辺が潮時じゃねぇかな」

 

「私もそう思っていた所だ、今回は私の負「引き分けだ」なに?」

 

「だって俺はランスロットに勝ってないし新技も初見で破られた、ランスロットも俺に有効打を与えていないし攻めあぐねている。つまり引き分けだ」

 

「その理屈は……まぁそうアーサーが言うならそう言うことにさせていただく。しかしこれではアルトリア姫の配下には入れなかったと報告するしかないか……」

 

 

 ランスロットは少し暗い顔でアロンダイトを鞘に仕舞い、踵を返して去ろうとしていた。

 

 

「まつのです! ランスロットはさいよう!」

 

「なん、だと?」

 

「まけてもかってもひきわけでもそのちからはわたしのもとにほしいとおもった! それだけだ! それにそもそもかちまけはきにしていない!」

 

「あ、アルトリア姫……感謝しますっ! このランスロット、必ずやアルトリア姫にこのご恩お返しします!」

 

 

 おぉふ、ランスロットのような大柄な男がアルトリアのような幼女に膝ついてるよ。中々見れない光景だねぇ……正直絵面が凄い。

 

 

「変身解除、よっと……ベディさんや」

 

「なんです? アーサー君」

 

「これでアルトリアのきしはおれとベディさんとガウェインさんとランスロットさんの4にんだろ? もくひょうはなんにんとかユーサーおうはなにかいってた?」

 

「いえ、特に人数制限はありませんよ」

 

「お金あるの?」

 

「んー、微妙ですね……このペースならあと十人は覚悟していますが……予算はまぁなんとかしますよ」

 

 

 そうだよな……今の俺達って現代風にいうなら社長令嬢が自分の専属の部下をスカウトして回っている訳だからな、スカウトしたなら給料は当然要る。あぁ社会人は大変だ。

 

 

 

 ☆☆☆★★★

 

 

 

「オイオイヨ! 違うよ! ランスロットくぅーん!?」

 

 

 全くもー! ランスロットけしかけてアーサー君粉微塵作戦は止めたけどその代わりにアーサー君監視作戦にしたのにランスロットが騎士に強い憧れがあって目的がアルトリアちゃんのお供になることになってんよー! 

 オーイエイエイエ! ふざけんなよアーサー君を監視しろよ僕も24時間365日アーサー君監視やりたくないからランスロットに任せたのに! ……もしかしてヴィヴィアン、ちゃんと伝えてないのか? 

 

 

「……ヴィヴィアン! ちょっと来て!」

 

「お呼びですか師匠」

 

「君の息子にアーサー君の見張り頼んだでしょ? ちゃんと伝えた?」

 

「えぇ、アルトリア姫の元に行きアーサーと言う男をしっかり見ろ、と伝えました」

 

「伝え方が悪いよー! やっぱり自分でやらなきゃダメだな」

 

「師匠から伝えられたことそのままをあの子に伝えましたよ。原文ママですよ?」

 

「……え? ちょっと過去を見て……本当だ。あぁ考え事しながらしゃべってたからそうかもしれない。凡ミスじゃないか……あーもう過去の僕! 未来の僕をちゃんと見てー! 凡ミスしてるよ!」

 

 

 黒幕ってもの楽じゃないね……はぁ

 

 

 




黒幕のマーリンはこの世界だとポンコツになったりならなかったりする
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