ゴルシ! ゴルシ! ゴルシ! ジェットストリームゴルシをかけるぞ!   作:ヒシアマゾン爆死勢

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ゴルシ節の再現とか上手く出来てる気がしない
ゴルシに家族居たらどんな感じかな~、と言う空想から始まったのですが、限りない力技で無理やり家族を捏造します
なお、ゴルシの境遇や生い立ちなども適当に捏造していきます

あなたはゴルシが普通にただの孤児だと思ってもいいし
未来から誰かが赤ん坊のゴルシを過去の時代に送り込んできたと考えてもいい


ゴルシ! ゴルシ! ゴルシ! ジェットストリームゴルシをかけるぞ!

 ゴールドシップは天涯孤独の身である。

 気づいたら児童養護施設に居て、孤児として育ってきた。

 トレセン学園には奨学金で入学してレースで得た賞金でそれを返済してきた。

 そんな苦労人であるが、それをわざわざ吹聴して回ることも無い。

 

 とはいえ、年の暮れに1人寂しく町中をほっつき歩いているというのもいかにも寂しい。

 これで家族がいて、温かく迎えてくれる家があったら、こんな寂しさとは無縁だったのだろうか。

 そんなことを考える自分がらしくないなと思いつつも、年の瀬にはたまにはセンチメンタルになるのもいいのではないかとも思う。

 そう思った直後、テレビカメラを向けられている人間を見つける。

 

 おもしろそーなことやってんじゃん、あたしも混ぜろよ。

 

 センチメンタルとはなんだったのか? ここは一発ハジケた解答でもして、お茶の間をドッカンドッカン言わせてやるかとゴールドシップはカメラへと近づく。

 インタビューでもされているのか、並んで立っている2人は何事か話している。ウマ娘の優れた耳は、何やら正月の予定を話していることを理解させた。

 

 白銀の綺麗な髪色をした2人で、ウマ娘だったらそれはそれは見事な葦毛と言えるだろう。ウマ耳が生えていないし、尻尾も無いので人間なのだろうが。

 一方は髪が短く、一方は長い。両方とも女性と思われるが、その割に身長は高く、ゴルシ並みの長身である。

 そんな2人に近づいていくと、テレビリポーターがゴールドシップの存在に気付いて目を丸くし、三つ子だったんですねぇ、などと言う。

 

 三つ子? なんのこっちゃ?

 

 とゴールドシップがハテナを頭の上に浮かべ、インタビューされている2人も同様だったのか、疑問気に振りかえる。

 そして、インタビューされていた2人と対面し、ゴールドシップは唖然とし、驚愕した。

 

 その2人は艶めくような銀色の髪に、明るいえんじ色の瞳をしていた。

 抜群のプロポーションと神々しいなまでの美貌。

 って言うかゴールドシップだった。ゴールドシップが+2人いた。

 

 なぜゴルシが増えるのか。ゴルシが増えたら大惨事ではないか。1人でさえ大変なのに、3人なんてもう地球最後の日だ。

 だが、ゴールドシップが驚いていたのはそこではない。地球なんか勝手に終わってればいいし、3人もいれば地球再生も容易だろうし。

 彼女は直感したのだ。その2人を見た瞬間、脳が、心が、魂が、まるで雷撃を受けたかのような衝撃と共に、ある実感を伝えてきた。

 

 あ、こいつ兄ちゃんと姉ちゃんだ。

 

 相手は人間で、今まで会ったことも無い他人のはずだ。共通点は驚くほど酷似した容姿だけで、それだけで家族と直感するわけもない。

 だが、魂がそう理解したのだ。もうそうとしか思えない。何故かはよく分からないが、1人は女で、もう1人は男だということも分かった。

 

 相手側も何かを感じ取ったのか、隣に立っているもう1人に目線を向ける。 

 

「ゴルパンマン、新しい妹よ!」

 

「家族100倍ゴルパンマンか~。んでんで? おめーどこ中だ?」

 

 半ば突っかかるような勢いで髪の長い方がゴルシに絡んでくる。

 

