ウマ娘は勝利を望む   作:なち11

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出したいキャラはたくさんいるけど出しすぎると扱いきれないから悩みどころさんですよこれは。


クラシック始動

 

 

イノセントピースがチームに加わってしばらく経った頃。

トレーナーはハヤカゼセイランとイノセントピースと共にこれから始まるクラシックに向けての作戦会議をするためにトレーナー室に集まっていた。

 

「まずクラシック級を戦っていくにあたって特に警戒すべき相手は誰だと思う?」

 

トレーナーの問いに答えたのはハヤカゼセイランだった。

 

「一番の障害はメジロ家のウマ娘たちね。 メジロマックイーン、メジロライアン、メジロパーマー・・・もっともマックイーンは怪我の治療のためにしばらくはレースは控えるでしょうけど」

 

「アイネスフウジンさんの逃げも侮れないし!」

 

「俺も同じ意見だ。 ハヤカゼも負けてないが決して楽な戦いにはならないだろう」

 

もちろん今名前が挙がったウマ娘以外が驚異にならないということはない。しかし今後重賞を取る可能性が高いウマ娘は彼女たちであることは確かだ。

勝つためにはただトレーニングするだけでなく彼女たちの対策を取る必要もあるのだ。

 

「なんにせよ、私の目指すところは変わらないわ。 どれだけ強い相手だろうと勝ってみせるわ」

 

「良い気合いだな。 そこでなんだが・・・」

 

妙に張り切っているトレーナーが持ってきたのは書道の道具だった。ハヤカゼセイランとイノセントピースは頭に『?』を浮かべている。

 

「トレーナーさん、これはなんだし?」

 

「ああ、なんでも決意を表すために目標を書いて見える所に貼っておくっていうのはどの業界でもよくあることらしくてな。 せっかくだから用意しておいたんだ」

 

「いいじゃないの。 せっかくだし書かせてもらうわ」

 

ハヤカゼセイランは紙にさら、と『めざせ三冠!』と書いた。

そこにイノセントピースが楽しげに二言三言書き足し、トレーナーも一言『勝利!』と書いた。

それを壁に貼り付けると不思議と気合いが入る気がした。

 

「思ったより良い感じだな」

 

「いえーい! これ知ってる、映えってやつだし!」

 

「そうなの?」

 

気合いを入れ直した所で改めて作戦会議の続きを再開することにした。

 

「よし、それで今後狙っていくレースだが」

 

「まずは弥生賞ね」

 

トレーナーが話そうとするとハヤカゼセイランが被せた。

格付けはGⅡだが上位入賞者には皐月賞への優先出走権が与えられる。三冠を狙うハヤカゼセイランにとって避ける理由はない。

 

「ごほん、当初の予定通り目標は弥生賞だ。 ハヤカゼ、二月までは今までトレーニングだが、三月からトレーニングを減らして調子を整えていくぞ」

 

「ええ、任せたわトレーナー」

 

「ピースはハヤカゼのトレーニングの補佐を。 それと君の目から見てした方がいいと思ったトレーニングがあるなら遠慮なく伝えてくれ」

 

「任せるし」

 

チームの方針は決まった。あとは突き進むだけだった。

 

ウマ娘として上位の実力を持つハヤカゼセイランに阿吽の呼吸でハヤカゼセイランを支えるイノセントピース。

この二人とならこのトゥインクルシリーズを戦いぬける。トレーナーはそう確信していた。

 

 

今後のトレーニング内容についての相談も済ませ今日は解散することになったのだがイノセントピースがハヤカゼセイランを呼び止めた。

 

「パイセン!」

 

「ピース、どうしたの?」

 

「実は今日パイセンにプレゼントがあるし! えと、ちょっと待ってて」

 

そう言ってイノセントピースが鞄から取り出したのは耳にかけるタイプのハート型のアクセサリーだった。

 

「どう? マジ可愛いっしょ?」

 

「わぁ・・・いいの?」

 

「もちろんだし。 というかパイセンのために選んだのに受け取ってくれなかったらマジへこむんだけど」

 

「受け取らないわけないじゃないの。 ありがとう、とってもうれしいわ」

 

ハヤカゼセイランはさっそく右耳にアクセサリーをつけた。ウマ耳の下で赤いハートがキラリと光る。

 

「いえーい! すっごく似合ってるし!」

 

「ふふ、大切にするわ」

 

トレーナーは自分もなにか用意しておいたほうがよかったからと思っているとハヤカゼセイランはくすりと笑う。

 

「そんな気にしないでいいのよトレーナー。 でもそうね、それなら私が三冠を取ったときにご褒美を用意してくれるとうれしいわ」

 

「あっ、じゃあ! じゃあアタシも! パイセンが三冠取ったらなんかちょーだい!」

 

「ハヤカゼは良いがピースはなんでだ」

 

こうして日々は過ぎていった。

トレーニングを重ね、ハヤカゼセイランは走りを理想のものへと仕上げていく。

トレーナーもイノセントピースもそんなハヤカゼセイランのことを支え続けた。

 

 

自分の寮に戻ったハヤカゼセイランは玄関でばったりメジロパーマーに会った。

社交的な性格のメジロパーマーはハヤカゼセイランにとってさほど多いわけではない友人の一人であった。

 

「やっほーハヤカゼ、それどうしたの? 似合ってんじゃん」

 

「あらパーマー。 ふふ、妹分から貰ったの」

 

耳飾りに手を添え顔を綻ばせるハヤカゼセイラン。そんなハヤカゼセイランを見たメジロパーマーは興味深そうに目を輝かせた。

 

「妹分? ハヤカゼの? へー、今度紹介してよ」

 

「そのうちね、そのうち。 パーマーやヘリオスとは気が合いそうだけど・・・大事な後輩だもの。 しばらくは独占させてほしいわ」

 

「こりゃ相当イイ後輩だね? ハヤカゼがそんなこと言うなんてねえ」

 

「ちょっとアレなこと言ってる自覚はあるわよ・・・とにかくトレーニングもあるし紹介するのはもう少しあとよ」

 

「あはは、それじゃ紹介してもらえる日を楽しみにしてよっかな」

 

「ええ、楽しみにしてて」

 

「うん、じゃあ私ヘリオスと約束あるから。 弥生賞、応援行くからね!」

 

メジロパーマーを見送り、ハヤカゼセイランは静かに拳を握る。

弥生賞の日は近づいている。ハヤカゼセイランは改めて気合いを入れ直す。

 

大切な後輩に情けない姿を見せないために。

 

 

 

 

そして──ついに弥生賞の日を迎える。

 




メジロパーマーやダイタクヘリオス好きなんだけど資料が足りない。育成実装はよ。みんな実装しろ。
喋り方違ったらあとで修正する。

というかウマ箱2の二巻のおまけ小説の主人公メジロパーマーなの?はよ読ませてください!(まだ届いてない)
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