ヤーナム経験者の悠仁くん   作:4R1ES

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死滅回游のルールが覚えられなかったのですが、書いている時に理解しました。もう大丈夫。


#23 業と願い(死滅回游1)

 

 

 

 

 

 月明りのない夜の暗がりの中で、瓦礫に腰かけた乙骨は、焚火に照らされた後輩が目覚めるのを待つ。

 その胸に空いた穴は塞がれているが、数時間が経った今も動く気配がない。

 心配になった乙骨が呼吸を確認しようとしたとき、焼けた木の爆ぜる音を聞いて悠仁が飛び起きた。

 乙骨の姿が視界に入ったことで身構えた悠仁だが、自身が拘束されていないのを確認して力を抜く。

 相手の出方をうかがうように悠仁が見れば、乙骨は安心したように相好を崩した。

 

 怪訝な顔をする悠仁に、乙骨は自分が悠仁を“殺した”経緯を説明する。

 五条に何かあれば、同期と後輩たちのことを頼むと本人から言われていたこと。

 特に悠仁には注意を払うよう頼まれていたため、自ら死刑執行人を名乗り出ることで、情報を断たれたり、他の執行人を立てられないようにしたこと。

 その際、「虎杖悠仁を殺す」縛りを結んだこと。

 

「だから一度殺した。本当にごめんね」

 

「いや、じゃあなんで俺は生きてんだ?」

 

 悠仁が疑問を投げれば、心臓が止まると同時に反転術式で一気に治癒したと乙骨が返す。

 

「君は“死んで繰り返す”呪いを受けているし……五条先生から『悠仁は殺しても死なないと思う』って聞いていたから、いけると思って」

 

 さすがに殺されたら死ぬ。そう言いたかった悠仁だが、話の続きを促すために口をつぐむ。

 確信がなくとも行動に移す思い切りの良さは、間違いなく五条の教え子だと言えた。

 いずれ上層部に生きているとバレるとしても、とりあえずは死刑の執行済みで処理されるだろうと続ける乙骨に、どうしてそこまでするのかと悠仁が問うた。

 

 

 

「僕が大切にしている人達が、君を大切にしているからだよ」

 

 乙骨が口にした言葉は、悠仁が人を助ける基準に()()()()通じるものがあった。

 

「僕も一度、身に余る大きな力を背負ったんだ。でも……背負わされたと思っていた力は、僕自身が招いたモノだった」

 

 そう語る乙骨は、悠仁に自分の過去を重ねている訳ではない。悠仁の置かれた状況に同情して声をかけている訳でもない。

 だが、目の前にいる後輩が抱える業を知るはずもない。

 

「君とは違う。君の背負った力は――」

 

「俺が望んで手に入れた」

 

 乙骨の言葉をさえぎるように発された悠仁の声は、大きなものではなかった。

 しかし、異論は認めないという強い意思が込められている。

 

「俺は善人じゃない。だからここに居る」

 

 狩人である限り、獣を狩り続けた過去が(ゆる)されることはない。

 しかし狩人は、獣に身を(やつ)す瞬間まで、狩人であることを辞められない。

 だから目覚めては悪夢を彷徨(さまよ)い、何度も殺し、殺されることになっても――何を犠牲にしても、夜明けを迎えるのをあきらめなかった。

 目の前に広がる現実を、認めたくない事実を受け入れ、進み続けるしかなかった。

 

「……俺は何人死ぬと分かっていても、宿儺の指を喰っているよ」

 

 自分の選択が引き起こした結果が悲惨であろうと、後悔はしない。言い訳をするつもりもない。

 

「俺が自分の意思で行動した。それだけが事実。だから先輩……狩人(俺たち)を否定しないでよ」

 

 これは、数多の遺志を継いできた悠仁の、狩人としての矜持である。

 

 

 

 刃を交えた時とは違う、悠仁の静かな威圧感に乙骨が言葉を詰まらせていると、少し離れて二人の様子を見ていた人物から声がかかった。

 