「ゴルシちゃんはトレセン学園の生徒なんだぜ! まぁ、同時に銀河ゴルゴル帝国の国家元首でもあるんだけどな~」

 

「マ? おめー、2日前に買い置きして忘れてたプリンくらい嬉しいサプライズじゃねーか。あたしのことはゴルミちゃんって呼べよ、妹」

 

「俺のことはゴルオくんって呼べよ、ゴルシちゃん」

 

「名前もかよ~。椅子に置いたまま忘れてたボックスティッシュくらい驚きを感じてるぜ。よっしゃ、この勢いでアフリカ横断ウルトラクイズいってみっか!」

 

「犠牲者が出ても泣くんじゃねーぞゴルシちゃん。んじゃまー、帰るべー。行くぞ、ゴルミ! ゴルシ! ゴルオ! ジェットストリーム帰宅をするぞ!」

 

「おめー誰だよ定期」

 

「ばっ、知らねーのかよおまえ! いま4人目のゴルミちゃんったら超流行ってんだぜ! ゴルミちゃん調査じゃ7000兆人くらいやってるって!」

 

「マジかよ、流行に遅れるわけにはいかねーな。おっしゃ走るか!」

 

 このノリの良さとハジケっぷり。やはりこの2人は兄ちゃんと姉ちゃんだ。ゴルシは確信した。

 

 

 

 

 

 突然ハジケリストが現れたと思ったらそのまま放置されたテレビリポーターの悲哀は後日大長編でお届けするとして、3人は帰路についていた。

 

「ところで知ってるか? 手にバター持って登校すっとよー、手ぇめっちゃベタベタになるんだよ」

 

「マジかよ? ゴルミちゃんでも知らねー新事実だな。だがよ、こんにゃく持ってプルンプルン揺れるのも乙だと思わねぇ?」

 

「おっしゃ、んじゃカルパス100連発やってみっか! カルパスはもちろんスタッフとゴルオくんがおいしくいただいたぜ!」

 

「おいおい、さすがにその速さにはカマキリもビックリだし、乾パンだって短パンになっちまうぜ」

 

 意思疎通出来てるか誰もいまいち理解してない会話が繰り広げられ、同時にゴルゴルワールドが広がっていく。

 やがて宇宙を飲み込んでゴルシがビッグバンになり、ゴルミとゴルオがおいしくいただき、ゴルシは新世界の神となった。

 

「おっと、着いた着いた。さー、ゴルシちゃん。10年以上迷子になってたお説教をマミーからちゃんと受けるんだぞ」

 

「マジかよ。分割払いとかになんねぇ? トイチでもいいからさー」

 

「ニコニコ一括現金払いしかうちはやってねーなー」

 

 そんなことを言いつつ、3人は後藤と表札のついた一軒家へと入る。

 ちなみに今まで述べていなかったが、3人の名前はゴールドシップ、後藤留美夫、後藤留美子である。

 ゴルオとゴルミはあだ名で、ゴールドシップはなんと本名だ。

 

「ただいま~。妹連れて来たぞ~」

 

「たでーまー。母ちゃんさっそくマーブルチョコレートを炒ってくれよ~」

 

「おじゃましまー、ただいま~」

 

 一応お邪魔しますと言いつつもゴルシは帰宅する。

 

「あら、おかえり……!?」

 

 リビングと思わしき場所でテレビを見て寛いでいた人物。おそらくゴルミとゴルオの母親だろう人。

 ゴルミとゴルオはこの人から髪色なんかを受け継いだのだろうなぁ、としっかりと実感させられる外見をしている。

 やはりだがウマ娘ではなく、人間のようだ。そして、ゴルシは直感した。あ、この人あたしの母ちゃんだ……と、

 

「あなた! いったい今までどこをほっつき歩いてたの! 他所の人から生まれるくらいの迷子なんて聞いたことないわよ!」

 

 そして、ゴルミ、ゴルオの母親、後藤旗子はゴルシを自分の娘と確信していた。

 直観とかなんかそのあたりで、あこれうちの娘だわ、と直感したのである。

 

「いやー、ごめん! なんかあたしウマ娘だったから、やべっ間違ったかなって出てっちまったっぽい!」

 

