元特殊部隊のトレーナーが中央トレセン学園でウマ娘を育てる話   作:マクさん

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次回最終回です。


第6話

第5話 別れ

 

「……俺はもう戻らない。ルナ。分かってくれ。」

 

「嘘だ……!トレーナー君!行かないでくれ!」

 

「仕事なんだ。新しいトレーナーと仲良くしろよ?」

 

「嫌だっ!嫌だ!」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

シンボリルドルフ「……夢。なのか?」

 

シンボリルドルフは悪夢を見ていた……

 

今のトレーナーと別れる夢。

 

だがそれが正夢になろうとは……

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ト「戻ってきてほしい?」

 

「あぁ、君が居ないとアルファが機能しなくてね。」

 

ト「でも……俺は……」

 

「安心しろ……"戻ってきているぞ"」

 

ト「!?本当ですか!?」

 

「足は駄目になった……だが。新しい足で君を待っている。」

 

ト「分かりました。」

 

通話を終える

 

ト「レースが終わったら……お別れ……かな。あいつとも。」

 

ト「寂しい思い……させてしまうかもな。……情けない。情でも移ったか?」

 

ト「最後のレースが終わった後に伝えたら怒られるだろうか……」

 

ーーートレーニング中ーーー

 

ト「よーし今日はここまでにしよう。明日はレースだからな。」

 

……最後で最高の……な

 

シンボリルドルフ「身体を休めておかねばな。ところでトレーナー君。この後は……予定とかあるかい?」

 

ト「ん?いや、特に予定は無かったはずだ。」

 

シンボリルドルフ「君との思い出作りをしたくてね……買い物……付き合ってくれるかい?」

 

ト「あぁ、門限に間に合うのならな。」

 

シンボリルドルフ「その点は大丈夫だ。生徒会長だからな。」

 

褒めてもらいたいのだろうか。すごい見てくる……

 

ト「流石生徒会長だなー……」

 

シンボリルドルフ「むー……」

 

膨れっ面になってしまった

 

ト「こんなことしてると時間なくなるぞ。」

 

シンボリルドルフ「とことん付き合ってもらうからな。トレーナー君。」

 

シンボリルドルフは学生寮へ着替えに行き

 

俺は……一応着替えてくるか。

 

ト「……お待たせ。」

 

シンボリルドルフ「私も丁度来たところだ。」

 

……これも今日で最後のやり取りか。

 

ーーー買い物をしに行きーーー

 

シンボリルドルフ「トレーナー君!トレーナー君!」

 

シンボリルドルフが目を輝かせて駆け寄ってくる。

 

ト「何だ?また面白い駄洒落本でもあったのか?」

 

シンボリルドルフが指を指している所を見るとーーー

 

ーーー超!駄洒落大全集 コンプリートversion

 

ト「買えば良いじゃないか……」

 

シンボリルドルフ「トレーナー君に買って欲しいんだ……」

 

ト「仕方ないな……」

 

ーーートレーナー、駄洒落本購入中ーーー

 

ト「……大事にしろよ?」

 

シンボリルドルフ「君から貰った物だ!とても大事にするさ!」

 

ト「……そうか。」

 

ーーー買い物が終わり時間通りに寮に戻るーーー

 

シンボリルドルフ「では、トレーナー君。明日のレース。期待していてくれよ。」

 

ト「あぁ、期待しておくさ。」

 

シンボリルドルフと別れトレーナー寮に戻る

 

「……もしもし、理事長。俺、現場に復帰する事になりました。えぇ、シンボリルドルフはどうするのかって?あいつなら他のトレーナーと仲良くやれる。そう思ってますから。」

 

「……はい。では明日のレースが終わり次第辞めるという形で。短い間」

 

「 お世話になりました。」

 

翌日はよく晴れた日だった。

辞めるにはもったいない日だ。

 

レースが始まる。途中で追い抜かれたがラストスパートで巻き返しシンボリルドルフは一着を取った。

 

シンボリルドルフ「トレーナー君!私の走りはどうだった?」

 

ト「あぁ、変わらずの良い走りだったよ。……話がある。聞いてくれるか?」

 

シンボリルドルフ「話って?もしかしてこ、恋人になろうとかそういう……」

 

ト「そうじゃない。俺、トレーナーを辞めることになった。」

 

シンボリルドルフ「……え?」

 

何分かの沈黙が続いた。

 

シンボリルドルフ「嘘……だよね?」

 

ト「本当だ。現場に復帰することが決まったんだ。短い間だったが楽しかったよ。」

 

シンボリルドルフ「嫌だっ!トレーナー君と離れたくない!ずっと一緒に居たい!」

 

ト「急で理解が出来ないかもしれない。だがこれは大事な事なんだ。」

 

シンボリルドルフ「嫌だっ!嫌だ!」

 

ト「さよなら。シンボリルドルフ。他のトレーナーと仲良くしろよ?」

 

腕を掴まれる。

 

ト「なんだ?」

 

シンボリルドルフ「私のトレーナー君だ!離したくない!なんなら無理矢理にでも君を私の物にして!!」

 

ト「それ以上は駄目だ。離してくれないか。」

 

シンボリルドルフの目から光が消える

 

シンボリルドルフ「逃げるんだ……なら……逃げれないように……しないとね?」

 

その瞬間、シンボリルドルフは一瞬にして地面に伏せられていた。

 

ト「手荒な真似はしたくなかったが。これは仕方のないことだ。」

 

ーーーすまないな

 

そう言い残し、トレーナーは去っていった。

 

シンボリルドルフ「待って!置いていかないで!……うぅ……」

 

涙を流すシンボリルドルフ。今から走れば追い付くはずなのはのに、足が動かない。動かせない……。

ーーーーーーーーーーーー

 

彼が去ったトレセン学園はいつものような活気が溢れていた……だが彼女だけは……糸が切れた人形のように、無表情で、何事においても無欲になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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