「オマエは狩人じゃない。呪術師だろ」

 

 そう言って焚火の灯りが届く位置まで歩いてきた伏黒に、特に驚いた様子もなく悠仁が振り返る。

 一度死んで目覚めたばかりだというのに、人のいる気配は察していたらしい。

 

「何してんだ。さっさと高専に戻るぞ」

 

 今の高専の結界は緩んでいるため、直接顔を見られない限りは、処刑されたはずの悠仁が戻っても問題ないと伏黒が続ける。

 だが、すぐには腰を上げようとしない悠仁を見て、伏黒はため息をついてから言葉を変えた。

 

「……前に『友達を頼れ』って言ったの、嘘じゃないよな?」

 

――別に何でも話してくれとは言わねぇけどさ……せめて頼れよ。友達だろ。

 

 八十八橋の呪霊を一人で祓いに行こうとした伏黒に、悠仁がかけた言葉だ。

 

「卑怯な言い方なのはわかっている。それでも助けてほしい」

 

 加茂憲倫が仕組んだ、呪術を与えられた者達の殺し合い――“死滅回游”

 

「死滅回游に津美紀も巻き込まれてる。……頼む虎杖。オマエの力が必要だ」

 

 

死滅回游

<総則(ルール)>

 

1.泳者(プレイヤー)は術式覚醒後、十九日以内に任意の結界(コロニー)にて死滅回游への参加を宣誓しなければならない。

 

2.前項に違反した泳者(プレイヤー)からは術式を剥奪する。

 

3.非泳者(プレイヤー)結界(コロニー)に侵入した時点で泳者(プレイヤー)となり、死滅回游への参加を宣誓したものと見做す。

 

4.泳者(プレイヤー)は他泳者(プレイヤー)の生命を絶つことで(ポイント)を得る。

 

5.(ポイント)とは管理者(ゲームマスター)によって泳者(プレイヤー)の生命に懸けられた価値を指し、原則術師5点、非術師1点とする。

 

6.泳者(プレイヤー)は自身に懸けられた(ポイント)を除いた100得点(ポイント)を消費することで管理者(ゲームマスター)と交渉し、死滅回游に総則(ルール)を1つ追加できる。

 

7.管理者(ゲームマスター)は死滅回游の永続に著しく障る場合を除き、前項によるルール追加を認めなければならない。

 

8.参加または(ポイント)取得後、十九日以内に得点(ポイント)の変動が見られない場合、その泳者(プレイヤー)からは術式を剥奪する。

 

 

 話を聞き終え、伏黒から視線を外した悠仁が立ち上がる。そして焚火に目を向けたまま口を開いた。

 

「……伏黒。俺はオマエのことを友達だと思っているし、津美紀さんのことも助けたいとは思っている」

 

 炎の揺らめきを瞳に映しながら、悠仁が淡々と続ける。

 

「でも、俺が津美紀さんを助けるのは、伏黒が助けたいと望んでいるだからだ」

 

 そこで言葉を区切り、身体ごと伏黒に向き直った悠仁が相手の顔を見た。

 

「だからもし、彼女が伏黒を傷つけるような状況になれば……」

 

「オマエの手は煩わせない。それでいいだろ」

 

 にらむようにしながら語調を強める伏黒の目を見返して、悠仁が困ったように眉尻を下げる。

 本当にそんな状況になっても、この友人は、大切な人を手にかけるなんてできないだろう。

 でも、それでいい。……それでこそ、自分が助けたいと願う“友達”だから。

 

 

 悠仁が協力する姿勢になったので、伏黒はこれからの行動を説明する。

 死滅回游を収拾するためには、高専にいる天元に接触し、二つの回答を得なければならない。

 

1.獄門疆(ごくもんきょう)の封印の解き方

 

2.加茂憲倫の具体的な目的と、今後の出方

 