 ゴルシはとりあえず謝った。

 

「まったく! よそで生まれたなら養子縁組をしないとうちの子にならないじゃない。年末だから手続きは出来そうにないし、手続きは年明けね」

 

 そして速攻で養子縁組の話が始まっていた。ゴルゴルワールドの勢いについていけなくなった時が一般ウマ娘の始まりであり、ゴールドシップの終わりなのだ。

 正確なことを言えば、旗子はゴルシの名前も未だに知らないし、ゴルシも旗子の名前どころかゴルオとゴルミの間柄も分からない。たぶん母親かなと予想してるだけだ。

 よく分からないままに展開だけは進んでいく。書いている作者も意味が分からなくなってきている。

 

「よっしゃ、説教が一瞬で終わったな! よーし、ゴルシ、ゲームしようぜ」

 

「やはりゲームか。なにをやる? あたしもやる」

 

「そりゃおまえ……ヌロロポッヘピョウケンゲームとかどうだ?」

 

「ぬぅ……!? ヌロロポッヘピョウケンゲームだと……!?」

 

「なんだそのゲーム!? あたしが聞いたことねーゲームとはやるじゃねーか……」

 

「ルールはいまから考える」

 

「なるほど……なるほど? なるほどな……!」

 

「なるほど……フフ、なるほどな……クク、どうやらあたしはこのゲームの必勝法を見つけちまったようだ!」

 

「なん、だと!?」

 

 何も始まらないまま、壮大に何も起こらないゲームが始まる。

 お互いが意味深な発言を連発し、壮絶に何も始まらないゲームだ……!

 

 

 

 3人がヌロロポッヘピョウケンなる謎のゲームを繰り広げていると、リビングに人が現れる。

 ゴールドシップがそちらに振りかえると、そこにはゴルオとゴルミを小さくしたような、つまりゴルシを小さくしたような少女が居た。

 小さくしたとは言っても、女性としては非常に長身なゴルシであり、それをちょっと小さくしたところで平均よりは大きい。

 

「お姉様……一体いつ分身の術を?」

 

 少女からしてみればゴルミが2人になっているような光景だったろう。

 ゴルシからしてみると、なんか家族っぽいような気はするんだけど、なんかピンとこないなーと言う感じである。

 

「おいおい、知らねーのかよ、ゴルミちゃんは遍在するんだぜ? ユビキタスゴルミちゃんだ」

 

「またそんなことを……それに、よく見たらこちらの方はウマ娘の方ではありませんの。どう見ても他人……ではありますが、そっくりですわね」

 

「ゴルシちゃんとゴルミちゃんは姉妹なんだぜ? 知ってたか?」

 

「そんな馬鹿な……」

 

「ゴルシちゃん、この子は真美って言って俺とゴルミの妹だ。つまり、ゴルシちゃんの妹だ」

 

「そうだったのかよ……! よっしゃ、あたしに任せとけ! あたしはお姉ちゃんだぞ! 全力でお姉ちゃんを遂行してやるぜ!」

 

「は、はぁ……」

 

 ちなみにゴルシは後にトレセン学園に入学してきたメジロマックイーンと、妹の真美が瓜二つで爆笑することになるが、それはだいぶ先の話だ。

 

「でもそうか、真美が降りて来たってことは。おやつの時間だぁぁぁあ!!!」

 

「おやつだぁぁあああ! シェフ、今日のおやつは?」

 

「ゴルオくん特性プリンだ。可愛い妹のために、今日は俺のプリンをゴルシちゃんに譲るよ」

 

「いいのかよ、ゴルオ兄ちゃん……」

 

「俺は、お兄ちゃんだぜ……?」

 

 などとキメ顔でゴルオが言う。顔面だけは抜群に優れているので、中々の威力であるが、自分と全く同じ顔のゴルミとゴルシにはあまり効果が無い。

 なお、妹の真美には抜群に効いている。

 

「ゴルミは紅茶入れてくれ。俺はプリンを盛り付けてくるぜ」

 

「あにきー、あたしはー?」

 

