昼下がりの高専の道場に、拳のぶつかる音が響く。
午前最後の科目は体術で、担当の教員は五条だった。
悠仁たちの相手をした直後にも関わらず、五条は疲れを一切見せず、伏黒は何度も転がされる。
今回も伏黒の背中が床に付いたところで、五条が手を叩いてみんなの注目を集めた。
「はーい。今日の稽古はここまで! お疲れみたいだけど……午後の任務も気張ってね!」
上体を起こし、座って息を整える伏黒は、涼しい顔をして立っている五条に胸の内で悪態をつく。
あとの三人も組み手をしていたが、今、立っているのは悠仁だけだ。
黙って伸びている三人に代わり、一人だけ元気な悠仁が返事を返す。
「五条先生も、午後から出張でしょ? 気を付けてね!」
後ろを確認すれば、釘崎はただの疲労だが、順平は悠仁の拳をまともに食らったらしかった。
午後からは一年生だけで呪霊の調査をするということで、四人は補助監督の待つ駐車場へ向かう。
道中、悠仁が呪術師と呪霊の等級についてを順平に説明していたが、途中からは担任の特級呪術師、五条の話に変わっていた。
「五条先生の強さは信頼できるし、忙しい合間をぬって稽古もつけてくれるところはマジで尊敬してる」
明るく話す悠仁に対して、今回も稽古中に道場から吹き飛ばされていたのを思い出した釘崎は眉をひそめる。
「尊敬ぃ? アンタたまに殺されかけてるじゃない」
「うん。だから信用はしてない!」
笑顔で言い切った悠仁に、釘崎は歪な信頼関係を見る。伏黒は静かに頷いていた。
「それで虎杖君が『先生』って呼んでるのに驚きだよ」
順平の呟きを聞きながら、これだけイカレてるから宿儺の器になったのかと、釘崎は妙な納得をした。
集合時間10分前。車の側に立っていたのは、順平の母を病院まで送り届けた女性だった。
こちらに気付いた女性が、勢いよく歩いて近づいてくる。
「来たっスね。問題児ども!」
挨拶をするより先に声を上げた女性――新田が順平と悠仁を指さした。
「荷物まとめとけって言ったのに、二人して居なくなったのは許してないっスからね!」
怒る新田を見て、悠仁は七海にも同様の内容で説教を受けたことを思い出す。
あの時は順平と一緒にツギハギを探しに行ったことと、スマホの電源を切っていたことも怒られた。
聞けば、新田はあの事件の後、監督不行き届きで伊地知と共に始末書を書くはめになったらしい。
車で移動をしながら、新田が今回の任務の注意事項を述べる。
「いいっスか? 任務の基本は報告・連絡・相談っス。特に虎杖君は、呪霊を祓うよりこれを優先してくださいっス」
何度も言い聞かせるように繰り返した後で、新田は事件の経緯を説明し始めた。
6月、盛岡。8月、横浜。9月、名古屋。自宅マンションのエントランスにて、呪霊による刺殺。
三人が亡くなった日付や場所はバラバラだが、「オートロックの自動ドアが開きっぱなしだ」と、亡くなる数週間前から何度も連絡のあったことが各管理会社への聞き取りで判明。
同一の呪霊によるものと断定はできていないが、被害者の三人が同じ中学に2年間在籍していたことは確認されている。
それらを聞いて、少し考えた釘崎が口を開く。
「昔、三人が同じ呪いを受けて、時が経ってそれが発動したって感じ?」
釘崎の問いに、その可能性が高いと頷いた新田が今日の予定を確認する。
まずは三人の共通の知人への聞きこみと、被害者たちの通っていた中学への訪問。