 だが、天元に会うには彼の“隠す”結界を抜ける必要がある。

 高専にある寺社仏閣の扉――シャッフルが繰り返される、千を越える扉のうち一つだけが天元のもとへと繋がっている。適当に開けてたどり着けるものではない。

 話の流れで九十九の名前が出されたため、進化論を思い出した悠仁が少し嫌そうな顔をしていれば、影からもうひとりの人物が現れた。

 

「その“隠す”結界とやら、なんとかなるかもしれんぞ」

 

 脹相とは初対面の伏黒が警戒して下がるのを視界に入れつつ、悠仁が脹相に意識を向ける。

 

「どういうことだ脹相」

 

「以前、真人が宿儺の指と呪胎九相図(おれたち)を盗み出しただろう。それと同じことをする」

 

 

 

 

 

 空が白み始めた早朝に、高専の構内を四人の影が過ぎる。

 時間帯のせいか、渋谷事変後の対応に追われているのか、構内に待機している術師と鉢合わせることもなかった。

 伏黒を先頭にして建物に入り、地下へ続く階段を下りる。そこにはテレビやソファといった調度品がそろえられた、清潔感のある部屋が広がっていた。

 ソファでくつろぐ九十九と、その側に立つ黒髪の女性が視界に入り、部屋に足を踏み入れた乙骨が女性に駆け寄った。

 

「真希さん! もう動いていいの?」

 

「応。問題ねぇ」

 

 そう返事をする真希の右目には包帯が巻かれている。長く、艶やかだった髪は(うなじ)の辺りで短く切りそろえられ、顔や服から覗く腕には火傷の跡が広がっていた。

 特級呪霊と戦った際に負った傷らしく、火傷の跡こそ残ってはいるが、体調に問題はないらしい。

 二人の様子を見て、悠仁が再会してから切り出さずにいた話を伏黒に振った。

 

「……釘崎と順平は、どうしてる?」

 

 その問いに、一拍を置いて伏黒が答える。

 

「吉野は怪我人の警護。アイツの術式、毒で足止めできるし、対打撃においては特級が相手でも耐えるからな」

 

 だが、まだ4級術師のため、今の混乱した状況で外の任務に出される可能性は低いと付け足される。

 

「釘崎は絶対安静。……生きてはいるが、左目は治るか怪しい」

 

 彼女のことは、そうなるだろうと思っていた。しかし真人の術式を頭部に受けたのだから、生きていただけでも喜ばしいはずだ。

 それにしては歯切れの悪い伏黒の態度に、悠仁は表情を険しくする。

 

「他には?」

 

「……“瞳孔が崩れ、蕩ける”呪いについて、何か知っているか?」

 

 予想していなかった言葉に、悠仁の目が見開かれた。

 瞳孔が崩れ、蕩けた瞳。それは血に酔った狩人のものであり――。

 

「獣の病の特徴だ」

 

 “獣の病”は、ヤーナムの地が受けた呪い。あの地の呪いと繋がり、血の医療を受けた者――上位者の血を輸血した者だけが罹る、言うなれば風土病。

 なぜ、ヤーナムと何の繋がりもないはずの釘崎が、獣の病に罹るのか……。

 

「釘崎というのは、“呪詛返しの術式”を持つ女か?」

 

 割って入った脹相の言葉に、悠仁は八十八橋で釘崎の術式を受けたことを思い出す。

 呪詛返しではなく、芻霊呪法。「共鳴り」は対象との“繋がり”を辿り、上位者の血を引く――ヤーナムの呪いを受ける悠仁たちの魂に繋がった。

 壊相(えそう)血塗(けちず)に流れる上位者の血は、それほど濃くない。だから八十八橋でのことは問題なかった。

 しかし先日、悠仁が大輪の死血花を釘崎の傷口に添えた。

 悠仁が血の流れる手で釘崎に触れたことで、上位者のものと遜色ない血を注いでしまった。

 獣の病に罹る条件を満たしてしまったのだ。

 