「そこでヌンベボヨロンチョ体操でもしてな」

 

「へっ、燃えてくるじゃねえか……!」

 

「あ、あの、お兄様、私は?」

 

「台所で俺とゴルミを応援してくれ。可愛らしくな」

 

「はい! お任せください!」

 

 なお、口調が丁寧で落ち着いているので常識人が見えるが、真美はゴルオとゴルミの妹だ。

 このハジケリスト2人の妹がまともであるなどと言う贅沢な考えは捨てろ。

 

「いいか、ゴルミ。このティーカップは無地に見えるだろ。だがな、本当はバカには見えない絵具で絵付けがされてんだよ!」

 

「マジかよ! あたしの絶大な知能でも見えないってなると、こいつぁ相当な天才にしか見えねぇぜ? どうやったら見えるようになるか教えてくれよ!」

 

「ふぉっふぉっふぉ……では教えてしんぜよう。ブルーライトを当てるのじゃよ」

 

「うおおおおお! すげぇぇえええ!」

 

 などと会話しながらおやつの準備を進め、つつがなく……後藤家基準ではつつがなく準備が終わり、おやつの実食である。

 ゴルミ、ゴルシ、疑似ポイントフラッグ、疑似マックイーンの4名だ。実質的にメジロ家と言って差し支えないだろう。そのうち名誉メジロ家として表彰される。

 

「おお! このプリンうまいな! さすがゴルオの兄貴だぜ!」

 

「だろ? 俺がじっくりと取った一番だしがいい味出してるだろ?」

 

「バニラエッセンスは一番だしだった……?」

 

 ゴルシが喜んで食べ、疑似マックイーンこと真美が困惑する。

 なお、ゴルオが食品に添加する液体は全て一番だしと表現される。

 

「ところでゴルシよー、おまえデビューしてんの?」

 

「あたりきよ。つっても1年目だからジュニア級だけどな。来週にはクラシック級よ」

 

「ほーん。次のレースいつよ、応援いくぜ」

 

「マジ? 次は共同通信杯だぜ。2月の2周目だな」

 

「よっしゃ、横断幕作って応援いくからな、期待しとけよ~」

 

「ゴルシちゃんが満足できるようなハジケたやつを期待してるぜ!」

 

 そんな会話をしながら、ゴルシは嬉しさで頬がにやけそうになるのを堪える。

 まだ出会ってから1時間も経ってないはずだが、これが家族なのだと実感させられる。

 家族が応援に来てくれる。これで負けるわけにはいかないだろう。今から気合十分だ。

 

「ゴルシお姉様のレース、楽しみですわね。私ももちろん応援しますわ」

 

「おう! 任せとけって!」

 

 真美も応援に来てくれるようだ。もちろん旗子も応援に行く気満々だった。

 ちなみに単身赴任中の後藤家の父、後藤ルドマン、通称ゴールドパパは「娘がレースに出場するから帰ってこい」と意味不明な呼び出しを受けて困惑することとなる。

 そして仕方なく帰って来てみれば、あ、うちの娘がレースに出場してる! と全力で応援することとなる。後藤家はゴールドシップの家だった。

 

「ところでちょっと気になったんだけどよ」

 

「あん? あたしの建国神話がそんなに気になるか?」

 

「やっべーな、道端に捨ててある雑誌の袋とじくらい気になってきやがるぜ……」

 

「お? 河川敷でエロ本漁りか? よっしゃ、見つけてやるかお宝本!」

 

「それも気になるけどよ、ゴルシってこの場合名前どうなんだ? 後藤ゴールドシップになんのか?」

 

「あー。そう言えばそこんとこどうなんだろうな? 人間と同じ通名名乗るやつもいるらしいけど」

 

「となると、あだ名がゴルシになる名前を考えなきゃな……後藤……後藤……ルシファー」

 

「漢字は明星か? ゴルシちゃんチャルメラの練習だぞ! まずは1000本ノックだ!」

 

「よっしゃ任せろ! 目指すぜ将棋王!」

 

