DERBYTALE (AU) 作:フラウィー
駆け出すと同時に、赤い輝きを放つソウルと白い輝きを放つ逆ハート型のソウルが現れる。
先に攻撃したのはスペシャルウィークだった。
スペシャルウィークが剣を振り上げると同時に、その振り上げた場所の地面からから青年に向かって、いくつものにんじんが生え出す。
そのにんじん、全ての先っぽが尖っており刺されば『痛い』で済みそうになかった。
青年はその攻撃が迫ってくるのを見て危なげなく避ける。
いとも容易く、簡単に。
スペシャルウィークはその様子にムッとして、手に持った剣を全力で投擲する。
それもなんとか避けて、そこから青年は何もせす、スペシャルウィークを見つめる。
青年は考えた。
どうすればいいか、どうすればこの戦いを穏便に、それも無事に終わらせれるか。
一先ず、話しかけてみようとする。
何を話言おうか、と悩んでスズカのことを聞いてみる。
「た、戦いの途中になんですかっ! ……スズカさんのこと、ですか?」
青年は頷いて、なんであんなに怠けているのか、と聞く。
スペシャルウィークは少し首を傾げる。
が、少しすると口を開いた。
「わかんないですね……結構最近な気がしますし、ずっと前からあんな感じだった気もします」
と言いながら、また首を傾げる。
青年は言われたことがよくわからず、青年も首を傾げた。
時期不明、と言うのも不思議な話だったからだ。
しかしその程度の話では、それ以上話が広がることもなく、ハッとしたスペシャルウィークは攻撃を再開した。
地面から生え出て顔を出すにんじん、それが青年に向かって迫ってくる。
青年はスズカのことが気になっていたものの、そのことを一度放り出し攻撃に集中する。
スペシャルウィークはただ、一定の距離をとって攻撃を続けていた。
だが遂に痺れを切らしたのか、新たに取り出したにんじんの剣を持つ。
そして強靭な脚力で青年に近づきその剣を振るった。
あまりの速さに思考が追いつかず、結構ギリギリではあった。
しかしそれでも避けることはできていた。
それを見たスペシャルウィークは怒った様子で言い放つ。
「なんでさっきからずっと避けるんですかっ! 避けられたら当たらないじゃないですかっ!!」
青年はその言葉に避けないと死んでしまう、と当たり前のことを言う。
うっ……と、言いながらスペシャルウィークは少し動きを止める。
少し悩んだ末に、次に言うことが見つかったようで、剣を青年へと向けて言った。
「そ、それになんで攻撃もしないんですかっ! これは、戦いなんですよっ!!」
青年はその問いに、君を攻撃することはできない、と答える。
何故ですかっ! と聞かれると、君も『人』だからと答えた。
スペシャルウィークはその答えに、戸惑い攻撃の手を止めてしまった。
少しの間、静かな時が流れる。
だがその静かな時間は青年にとって、酷く緊張する時間であった。
それこそ、これを見ている二人の物音に気がつかないくらいに。
そんな青年とスペシャルウィークの緊張を先に破ったのは、スペシャルウィークだった。
スペシャルウィークはそれならば仕方がありません、と言いながら右手を振り上げる。
青年の立っている地面が少し揺れ、そしての直後に地面から大量のにんじんが生える。
その揺れを感じていた青年はギリギリのところで避け切る。
だが攻撃はそれだけではなく、いつのまにか周囲に生えていた青色のにんじんが、地面から半分以上出たまま青年に接近する。
まるで追い詰めるように、地面を抉らず、まるですり抜けるように青年へと接近する。
青年は動きを止め、その攻撃をくぐり抜ける。
最後に飛んできたのは先っぽだけ生えているにんじんだった。
そのにんじんが目の前まで接近した、次の瞬間。
スペシャルウィークはその腕を振り下ろした。
それと同時のことだった、青年のソウルが真っ青に染まる。
青年は驚く暇もなく地面に叩きつけられ、にんじんが顔面にめり込む。
めり込んだことによる多少のダメージはあれど、重くなった体でなんとか立ち上がる。
スペシャルウィークは笑っていた。
「これがっ!! 私のっ!! スペシャルな攻撃ですッ!!」
青年は少しばかり、攻撃することを覚悟してグローブを構えた。
設定資料出して欲しい?
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