ブリテンのヤベーヤツ   作:テムテムLvMAX

20 / 24
異変は起こすさ、いつでもどこでもね。

今回から好き勝手する度合いマシマシ!


ぴちゃぴちゃ生活

 ハロハロー! マーリンさんダヨー! 

 

 憎きアーサー君がアルトリアちゃんと結婚するんだってねー……冗談も大概にしろよ? お? ワレのブリテンか? 

 

 まぁいい、この三年暖めてきた取って置きの秘策をぶちかましてアルトリアちゃんがアーサー君より素晴らしく! 勇ましく! 可憐で、優美で文武両道で……つまりブリテン最強になれる事件を起こします。

 

 次はピクトいくどー! 

 

 

 

 ★☆☆★

 

 

 

「アーサー大変だ! ウェールズが襲われている!」

 

「なにぃ!?」

 

「奴等はピクト人と名乗る人型の化け物だと逃げ延びた兵士から報告があった、これは英雄の出番だぞ!」

 

「イクゾー! 敵地にのり込め~!」

 

「おー!」

 

 

 ようアーサーです、今は急ぎの用事があるから手短に言うとウェールズがまたピンチになった! ピクトはやべぇよ! 

 俺はこの三年でこの世界のブリテンの歴史を詳しく知ることが出来た、その中でも取り分け被害が出たもはや災害だろ……と言いたくなるくらいにやべい事があった、それはヴォーディガンが従え招き入れたピクト人がヴォーディガンに反乱を起こした通称ピクトの乱。

 都市壊滅! 国家解体! ウェールズ爆散! 全部魔法に頼らず物理的に起こしたらしい。やべぇ! 

 

 

「何だってウェールズに! これからよろしくしようって時なのに!」

 

「何者かが意図的に我々の邪魔をしている……のかも知れませんね。三年前にアサシンを差し向けてきた連中はまだ尻尾を見せていませんからね。それも考慮しておきましょう」

 

「ベディさんよく覚えてるね、俺はすっかり忘れてた……と言うかガウェインのインパクトが強すぎてそれだけ覚えてる」

 

「いや~照れますな」

 

「お前緊張感は無いのか……」

 

 

 ガウェインの緊張感の無さにランスロットの胃が痛んだ、しかしそれは俺には関係ないね。

 

 

 

 ☆☆★★

 

 

 

 その日ウェールズは灰と化した、民家は崩れ、土地は荒らされ、無造作に切り殺された市民や兵士が転がっていた。

 事態の鎮圧に向かわせていた兵士たちが軒並みやられマトモに戦える人員は五割を切っていた。それもその筈相手はあのピクト人だ、並みの兵士では太刀打ち……いや、障害にすらならない。奴等から見たら道端の小石と同じだろうな。

 

 この事態を重く見たこの私アルトリア・ペンドラゴンは必ず蛮族どもを討ち取ると決意し、ウェールズの救世主で我が夫アーサーとガウェイン、ランスロット、ベディヴィエールを引き連れ現地に駆けつけた。この出陣はお父様には伝えていない……今頃はあわてふためいているだろうな。

 いや、モリガン師匠とモルガン義姉様がいるからそれはないか。

 

 

「なんて有り様だ……こんなの許せんよなぁ……っ!」

 

「アーサーここは敵地だ。落ち着いて、先ずは敵を探すとしよう」

 

「アルトリアは冷静だな」

 

「そう見えたなら上手いこと気持ちが隠せているようだ」

 

「なるほどな」

 

 

 私は騎士と姫、両方の面を持つ。だから騎士道に背く行為は許せないし民を傷つけられては黙っていられない。

 

 ウェールズは只でさえヴォーディガンもとい白き竜の亡霊の被害からやっと復興出来ていた所だ、今回のウェールズ合併はお父様がウェールズの民のことを考えて実行したと聞いている。

 

 

「あ、ピクト人」

 

「あ、ブリテン人」

 

「「……うぁぁぁぁぁぁっ!? やめて殺さないで~!」」

 

 

 廃墟の街中を歩いていると出会い頭にピクト人と出会ってしまったアーサーはピクト人と一瞬見つめあって同時に叫んだ。情けないやつ! 

 

 

「やめて! 乱暴しないで!」

 

「アイェェェ!? ピクト人?!」

 

「よし、斬るか」

 

「まてまてまて!」

 

「なぜ止める?」

 

「話の分かる奴をいきなり斬る奴があるか! そも人を簡単に殺そうとしないで!」

 

 

 むぅ、アーサーがそう言うなら仕方無いか、話くらいは聞いてやろう。私は気持ちを切り替えてピクト人の話を聞いてやる事にした。

 

 

「落ち着けよピクトの旦那、殺さないよ」

 

「本当に? あぁ助かった……じゃない! 早くここから去れ! 奴等が来る! 俺達の中でもとびきりヤバイ奴等が!」

 

「どれくらい?」

 

「ドラゴンが尻尾巻いて逃げるレベルだ!」

 

 

 なるほど、今回の主犯はそいつらか……面白い、正面から叩くとしようか……この三年の間にヨーダ師匠から一から手解きを受け直して更にモリガン様から魔術を教わった。負けようはずが無い。

 

 

 ──バシュッ! 

 

 

「ごふっ! ……き、た……奴が……っ!」

 

「弱者が……」

 

 

 崩れた民家の上から槍が飛びピクト人を貫通し地面へ突き刺さる、屋根には額に赤い刺繍をした半裸の男。奴もピクト人だろう。

 

 

「なっ! 敵とは言え仲間を殺すとはっ!」

 

「止まれランスロット、無闇に突っ込むなど下策中の下策だぞ」

 

「ベディ殿っしかし!」

 

 

 駆け出すランスロットをベディが制止し、

 

 

「死にさらせぇぇぇぇぇ!!!」ショーリューケン

 

「ごっふぁぁぁっ!?」

 

「「「?????!!!!!」」」

 

 

 アーサーが我慢出来ずに殺人アッパーをかましていた。

 

 

「アーサー! 私の話が聞こえなかったか!?」

 

「ついカッ! となってやった。後悔は無い。……ベディさんその拳下ろして下さい死んでしまいます」

 

「あらあら、こいつもう喋れないなぁ顎が砕けてる。三倍の俺でももうちょっと手加減してやったのに……運の無いやつ」

 

 

 アーサーがベディにしばかれている間に貫かれたピクト人を治療して敵の情報をあらかた入手することが出来た、どうやらピクト人も一枚岩では無さそうだ。

 ある派閥が突然力を得てここを襲うよう差し向けられたらしい……何者かの悪意が私達を取り巻いているな。

 

 だが先にウェールズを襲う奴等を止めねば。

 

 私達は情報を元にウェールズの中心、奴等の前線基地と思われる場所へ奇襲を仕掛けることにした。

 

 

 

 




突然はっちゃけるのは転生主人公の特権
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。