 などと賑やかにおやつの時間は終わり、ゴルシ、ゴルミ、ゴルオの3人がハジケ、真美が困惑しつつも追随し、旗子は笑いながら流す家族のくつろぎタイムだ。

 後藤家でなければ胃をやられ、脳がシンタックスエラーをはじき出し、瞳を拝領する濃密な時間が流れていく。

 

「ところで母ちゃん、晩御飯なによ?」

 

「鍋よ。あら、そう言えばゴルシはたくさん食べるだろうから追加で買い物行かなきゃかしら」

 

「いいんじゃね、ゴルオの分も食わせれば」

 

「俺の晩飯は?」

 

「足りないやつは各自で霞を食うのが後藤家の家訓だろ!」

 

「マジかよ、よっしゃ目指すか仙人! まずは崑崙見つけるぞ!」

 

 夕飯の心配のために仙人になろうとするゴルオ。今まで一般社会で生きてこられたのが不思議だ。

 

「でも鍋は明日に回して、今日はそのまま外で食べてもいいかもしれないわね。ウマ娘向けのお店とかあったかしら?」

 

「いくつかあっけど、あたしらがハジケ過ぎたせいで出禁になってる店もあっからなー」

 

「ケチくせーよなー、たしかに飲食店で鳩出したのは悪かったかもしんねーけどさー」

 

「そもそもゴルミお姉様はどこから鳩を出したんですの……?」

 

「さあ? 出せるんじゃねってやってみたら出せたわ。マジであの鳩どっから出てきたんだろうな?」

 

「それさ、最初から店内に鳩居たんじゃね?」

 

「なんてこった、気付かなかった……この千里眼のゴルミちゃんの眼力でも!」

 

「実際、どうやって鳩出したのか分かんなかったしな、アレ。たしか、こうやって裾に手ぇ入れて……あっ」

 

 ゴルオが服のすそに手を入れ、それを抜き取ると鳩が手から飛び立った。

 

「これで分かったことがあるぜ。どうやら俺とゴルミは種なし手品が出来ちまうらしい」

 

「すっげー! あたしにも教えてくれよゴルオ兄貴! 今年の始業式で鳩出すからよ!」

 

「ふっふっふ、俺の特訓は厳しいぞ、ゴルシよ」

 

「へっ、燃えてくるじゃねえか……こういう感じでよ、鳩を出して……あっ」

 

 ゴルシの手から鳩が飛び立った。

 

「やるな、ゴルシ……おまえに教えることはもうなにもない……」

 

「し、師匠……!」

 

 師事期間は1秒足らずで終了した。

 

「ちょ、ちょっと! あのっ、お兄様! ゴルシお姉様! この鳩をなんとかしてください!」

 

「よっしゃー! 鳩検定八段のあたしに任せとけ!」

 

「妹に負けてられないな。ウルトラジェット後藤の異名を持った俺もひと肌脱がせてもらおうか!」

 

「先帝の無念を晴らすぜ! ゴルシちゃんの流し切りを見せてやるぜぇ!」

 

 その後、ゴルシの流し切りは完全に入った。

 

 

 

 

 

 結局夕飯は鍋となり、ゴルオは霞を食べたがまるで足りなかったのでカップ麺を食べた。

 その後、帰省の届を出していないし、寮の門限も近付いているのでゴルシは仕方なく寮に帰ることとなる。

 連絡先を交換した後、ゴルオとゴルミがゴルシを送っていくということで、3人で揃ってトレセン学園へと向かう。

 

「いや~、今日は楽しかったな~。まぁ、あたしがつまんねーことなんか1秒たりともするわけねーけど」

 

「奇遇だな、俺も1秒たりともつまんねーことやるつもりなんかねーぜ」

 

「お? 生き別れの兄妹か? ゴルミちゃんもつまんねーことなんか死んでもやらねーぜ」

 

「ご、ゴルミ……? ゴルミなのか? 0.00001秒前に生き別れた俺の妹……!」

 

「お、お兄ちゃん! お兄ちゃんなのね! この子はあなたの子よ! 認知して!」

 

「おいおい、ゴルシちゃんは認知なんかされなくたって、後藤家の子だぜ」

 