「四人にも、呪術師視点で色々と探ってほしいっス」
新田がそう締めくくったタイミングで、共通の知人の家へ到着した。
浦見東中学校の校舎前に、呪術高専一年の四人と、浮かない顔をした補助監督の新田が立つ。
事前に被害者たちの知人に会う予定だったが、彼は四人目の被害者となっていた。被害状況は他の三人と同様。
手がかりがなくなり落ち込む新田を順平が励ましていれば、先に校舎へ駆けて行った釘崎が嬉しそうに振り返る。
釘崎の後ろには、連絡通路の階段に座り込む生徒の姿が見えた。
「分かりやすいのがいるわね。ぶん殴って更生させましょ」
「なんで?」
釘崎の言葉に疑問を返す悠仁の隣から、順平は指さされた生徒の様子を確認する。
二人の生徒の手に煙草が握られているのを見て、順平は一歩後ろへ下がった。
騒ぐ三人と新田から離れて、順平は校舎とグラウンドを見回す。下校時刻は過ぎているらしく、生徒の姿はまばらだ。
校舎の構造はよくあるもので、自分の通っていた中学や高校と変わらない。今は呪霊の気配も感じられなかった。
続いて渡り廊下の先を眺めていれば、向こうから歩いてきた人と目が合う。
校務員らしき初老の男性は、中学時代の伏黒の素行について騒いでいる三人を見つけると、怒鳴り声を上げて走ってきた。
この学校に長く勤めているという先程の男性――武田に、伏黒が事件の被害者についての質問をする。
変な噂、黒い噂、悪い大人との付き合い。そして……
武田の反応はいまいちだったが、罰当たりな行為には心当たりがあるらしい。
記憶を手繰ってうなる武田に、先ほど釘崎に絡まれていた二人の生徒から助け船が入った。
「あれじゃないですか?
伏黒に話を聞けば、八十八橋はこの辺りで有名な心霊スポット――自殺の名所らしい。
橋の名前を聞いて思い出したらしい武田が、当時のことを語り始めた。
「八十八橋で深夜、バンジージャンプをするのが不良少年の間で流行ったんだ。いわゆる度胸試しだね」
今回の被害者四人もバンジージャンプを行ったのか、20年以上前に行方知れずになり、その翌日に八十八橋の下で倒れているのが見つかって騒ぎになったらしい。
ひと通りの話を聞いた釘崎や伏黒から、どこの部族だと呆れた声が上がる。
その時、二人の声に重なって呟かれた悠仁の声が、順平にはやけにはっきりと聞こえた。
「自殺の名所で度胸試しか……」
彼の表情をうかがえば、先ほどみんなと騒いでいた時のものから一転して、ひどく冷めたものになっている。
だが、それは一瞬のことで、伏黒に姉がいるという新たな話題が投げ込まれれば、悠仁は釘崎と共にまた騒ぎ始めた。
悠仁の呟きには何も言えず、八十八橋に向かう車へ乗り込むみんなに続いて、順平も騒がしい輪に加わった。
「残穢も気配も、まるで感じられませんでした」
一夜明けて、徹夜で張り込みをした一年生たちは、八十八橋の近くのコンビニで新田と合流した。
朝日に目を細めながら、伏黒はコンビニで買ったサンドイッチを緩慢な動きで口に運ぶ。
八十八橋では何もなかったので身体は疲れていないし、任務で徹夜になるのも珍しくはない。
だが昨日の騒がしさが嘘のように、同期たちは静かになっていた。
まあ、釘崎はさっきまで悪態をついていたし、順平が静かなのはいつものことか。
最後に、昨日の夕方から様子の違う悠仁を確認していれば、この静かな空気に耐えかねたのか、順平が沈黙を破った。
