DERBYTALE (AU) 作:フラウィー
しばらく進んでいると、一つのスニーカーを見つける。
サイズはちょうどいい感じで、それなりに使い古されていた。
様々な戦いを乗り越えてきたせいで、靴も服もボロボロ。
足が痛くなってきていた。
せっかくだからと、青年は履き替える。
履き替えてすぐに気づく、どうにも足の調子が良くなっていることに
蹴る、という事ならば相手に重い一撃を与えられそうなくらい調子が良かった。
気分が少し上がりつつ、先へと進んで行く。
何故か運動し続けるウマ娘に、綺麗好きなウマ娘。
そして歌声が綺麗なウマ娘、様々なウマ娘と出会いを果たしながら道を進んでいった。
しばらくすると、雨が降っている場所に辿り着く。
しかしここは地下、本来ならば雨は降らない。
上の隙間から浸透している水が降ってきていたのだった。
そんな雨の中を濡れながら歩いていると一つ、音が聞こえた。
正しく言うとただの音ではない。
音楽だ、オルゴールの音楽。
雨音に反応するような、綺麗な音色が流れていた。
しばらく聞いていたかったのだが、ここは戦場のような場所。
周りは橋が増えてきており、いつ狙われるかわからない以上、長居することはできなかった。
少し耳を傾けつつ、 そのまま先へと進んでいった。
更に進んでいっていると、傘が立てかけてあるのが目に入る。
『お好きにお使いください』と書かれていたので、青年は手に取って傘をさした。
少し歩き出すと、建物の影に一人のウマ娘が見えた。
何度も見てきたピンク色のウマ娘、ハルウララだった。
「あっ! 人間さんっ!」
そう言って元気よく手を振る姿に、青年は手を振り返す。
青年はウララに、傘がないのか? と聞く。
「うん。ここ通ってる時に雨が降ってきちゃったんだ! だから雨宿り中!」
それならばと、青年は傘を差し出す。
自身が雨に濡れることは別に構わないかった。
どうせ、戦いで汗まみれになるのだ。
ならば今濡れようと、後で汗まみれになろうと同じことだった。
だがウララは慌てて断る。
「えー!? だ、大丈夫だよっ! 私はもう少しここで、雨が止むの待ってるから!」
だが……と、青年は少し悩む。
そこで一つ思いついてウララに提案する。
それならば一緒に行かないか? と。
「一緒に……うん! それなら二人とも濡れないね!」
と言うわけで、相合傘状態なのだが、お互い気にすることなく歩き出す。
ウララは雨音を楽しんでいるのか、気分は上々だ。
青年は少し警戒を広げて行く。
どうにも橋の上から人影が増えているような気がしていたからだ。
そんな時、ウララが青年に話しかける。
「エアシャカールさん、すっごくかっこいいよねー! 強いし、速いしっ!」
そんなにすごいのか? と青年は聞く。
ウララは頷いて、大きな身振りで答えた。
「手から槍を出すことができるんだよ! びゅーんって飛んでいって! ばーんって爆発するんだよっ!」
爆発かぁ、と青年は呟いて、少し身震いする。
これから起こるであろうことに、軽く絶望しつつもウララの話を聞き続ける。
ウララは嬉しそうにエアシャカールの話を続けていた。
多少は誇張しているところがありそうなものの、その実力は実際にあってわかってる以上、恐ろしいと言うことだけは十分に理解できた。
しばらく歩いていると雨が止み、分かれ道が現れる。
「あ、分かれ道だっ! 人間さんはどっちに行くの?」
青年は真っ直ぐ進むと言うことを伝えると、ウララは別の方向だと言うことを伝える。
ウララは元気良く、またね! と言うと走って行ってしまった。
青年も傘を置いて、先へと進んで行く。
その過程で、橋に足を踏み入れた。
足場が全て橋、木の板で出来ており、建物には入れるものの通り抜けた先も橋だった。
青年はそんな場所をただ真っ直ぐ進み続ける。
下から見える、人影に警戒を続けながら。
設定資料出して欲しい?
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YES
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