ウマ娘は勝利を望む   作:なち11

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難産!


逃げズッ友

 

 

「パーマーさん、ヘリオスさん、ほんとありがとうだし!」

 

「いいっていいって。 ウチらの仲じゃん!」

 

「いやヘリオスはこの前が初対面だよね。 私も話に聞いてたぐらいだけど」

 

無事メイクデビューを制したイノセントピースはメジロパーマーとダイタクヘリオスにお礼をするために学園外の店に来ていた。

私服のイノセントピースは同じく私服のメジロパーマーとダイタクヘリオスと早速はしゃいでいる。

 

「そんなわけで今日はお礼と親睦を兼ねてうわさの新作スイーツ奢っちゃうし! いえーい!」

 

「ウェーイ、あざまる~!」

 

「ピースもけっこー律儀だよねー。 その辺はさすがハヤカゼの後輩っていうか」

 

「でもだいぶパリピってんね! ウチら寄り的な?」

 

「・・・なあピース、俺は場違いじゃないか?」

 

そしてそんなウマ娘たちに囲まれて非常に居心地が悪そうなトレーナーがいた。

ビデオカメラを勝手に使ったお詫びとしてイノセントピースが連れてきたのだ。

 

「あれ? トレーナーさん甘いの嫌いだったし?」

 

「いやそうじゃなくてな?」

 

「まーまー、ピースのトレーナーも気にせず楽しんじゃおー!」

 

わかっていないイノセントピースにトレーナーは頭を抱えるが今から帰るのもあれだと気を持ち直した。

 

「じゃ、早速ひあうぃごっとく?」

 

「そだね、行っちゃいますか」

 

「いえーい!」

 

イノセントピースたちが入ったのは最近雑誌で紹介されていたスイーツカフェだ。

客はもちろん女性が多く、店に入った途端トレーナーがジロジロと視線を向けられたがイノセントピースたちは気にせず席に着いた。

 

「店員さん、この新作のパンケーキ3つお願いだし。 トレーナーさんはどれにする?」

 

「ええと、サンドイッチでいいかな」

 

「それじゃ映えなくね? こっちのパフェとかマジカワっしょ!」

 

「じゃあそれで頼むし」

 

「おい、ちょっと!?」

 

そういうわけでウマ娘三人の前にはクリームたっぷりのパンケーキが、そしてトレーナーの前にはサンドイッチとジャンボパフェが置かれた。

 

「・・・どうすんだこれ」

 

「悪ノリしたのはごめんなさいだし」

 

「とりまみんなでシェアしよー!」

 

「うーん、カロリー・・・ま、無礼講ってことで?」

 

ウマ娘たちはトッピングを変えて食べさせ合いっこしたり、パンケーキの上にパフェを少し乗せてメガ盛りDXだのしてテンション高くスイーツを堪能し、トレーナーも勢いに圧されつつも楽しんだのだった。

 

しかし遊びたい盛りの女子三人がこのまま解散するわけもなくトレーナーも巻き込んでウィンドウショッピングへと移行した。

 

「ピースはさ、そーゆーシンプルなの好きなの?」

 

メジロパーマーがイノセントピースの服装を見て言う。

今日のイノセントピースの服装はジーンズにTシャツ、その上に羽織った丈の短い上着。その裾をお腹の前でなぜかもやい結びにしている。

 

「うーん、実はアタシ服とかわからないし。 これだってどっかの雑誌で見たのを真似してるんだけど」

 

「え? それマジ?」

 

「ちょ! そりゃダメっしょ! ウチらがコーデしたげる!」

 

そんなわけで服屋に連れ込まれたイノセントピースはメジロパーマーとダイタクヘリオスに着せかえ人形にされた。

 

「ヤバ! まじあげみざわ! ひゅー!」

 

「じゃ次これとこれ! いやーなに着ても似合うねー。 コーデしがいあるよ」

 

「いえーい! 見て見てトレーナーさん! 似合ってるし?」

 

流行りの服から始まり清楚系、フォーマル、パンクファッションにゴスロリとなんでもありだ。

ちょっとしたファッションショーである。

こうなればもう止まらない。メジロパーマーとダイタクヘリオスも試着し始めあれがいいだのこれを合わせればよいだのと楽しんでいる。

付き合わさせているトレーナーはイノセントピースから感想を求められるたびに答えつつひたすら時間が過ぎるのを待つのだった。

 

その後も本屋やスポーツ用品店と次々と店に入りひやかしたり買い物したりした。

 

「ねえねえ、見てこれヤバみなシューズ! ちょーウケるんだけど!」

 

「おわー!? なんだしそれゲーミングじゃん!? 」

 

「それなー! やばたに!」

 

「あはははっ、なにそれヤバッ。 どこ需要なのそれ」

 

「これ履いてレース出れないのは確実だから需要ゼロだし」

 

「・・・まあ練習でも絶対周りのコの気が散るよね、たぶん」

 

「評価鬼すぎつらたん、逆に神ってるとも・・・ぴえん」

 

女三人寄ればかしましい。そのことわざを体現するかのごとくウマ娘三人のお喋りは止まらない。

一応お詫びのために連れてこられたはずのトレーナーはぐったりし、ついでに荷物持ちになってしまっていたが三人のショッピングは続くのだった。

 

「あー遊んだ遊んだ!」

 

「それな! もう帰んなきゃなのまじメンブレなんだけど!」

 

時間はあっという間に過ぎてしまい門限を考えるともう帰らなければならない。

 

「ほんと楽しかったし! あの、できたらまた遊んでくれると嬉しいし」

 

「いやいや、ゆーじょー記念にプリ決めたしウチらもうズッ友っしょ!」

 

「そうそう。 ま、ハヤカゼには嫉妬されるかもだけど」

 

「うん! またアタシたちズッ友だし! うぇーい!」

 

「「ウェーイ!」」

 

そしてイノセントピースはトレーナーににっこり笑顔を向けた。

 

「トレーナーさんも今日は付き合わせちゃってごめんなさいとありがとうだし!」

 

「ピースが楽しめたなら良かったよ。 次はもう少し控えめにしてくれると嬉しいけど」

 

トレーナーにとっても今日は悪いものではなかった。いや買い物してる間待ち続けるのは結構疲れたのだが。

なんにせよイノセントピースが楽しそうなので良かったと笑みを浮かべるのだった。




パリピ語は難しいね。書いてて楽しくはある。
早く育成実装して。

しかしワクチンを打ったから副反応がつらい。
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