 五条はヤーナムのことを調べると言ったが、悠仁としては、無理に探す必要はないと思っていた。

 ヤーナムでの出来事は過去のものだと認識していたし、その地を見つけたとして、足を踏み入れて呪いを呼び起こすリスクを負うつもりもない。

 だが、大切な友達が呪いを受けたというなら……。

 

「……探さないと」

 

 獣の病蔓延の原因を潰せ。それは狩人が悪夢から逃れる方法でもあった。

 

――さもなくば、夜はずっと明けない。

 

「落ち着け、虎杖。安心しろ……とは言えないが、まだ釘崎の瞳は蕩けていない。それに“呪い”なら、解呪すればいい」

 

 伏黒が肩を掴んで揺すれば、考えに沈んでいた悠仁の意識が戻る。

 

「五条先生なら、何か知っているかも……」

 

 悠仁が小さく呟いたとき、話が落ち着くのを待っていた真希から声がかかった。

 

「何にせよ、天元様に会わなきゃ始まらねぇってことだろ。恵、天元様の結界の話は」

 

 その問いには脹相が答えた。

 結界の扉から天元のいる薨星宮(こうせいぐう)の途中には、高専が呪具や呪物を保管している“忌庫”がある。

 忌庫には脹相の弟たち六人の亡骸があり、彼の術式の副次的効果で気配がわかるはずだと。

 九十九がその案に満足げにしていれば、真希は脹相を(いぶか)しげに見た。

 

「それはいいとして……コイツは誰だ」

 

 真希以外の視線が自分に向いたことで、悠仁が遠慮がちに声を出す。

 

「たぶん俺の兄貴……かな」

 

 なぜ疑問形なのかと真希は思ったが、深く聞くのも野暮だろうと納得しておく。

 後ろで脹相が喜びの声をあげているのを聞きながら、一行は地上へ続く階段を上がった。

 

 

 

 

 

 脹相が結界の扉を開き、薨星宮(こうせいぐう)へと続く昇降機を目指して歩みを進める。

 微かに月の香りのする建物の前で、脹相と悠仁が足を止めた。

 脹相が弟たちの亡骸を回収したいと願うように、悠仁も彼らを弔いたいと思う。しかし、今は先にやるべきことがある。

 後で迎えにくると、扉の向こうに声をかけてから、脹相は悠仁に続いて昇降機へと向かった。

 

「さぁ皆。本殿はこの先だよ」

 

 九十九の声を聞きながらトンネルを抜けるが、目の前にあるのは広い空間だけだ。……拒絶されている。

 天元は(うつつ)に干渉しないというのは聞いていた。

 それでも九十九は、六眼(りくがん)――五条が封印された今なら接触できると踏んでいたようだが、読みが外れたらしい。

 仕方なく、全員が引き返そうと出口の方を向いたところで、誰かから声をかけられた。

 

「帰るのか?」

 

 振り返った先に立っていた者の姿を見る。身体は人間の形に近いものだが、円筒状の頭には耳がなく、二対の眼が収まっている。

 その“進化した”ともとれる姿をしている人物。彼こそが天元だった。

 

「初めまして。禪院の子。道真の血。呪胎九相図。そして宿儺の器……いや、“赤子”かな」

 

 

 意外にも好意的に話しかけてきた天元に、緊張していた一同の力が少しだけ抜けた。

 少年たちが加茂憲倫――羂索(けんじゃく)の目的と獄門疆(ごくもんきょう)の封印の解き方を問えば、乙骨、九十九、脹相の三人のうち二人が、天元の護衛として残ることを条件に出される。

 天元は“不死”の術式を持つ人間。それなのに護衛が必要な理由として、羂索の目的が語られた。

 

 羂索の目的は日本全土を対象とした、人類への進化の強制――人類と天元の同化だ。

 天地そのものが自我と呼べる天元の魂は至る所に在り、12年前、星漿体(せいしょうたい)との同化に失敗してから進化を始めた今の天元は、星漿体以外――複数の人間との同化も()()()()()()()

