元特殊部隊のトレーナーが中央トレセン学園でウマ娘を育てる話 作:マクさん
第6話 最悪で最高の再会
あれからトレーナー君と別れて数ヶ月が経過した。
前よりは……仕事の手が止まることは無くなったがぼーっとするのは稀に起きてしまう……
ーーートレーナー君に会いたい。
そう思いすぎて夢にまで出て来てしまっているトレーナー君……現実でも会いたい……今すぐ……今すぐにも会いたい……
「会長?どうしました?」
声を掛けられやっと気づく。
シンボリルドルフ「すまない、少し……考え事をね……」
「"また"あのトレーナーの事ですか?」
シンボリルドルフは目を細め
シンボリルドルフ「彼を悪く言うな!」
生徒会室に怒鳴り声が響く
「申し訳ありませんでした……」
副会長は頭を下げ生徒会室を後にした。
シンボリルドルフ「トレーナー君は今頑張っているのだろうか……」
ーーーその頃ーーー
「アルファ、状況は?」
「こちらアルファ。現在犯人は二名。人質は三名。」
「こちらチャーリー。犯人一名は窓際に居る。撃てるぞ。」
「チャーリー、了解した。そちらの狙撃と同時に突入する。」
銃声が鳴り響くと同時に突入し残りの犯人を仕留める。
「制圧完了。任務は終了だ。これから人質を解放し帰還する。」
「衰えてないな。アルファの隊長。」
「その話は帰ってからだ。」
ーー帰投後ーー
チャーリー隊隊長(以下C隊長)
「んで、どうだったんだよ~その……トレーナーって職業はよぉ?」
ブラボー隊隊長(以下B隊長)
「あ!それ!私も聞きたいです!」
「なんで興味あるんだ……普通だよ。普通。」
C隊長「でもまぁ、よくやったよなぁお前も。半ばトラウマみたいなもんだったろ?」
「まぁな……殺害予告とか来たしな。」
B隊長「えぇっ!?それって大丈夫なんですか!?刺されてませんか!?」
「……馬鹿にしてる?」
B隊長「いやいや!アルファの隊長さんがそんなのでやられる訳ないじゃないですか!」
「それについてはまぁ、刺されそうにはなったさ、でもまぁ、素人だしな。無傷だよ。」
C隊長「俺のチームは狙撃専門でB隊長のとこは……なんだっけ?」
B隊長「破壊専門です!」
「まぁ、らしいよなぁ……」
C隊長「俺らは一通りの近接訓練はしてるとはいえアルファの隊長には敵わないよなぁ……」
B隊長「アルファの隊長が別格……みたいな所もありますし。」
「あのなぁ……」
C隊長「というかアルファ全体が近接戦闘専門みたいなところあるし。」
B隊長「アルファチームの子達もアルファの隊長とまでは行きませんけど私達じゃ勝てっこ無いですし……」
「鍛え方だろ?アルファは近接、ブラボーは頭脳、チャーリーは冷静さ。これが欠けると駄目なんだよ。」
C隊長「話は変わるけどよ。ウマ娘の子はどうだったんだよ。可愛かったか?」
「気にしたことなかったなぁ……まぁ、良い娘だったよ。」
B隊長「え!どんな娘ですか!?」
「生徒会長で真面目な娘だったよ。」
C隊長「で、どうだったんだ?関係的に。」
「まぁ、良かったんじゃないか?一緒に買い物にも行ったし。」
ドアの後ろから視線を感じ
C「おー怖い怖い。ほら彼女さんだぞ。」
「彼女でも何でもないだろ。」
後輩ウマ娘「私というウマ娘が居ながら他の女とデートですってぇ!?」
「彼女面するなよ……」
後輩ウマ娘「私とはデートしてくれないのに他の娘とするなんて!!」
「デートじゃない。買い物に付き合っただけだ。」
C隊長「で!他にはあるのか?例えば……下の名前で呼んでいたとか。」
「二人きりの時は幼名で呼んで欲しいと言われたな。」
B隊長「後輩ちゃん、一本どころか二本も取られてるじゃないの。」
後輩ウマ娘「私だって先輩に添い寝しましたし?」
「あのときはお前が寝れないって行って強引に入ってきたからだろうが。」
警報が鳴り響く。
【立て籠り事件発生 各チームは装備を整え 出撃に備えろ】
【場所はーーーー】
"トレセン学園"
ーーー数時間前ーーー
学園内に突如銃声が響き渡る
「我々はウマ娘解放連盟である!」
「ウマ娘とは自由でなければならない!」
「だからこの学園など無用!よって理事長の身柄を我々に寄越すのは義務である!」
「君達も無駄死にはしたくないだろう!」
「早く理事長の身柄を寄越せ!」
過激派のウマ娘解放連盟……!