「だが待って欲しい。ゴルシを認知するとしたら、俺じゃなくてゴールドパパの役目なのではないか」

 

「慧眼だなー、ゴルオ。つまりよー、ゴルシと会うまで16年もかかったのってゴールドパパが悪いんじゃね?」

 

「マジかよ、ゴールドパパ最低だな。帰ってきたらあばら20本折るぜ」

 

「人間には215本も骨があんだぜ? 半分くらいはいっとこうぜ!」

 

「お、おい、待てよ。215本の半分って何本だ?」

 

「なんてこった! 215本は半分にできない!」

 

「全身の骨を半分に圧し折ればちょうどよく半分じゃねえか?」

 

「天才だなゴルミ! それだ! よぉし、みんな扇子は持ったな! 行くぞぉ!」

 

「爆弾射出ぅー! ゴルミトレイン出発進行だーい!」

 

「お? んじゃ、あたしはゴルシちゃんフェリー出航でーい!」

 

 ゴールドパパが軟体生物になることが決定されたところで、トレセン学園の寮の前に辿り着いた。

 ゴルシは栗東寮の所属だ。寮長はフジキセキ。門限を超えそうな生徒を出迎えるためか、寮の外で立っている。

 ようやく帰って来たゴールドシップを見て安堵の表情を浮かべるが、同行者2名を見て目を剥く。

 

「ういーっす、フジキセキパイセン。ゴールドシップ、ただいま帰りましたー」

 

「ういーっす、フジキセキちゃん。ゴールドシップがお世話になってますー」

 

「ういーっす、フジキセキちゃん。ゴールドシップがお世話になってますー」

 

 フジキセキは3人に増えたゴールドシップを見てしめやかに卒倒した。

 フジキセキをお米様抱っこでゴルシが寮の中へ連れ帰り、ゴルオとゴルミは帰路へとつく。

 

「いやー、今日は楽しかったな~。ゴルシちゃんと感動の初対面も出来たしな」

 

「まさか、ウマ娘の妹がいるとは思わなかったわ~。ゴルシのレースも楽しみだな~」

 

「横断幕作んねーとな。バリバリにハジケたやつをな!」

 

「へへ、ゴルオとあたしならすげーやつ作れるぜ! ゴルシもいれば完璧なんだけど、さすがにゴルシの横断幕作るの手伝わせるわけにはいかねーしな!」

 

「真美と母ちゃんにも手伝わせてすげーの作ろうぜ! やったるかー!」

 

 こうして、ゴールドシップはハジケリスト一家、後藤家の次女となった。




当たり前ですが続きはありません


プロフィール

後藤留美夫

先天性ハジケリスト。通称ゴルオ。髪の毛が短い方。
ゴルシちゃんそっくりだけどさすがに胸は無い。男。
年齢は20代前半。来年とかくらいにトレセン学園にしれっとトレーナーとして所属してたりする。
男なので所作でゴルシと見分けがつく。


後藤留美子

先天性ハジケリスト。通称ゴルミ。髪の毛が長い方。
ゴルシちゃんそっくりだけど、耳と尻尾がない。
ゴルオとは双子なのでプロフィールはほぼ同じ。
やはりこいつも来年とかあたりにしれっとトレーナーになっていたりする。
女なので所作ではゴルシと見分けがつかない。耳と尻尾を探そう。


後藤旗子

ポイントフラッグではないし、ウマ娘でもない。
限りなく大らかと言うか、物事に頓着しないというか、何も考えていないというか。
ハジケリストの双子を捨てなかった時点で大物なのは確定である。


後藤真美

マックイーンではないし、ウマ娘でもない。
ハジケリストになるとさすがに困るかな、と旗子が丁寧に教育したので礼儀正しく物腰も嫋やか。
だが、マックイーンがそうであったように、ゴルミとゴルオの前では霞むだけで彼女も十分変人である。
マックイーンに瓜二つだが、言動は瓜二つと言うほどではなく、言葉尻とか所作とかで結構見分けはつく程度。



後藤ルドマン

通称ゴールドパパ。婿入りである。
帰ってきたら全身の骨をへし折られる可哀想な人。
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