話をしよう、俺はアルトリア、ベディさん、モリガンおばさまとコーンウォールのティンタジェル城へ向かっていたんだ。馬車に揺られて風がそよそよと流れる平原をのんびりと進んでいた。
「おおっと、そこの道行く馬車よ! 止まってもらおうか!」
突然草むらから人影が飛び出してきた、ベディさんは慌てて馬を止める。急に飛び出したら危ないだろうが!
「ん? 盗賊か? 私の魔術で災い避けをしているはずだが」
「へぇ、ってそんなことしてたのかおばさま」
「すまない! 私はこの近くの村を守る騎士だ。悪いことは言わない、この先に魔猪が出た! 引き返す方がいい」
魔猪? 所詮畜生でしょ? ここのメンバーなら余裕余裕! (なお俺は戦力に換算しないものとする)
「魔猪か……仕方ないが迂回するか」
「それが無難じゃな」
「いのししってこわいもんね……」
え? そんなに?
俺がみんなの反応から魔猪の恐ろしさを考えていると先程の騎士は叫んだ
「魔猪だっ! 奴がこっちに向かってきたっ! 街道を走っているぞ! 逃げろぉぉっ!」
馬車の進行方向から街道を爆走するバスがっ!? じゃなくて市営バス並みの猪のBAKE-MONO(謎ネイティブ)
「なっ! なんだよあれっ!?」
「あれが魔猪じゃい、アーサーは初めてだったな」
「モリガンおばさまなんとかしてぇっ!?」
「丁度いい行ってこい!」ゲシッ!
アバッーッ?! モリガン=サンのヤクザキックが俺の背中を捉えてウマ=カーから蹴りだされた。
「アーサー!? おばさま! なんてことを!」
「やはり貴女は! チッ! 『
このやろー! 絶対許さねぇ! 絶対にだ! モリガンもベディも許さねぇ!
「ほれほれさっさとせんと魔猪がお前を殺しに来るぞ、このモリガン、お前に教えた一年は無駄でないと思うておるぞ! ……それにかくし球を持っておろう?」
くっそそんなこと言われたら頑張りたくなるじゃねぇか! 俺の覚えたルーンを総動員して最高の一撃を、余計な事は考えるな……成功することだけを思え! 俺ならやれる! ルーンを俺の知る漢字に落とし込み、一文字に意味を込める……元ジャパニーズの記憶を持つ俺だから出来るルーンの極致!
「『
俺の言葉に力が宿り魔猪に降りかかると、言葉通りの行動をとり180度回転して来た道を戻ってくれた……
「へっ、どんなものだっ!」
「いや、まだだアーサー! 魔猪の対魔力は高い! ほれほれ既に術が解けとるぞ! 今度はどうする? 怒り心頭じゃぞ?」
戻ったと思ったら引き返してきやがった!? モリガンおばさまが助言をくれたがすまねぇサッパリ理解できない! 専門用語まで覚えてない!
どうする? これ無理ぞ……攻勢に移ろうにもバスをぶっ壊せる魔術はまだ使えない、さっきのあれがダメなら打つ手無しなんだよなぁ……わりぃ俺死んだわ
「諦めるなバカ弟子! 死と生の境目こそ命は輝くっ!」
「カッコいいせりふをどうも!」
うちの師匠が男前過ぎる、このアーサー! モリガンおばさまに恥を掻かせられない!
「うぉぉぉぉ! 『
瞬間的に魔猪の速度が上がり俺へ突っ込む、大人より大きな牙が二本が俺へ向かってくる。やべ、ミスった
ザザザザザッ! っと眼前に土埃をあげて急ブレーキで停止し猪野郎は止まってくれた、俺は走馬灯と共に下半身が湿っていた。
「ブモモモ!」ペロペロ
「い、生きてるぅぅぅ~」ベトォ
「魔猪が!? アーサー君に懐いたっ?!」
「き、汚い……なんとも締まらないやつだ、せめて綺麗にしてやるか」
「すごーい! アーサー! いのししなかまにしたのー!?」
「なんとなんと……あの魔猪を飼い慣らしたのか!」
いやー皆の熱い視線が分かる分かる、俺は一つ強くなったと言い張れると思います(確信)
☆★☆★
「すごいっ! すごいぞ! アーサー!」
わたしのかしんアーサーがいのししをペットにしちゃった! ベディでもたおしちゃうのに! でもあのまじゅつはみたことないなぁ……マーリンならわかるかな?
「見たかいアルトリア、あれが今のアーサーの実力さ。勝てないが負けない、でもやるときはやる男さ。せいぜいコキ使ってやってくれ」
「うん! わたしはおうさまになったらアーサーにせいじをまかせるつもりだよ! だってアーサーはわたしよりあたまいいもんね!」
「うんうん適材適所だ、アルトリアはいい王様になれるよ」
ほーめらーれちゃったー! モリガンおばさまっていいひとだ! んふふ~おとうさまにもほめられるかな~
「ベディさんよぉ……「ブモモ」そうかいそうかい、こいつもベディさんがにくいらいしぜっ! かくごベディ! つっこめイノッシー!」
「ブモモモッ!」ドッ!
「『
「「アバッーッ! /ブモーッ!?」」
ベディといのししとアーサーがしょうぶしてあそんでた、もー! わたしをほっといてたのしそうなことしてるー! わたしもまぜろー!