「八十八橋って、有名な心霊スポットなんだよね? 被呪者の数を考えると、時間はかけられないかな」
しかも、今のところ致死率が100%だと続ける順平に、釘崎が頷く。
その流れで伏黒が昨日の報告をしていれば、自転車のベルの音と共に、自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。
仮眠をとり、日が暮れた頃に、伏黒は再び八十八橋を訪れていた。
自分の寝たきりの姉――津美紀が今回の呪霊と関わっていると分かった今、一刻も早く祓いたい。
しかし、被害状況から考えれば、これは自分たちの手に余る任務。
自分の都合で仲間を危険に巻き込むことはしたくなかった。
――夜に、下から。
峡谷の下で新田の言葉を思い出しながら、立ち止まった伏黒は八十八橋を見上げる。
また歩みを進めようとしたところで、自分に並び立つ気配に気が付いた。
「自分の話をしなさすぎ」
釘崎の声を聞いて左右を確認すれば、悠仁と順平の姿も隣にある。
「ここまで気付かないのは、焦りすぎだと思うよ」
自分を心配する順平の言葉に、落ち着かない気持ちになっていれば、静かに立つ悠仁と目が合った。
「別に何でも話してくれとは言わねぇけどさ……せめて頼れよ。友達だろ」
「友達……」
悠仁の言葉を反芻し、同期たちの顔を見回す。
こいつらは呪術師だ。危険と言われて引き下がるような性格はしていなかったな。
少しためらってから津美紀のことと、自分の考えを伝えれば、三人は自分を追い越して進み始めた。
その背中を追いかけながら、伏黒は自分が笑みを浮かべていることに気が付く。
伏黒は根拠のない自信は持たない。
だが今日は、友達が側についていると思うだけで、いつもより力を出せる自信があった。
川を超えると展開された領域の中で、悠仁は目的とは別の相手――
血塗の突進をかわし、刀身に添うように銃を組み込んだ大型の騎士剣――レイテルパラッシュで突きを放てば鮮血が舞う。
悠仁が降りかかる血を浴びれば、わずかに肌を火傷するような感覚があった。
多少の毒性があるらしいが、表皮に血がにじむ程度なので無視できる。それよりも……。
「オマエ、似てるなぁ?」
そう呟く相手から漂うのは、呪霊の気配ではない。ツギハギに改造された人たちとも違う。
今、浴びた返り血。この嗅ぎ慣れたにおいは……。
「月の香り……?」
悠仁が困惑していれば、伏黒と順平の、釘崎を呼ぶ声が聞こえた。
振り返れば、空間を割いて現れた腕が釘崎を引きずり込むのが見える。
「なんだぁ? 兄者かぁ?」
目を逸らした隙に、「俺も」と叫んだ血塗が伏黒たちのほうへ駆けだした。
一歩遅れて悠仁が後を追えば、相手は釘崎の吸い込まれた穴に飛び込んでいく。
領域の外に繋がっている様子を見てとり、悠仁は先に目的の呪霊がどうなったかを確認した。
伏黒と順平を見やれば、「そのまま追え」と言葉が返ってくる。悠仁は走る勢いのまま、その穴を潜り抜けた。
穴の繋がる先は同じ場所ではないらしく、釘崎と血塗を見失った悠仁は渓谷を駆ける。
特徴的な血の香りをたどれば、すぐに相手を見つけることができそうだ。
谷を分断する川を跳び越えれば、血塗の後ろ姿と、誰かと対峙する釘崎を視界にとらえた。
領域から引きずり出された釘崎は、目的の呪霊とも、乱入してきた大口の呪霊とも違う相手と向かい合う。