 それは東京の惨状が、世界で再現されかねない状況に繋がるのだが、天元が同化を拒否すれば済むだけの事。

 しかし、進化を果たした今の天元は、組成としては人間よりも呪霊に近い。

 

「私は呪霊操術の……術式対象だ」

 

 一同が衝撃に目を見張る中、天元は説明を続ける。

 接触した時点で羂索に取り込まれる可能性を危惧すれば、護衛は必須。彼は天元に次ぐ結界術の使い手であり、術師としての実力も高い。

 そして、羂索の手には「天元を取り込み操る」以外の、計画に必要な条件がそろっている。

 

「じゃあ、死滅回游は何のために行われるんですか?」

 

 伏黒が質問をすれば、同化前の“慣らし”だと天元が返す。

 死滅回游は泳者(プレイヤー)の呪力と、結界(コロニー)結界(コロニー)で結んだ境界を使って、この国の人間を彼岸へ渡す儀式だ。

 総則(ルール)にある“永続”は、あくまで儀式を中断させないための保険で、泳者(プレイヤー)が全員死ぬか、泳者(プレイヤー)が全員参加を拒否して死ぬまで死滅回游は終わらない。

 泳者(プレイヤー)として参加するしかないなら、“ルールを追加できる”総則(ルール)を利用して、津美紀を助ける方法を考える必要がある。

 

「五条先生の解放も並行しましょう。あの人がいれば、一人で全て片が付く」

 

 きっと、釘崎の事も。

 伏黒の言葉に、少年たちが天元を見やる。先に護衛として残るものを決めるよう促されたが、それには九十九と脹相が名乗りを上げた。

 

 それを聞いた天元が礼を言い、空間の割れ目から片手に収まる小箱を取り出す。この箱が、五条の封印を解く鍵――獄門疆(ごくもんきょう)「裏」。

 開門の権限は「表」を所持する羂索にあるが、「裏」をこじ開けることができれば、五条は解放される。

 今、封印を解くためにとれる手段は一つだけ。

 

「死滅回游に参加している泳者(プレイヤー)の中に、『天使』を名乗る千年前の術師がいる。彼女の術式は……あらゆる術式を消滅させる」

 

 彼女を捜して、協力を仰ぐしかない。

 

 

 

 

 

 知り得た情報を整理し、今後のそれぞれの役割を決める。

 九十九と脹相は、薨星宮(こうせいぐう)に残って天元の護衛。

 真希は禪院家に戻って、呪具の回収。それが済んだら、パンダを捜して死滅回游の平定に協力。

 乙骨は他の者が死滅回游に参加する前に情報を集めるため、さっそく結界(コロニー)に入って回游に参加。

 そして伏黒と悠仁は、停学中の三年生、秤金次を捜して協力を依頼する。

 

 先輩たちに続いて出口の前に来た悠仁が、残る三人を振り返る。

 

「脹相! ありがとう。助かった」

 

 そう言って向けられたのは、互いの立場もしがらみも感じさせない笑顔だった。

 

「……死ぬなよ」

 

 微笑みながらそれだけ返して、頼もしい背中を見送った脹相は目を伏せる。

 自分は祈る神など持ち合わせていない。だが、今だけは願う。

 過去の業に縛られた弟に……呪いだけでなく……血の加護がありますように。

 

 

 

 

 

 




■補足
「獣の病と輸血について」
輸血が医療として確立され始めたのは1900年以降。(ブラボの時代イメージより後)
それ以前の輸血の成功率は極めて低く、副作用と死亡事故は当たり前だったそうなので、ヤーナムの血の医療は賭けといっていい。
しかし、ヤーナムで血の医療を受け、故郷に帰った人間がいるなら、ヤーナムの外でも獣の病は広がらないのか。子孫が発症することはないかという懸念がある。
獣の病は“奇妙な風土病”とも称されているため、ここでは
・ヤーナムの地(血)と深く繋がりのあること
・本人が血の医療(輸血)を受けていること
が感染の条件と解釈して進めます。
感染していることと、獣化(発症)するかは別の話。
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