シンボリルドルフ「理事長が危ない!」
シンボリルドルフが生徒会室を出ようとした瞬間……
過激派連盟員A「おっといけねぇなぁ可愛こちゃん……」
過激派連盟員B「丁度良い、人質にするぞ。」
過激派連盟員C「へっへっへ……ちょっと眠っててもらうぜぇ……ガハッ!」
シンボリルドルフ「貴様らみたいな奴に学園は渡す訳ないだろ!」
過激派連盟員C「このアマ……!」
銃を向けられるーーー
過激派連盟員ボス「お辞めなさい。なんのための麻酔弾だと思っているんですか?」
麻酔弾がシンボリルドルフに撃ち込まれ
過激派連盟員ボス「良いように役に立ってもらいますよ?シンボリルドルフさん……」
意識が……薄れていく……
シンボリルドルフ「……助けて……トレーナー君……」
ーーーー
「アルファチーム到着した。状況はどうだ?」
B隊長「こちらブラボー。ドローンで偵察してみたけど20人しか居ないね。学園内はほぼ占拠されてるようなものだね。」
「人質は?」
B隊長「人質はー……理事長さんと、理事長さんの秘書らしき人と女性のトレーナーさん、そして月みたいな前髪をしたウマ娘が一人だね。」
C隊長「こちらチャーリー。理事長室にリーダーらしき奴と取り巻きが三名居る。」
「了解。ブラボーは屋上から理事長室へ。チャーリーは理事長室とそれに向かう廊下が見えるビルへ移動しろ。アルファは玄関から理事長室へ向かう。」
C隊長・B隊長「了解。」
「アルファ、行くぞ。」
ーーー玄関から入りーーー
「お前は数名連れて逃がせるやつは逃がしてくれ。」
後輩ウマ娘「了解です!」
「行くぞ。」
ーーー二階廊下ーーー
「クリア」
B隊長「四階もクリア。数名しか居なかったから理事長室前に固まっているだろうね。」
「素人だな。」
ーーーーーーーー
銃声……
私は目を覚まし、身体を起こした。
過激派連盟員ボス「おや、目を覚ましましたか。」
……あぁ、トレーナー君。助けに来てくれる……よね……
理事長「疑問っ!何故こんなことをするっ!」
過激派連盟員ボス「ウマ娘の自由のためですよ。」
理事長「否定っ!こんなことでは自由なぞ手に入らん!」
理事長室に銃声が響く
過激派連盟員ボス「ごちゃごちゃ五月蝿いですねぇ……その口、閉じてもらえませんか?」
ーーーーーーーー
「ブラボー、ソナーパルスを展開しろ」
B隊長「了解」
三脚の付いた筒のような物を出し床に設置。
その瞬間パルスが放たれチーム全体のゴーグルに敵の位置が共有され。
一人、二人、三人……四人……
的確に撃ち次々と敵の数を減らし、残るは理事長室だけになった。
「チャーリー、状況は?」
「小さくてわかんねぇが銃口突きつけられてるのは多分理事長さんだろうよ。」
「了解した。フラッシュバンが破裂したと同時にやつの肩を狙え。」
「了解だ。」
コンコンと扉を叩きドアに銃撃され穴が空き。
「フラッシュバン行くぞ」
投擲……破裂……ボスは肩を撃ち抜かれ悶え連盟員の部下は全員始末した。
「こちらアルファ制圧完了。敵のボスが残っているが……どうする?司令室。」
司令室「構わん。始末しろ。」
「了解した。」
手際よく始末し人質を解放。
「お久しぶりです。理事長」
理事長「また、助けられてしまったな!見事だった!」
「理事長は肝が座ってますね……」
理事長と話をし終え
「よぉ、シンボリルドルフ……元気だったか?」
シンボリルドルフ「トレーナー……君?」
「どうした?鳩が豆鉄砲食らったような顔して。」
シンボリルドルフ「会"い"た"か"っ"た"よ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"……」
泣きながら抱きつかれてしまった。
「おぉっと……ごめんな。」
シンボリルドルフ「寂しかったんだからぁ……」
涙で装備が濡れてしまってるが……まぁ、大丈夫だろう。
「一旦落ち着こう……な?」
シンボリルドルフ「う、うん……グスッ」
「良い子だ」
シンボリルドルフ「もう離したくないっ!ずっと傍に居たい!」
「でもな?俺の仕事は危険なんだ。君のような娘が居ていい所じゃない。」
C隊長「良いんじゃねぇか?連れてきちまっても。お前の部屋で面倒見るってなら。」
B隊長「私生活はだらしないからねぇアルファの隊長は。」
シンボリルドルフ「家事ならする!頼むよ……トレーナー君……」
「……仕方ないな。じゃあついてこい。理事長も良いですよね?」
理事長「肯定っ!構わんぞ!」
「……これより撤収する。」
ーーーーーーーー
「ルナ。これから仕事なんだ……離れてくれないか?」
シンボリルドルフ「やだ~ずっと傍に居るって決めたから~」
「……帰ってきたらたくさん撫でてやるから」
シンボリルドルフ「ルナ、我慢する……」
「良い子だ」
ーーーーーーー
「さぁ、仕事を始めるぞ」
ー終ー