「女性でしたか。これは失礼」
見た目の不審者感とは裏腹に、紳士的な態度をとる相手――
自分たちとは別の目的、お遣いとやらで来たらしい相手の出方を
両面宿儺の指の気配に、三人が特級相当とやり合ったことを把握する。
領域が閉じたことから勝てたのは分かるが、戦った三人が無傷なはずがない。
釘崎が金槌を握り直して行動に出ようとすれば、壊相が後方に跳び距離をとった。
「私が話したことは忘れてください」
「待てや!」
一方的に言い残して、移動を始めた相手を追いかける。
さっき言っていた「お遣い」は、宿儺の指の回収か。
こちらを向いたまま後方へ移動する相手を挑発してみたが、背中がコンプレックスだとナメた事を返された。
「警告です。私の背中を見たら殺しますよ」
そう告げる、意外と足の速い相手に苛立っていれば、向こうから悠仁と大口の呪霊が走ってきた。
「あ、釘崎」
「あ、兄者」
声を掛けてきた二人が壊相の背中を見た。
その瞬間、二人に振り返った背中に血を流す顔のような模様を確認し、釘崎は追い抜きざまに側頭部へ向けて金槌を振り抜く。
顔に火傷をしているらしい悠仁の隣に釘崎が並べば、壊相が術式を発動した。
異臭を放つ血で形成された
走る釘崎の髪をその血が掠め溶かしたところで、引き返した悠仁が釘崎を抱えて走り出した。
足場の悪い森の中を、後ろが見えているように攻撃をかわし、人ひとりを抱えているとは思えない速度で悠仁が駆ける。
その所業に驚きつつ、釘崎は舌を噛まないように口を閉じた。
森を抜け、ブロック塀を跳び下りたところで、壊相の攻撃がぴたりと止まった。
「うっし。射程外だな」
そう呟き、悠仁は釘崎を下ろす。
スカートを整え、運んでくれたことに礼を言っていれば、自分を何かから隠すように動いた悠仁が後ろへ向けて発砲した。
銃弾を受ける大口の呪霊が吐いた血が、悠仁に降りかかる。
「虎杖!」
その様子に気をとられたとき、釘崎の背中から左腕にかけて、もう一人の術式の弾が撃ちこまれた。
傷口から、鈍い痛みがじわじわと広がってくる。
そこへ余裕を漂わせて現れた壊相が、先ほどとは違う術式を発動した。
釘崎が自分の左腕と悠仁の顔を確認すれば、バラのような模様が浮かび上がっている。
血を傷口や粘膜から取り込ませることで、身体を腐敗させる術式らしい。
術式を開示し、勝ちを確信している相手の様子に腹が立つ。
「当たれば勝ちの術式。強いなお前ら」
相手の言葉を確認するように、釘崎が呟いた。
「でも残念……」
確かに当たれば勝ちだろうが、これは
相手の欠損した
芻霊呪法における“血液”の価値は高くはない。
しかし、敵の術式が自分と相手との繋がりを強化している今、その“繋がり”をたどる自分の術式にも恩恵がある。
「私との相性、最悪だよ!」
釘崎が自身の左手首に共鳴りを打ち込めば、壊相と血塗の心臓付近から2本の杭が突き出た。
血液の価値が、腕一本と同等にまで強化されている。
期待以上の効果を目にして、痛みをこらえていた釘崎の口元に笑みが浮かんだ。
「我慢比べしよっか」
そう言って次の釘に呪力を込めたとき、すぐ後ろでぼたぼたと水の垂れる音が聞こえて振り返った。
「……虎杖?」
釘崎の目に、悠仁の身体から7本の杭が生えているのが映る。
――なぜ虎杖が血を流している? なぜ、共鳴りが虎杖に強く影響している?
月の魔物、上位者の血の希少価値は計り知れない。
その上位者の血を受け継ぐ者たちの“血液”の価値も、通常のものとは比べ物にならないだろう。
そして、虎杖悠仁は上位者の赤子。月の魔物の遺志を継ぐ狩人。
“兄弟”の血が結びついている今、芻霊呪法における最も希少価値の高い血の持ち主は彼だった。
「宿儺の気配で分かりづらかったですが……。やはり宿儺の器は月の香りの持ち主だったようですね」
膝をついた悠仁に、合点のいった様子の壊相が声を掛けた。
金槌を構えて悠仁の側に立った釘崎に、その言葉を気にしている暇はない。
「血塗、引きましょう」
「兄者に報告かぁ……」
緊張する釘崎には目もくれず、そう言って術式を解いた二人が森に消える。
この状態の悠仁を置いては行けない。
それがなくても、敵の術式の痛みの影響で、釘崎に追いかけるだけの余力はなかった。
輸血液を打ち込みながら全ての杭を引き抜いた悠仁は、釘崎と共に八十八橋を目指す。
本当に死ぬ一歩手前までダメージを受けたせいで、さっきはすぐに動けなかった。
あの二人の術式は解けたが、釘崎の怪我と毒による痛みは消えていない。
釘崎に合わせてゆっくり歩き、八十八橋の下へ戻ってくれば、傷だらけの伏黒と順平が座って待っていた。
釘崎に怪我の具合を聞いた後で、血まみれの悠仁を見た伏黒は立ち上がって顔をしかめる。
「虎杖、最近のお前は返り血を浴びすぎじゃないか?」
「いや、これは自分の血」
「自分の?!」
軽い口調で返した悠仁に、驚いた順平が反応を示す。
男子たちの普段通りの様子を見て、怪我は問題ないと判断した釘崎は、話を切り出した。
「宿儺の指はどうしたの?」
釘崎が問いかければ、伏黒と順平が目を逸らす。
「悪い……なんか変な奴らに盗られた」
「呪力がカラカラで動けなくて……」
申し訳なさそうにする二人の様子を見た釘崎が、大げさにため息をつく。
「特級相当を相手にして、生きていたことを喜べ。それに……」
両手の拳を握った釘崎は、うつむく二人の頭に拳を振り下ろした。
「モジモジすんな! 気持ち悪い!」
鈍い音が響き、殴られた二人は頭を押さえて座りこむ。
「今、殴る必要あった?!」
もっともな疑問を投げかけた悠仁にも拳を振り下ろしていれば、橋の上から新田の叫ぶ声が聞こえてきた。
新田の小言を聞きながら高専に戻り、怪我をした三人を医務室に送り届けた悠仁が廊下を歩いている。
その左頬には、両面宿儺の口が浮かび上がっていた。
「……共振だ。今回の呪殺が始まったのは、お前が受肉したせいだぞ」
お前のせいで人が死ぬ、と告げる宿儺に、悠仁は感情のない声で返した。
「今回の被害者たちは、ツギハギの被害者とは違う。有名な自殺スポットに、“自ら”赴いた」
あの呪霊に呪われていた者に関しては、たとえ自分と親しい者であったとしても、悠仁は何も思うことはないだろう。
自殺――人の死が絡む場所に、遊びのつもりで興味を示すのは、とても褒められたものではない。
宿儺は悠仁が指を喰ったことによる共振のせいだと言っているが、被害者たちが、過去に自分で種を撒いたことに変わりはない。
呪霊は元来、生まれた場所に居付くものだ。つまり、あの場所に近付かなければ被害に遭うこともなかった。
「遅かれ早かれ、事件は起こっていたよ」
そう。ただ、今になって花開いただけ。
それに、たとえ何人死ぬと分かっていても、狩人ならば宿儺の指を喰うだろう。
「宿儺が何のつもりで言ってるのかは知らないけどさ、周りが何を言おうと、秘密を
怪談話に、心霊スポット。噂話や謎めいたものは、人々にとっての甘い秘密。
中でも、人の死の真実に関わる秘密は、特別に甘いものだろう。
「それに、甘い秘密を探る者には恐ろしい死が必要だと、彼女も言っていただろう? ……愚かな好奇を、忘れるようなね」
淡々と告げられた悠仁の言葉に、宿儺は満足そうに呟いた。
「呪霊どもより呪いらしいな。オマエは」
■補足■
「血の濃さ」のイメージ
・呪胎九相図
堕胎された時点で、人間:上位者の血が1:1
受肉した時点で、人間:上位者の血が3:1
→血は薄くなるが、呪力の総量は変わらない。
・悠仁
初期状態で、人間:上位者の血が1:1
月の魔物(+他の上位者)の遺志を継いで、人間:上位者の血が1:3以上
→血の濃さは呪胎九相図の3倍以上。
「時計塔のマリア」
“秘密”を探る主人公と戦うことになる狩人。
――死体漁りとは、感心しないな。だが、分かるよ。秘密は甘いものだ。
――だからこそ、恐ろしい死が必要なのさ……愚かな好奇を、忘れるようなね。