IS世界に世紀末を持ち込む少女リベイク   作:地雷一等兵

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ハーメルンよ!私は帰って来た!!

新規読者さまも、前作からの愛読いただいた方も、みたよろしくお願い申し上げます。

では本編をどうぞ



プロローグ
第1話 その少女の名は


 

 

駅前の大型ショッピングモール“レゾナンス” その一角に存在するゲームセンター、稼働台の7割を2D対戦格闘ゲームが占めるその店内は今、熱気に包まれている。

 

 

 

熱気の発信源である筐体の付近は異様な空気が漂う。

 

土曜の昼下がり、むさ苦しい男たちで賑わう店内には不釣り合いな幼さの残る少女が筐体の1P側に座っている。

 

 

 

ジョイントキィ ジョインジョインジョインジャギィ デデデデ ザタイムオブレトビューション バトーワン デッサイダデステニー ヒャッハー ペシッペシッペシッペシッペシッペシッペシッペシッペシッ ヒャッハー ヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒ K.O カテバイイ

 

バトートゥ デッサイダデステニー ペシッ ヒャッハー バカメ ペシッ ホクトセンジュサツ コイツハドウダァ ホクトセンジュサツ コノオレノカオヨリミニククヤケタダレロ ヘェッヘヘ ドウダクヤシイカ ハハハハハ

 

FATAL K.O マダマダヒヨッコダァ ウィーンジャギィ パーフェクト

 

 

 

「一撃決まってぇ、勝ったのはノーサジャギ‼ サブキャラのジャギを使って店内大会を優勝ぉ!トキを完全に消毒、お前のようなJCがいるかっ!!」

 

 

 

実況席でマイクを握る眼鏡の男が叫ぶ。それと同時に1P側に座っていた少女が元気にジャンプした。

 

 

 

「ヒャッハー! 優勝だぁ、ドーナツだぁ‼」

 

 

 

少女の顔は弾けるようなとびきりの笑顔である。

 

彼女の笑顔と明るい声に釣られ、1P側にいた男たちは「ヒャッハー!」と返した。その後店内では彼女のRNである“ノーサ”コールが暫く響いた。

 

 

 

 

 

 

 

「あ~ん、フフ~、うまうま。」

 

 

 

店内の隅で美味しそうにドーナツを頬張る少女こそが先程の店内大会で優勝を果たしたノーサである。

 

このゲーセン“東京ランキングファイターズーレゾナンス店”通称“TRF-R”所属のプレイヤーであり、主なプレイゲームは北斗の拳である。

 

彼女の名は北星南美(キタホシミナミ)、北斗の拳でシンバスケを実戦に投入しまくるだけの極々普通な中学二年生の女の子。

 

そんな彼女は北斗の拳の上位プレイヤー、通称“修羅”の集まるここTRF-R の常連であり、また彼女自身も修羅の一人で、最年少女性修羅として、同ゲーム業界では彼女のRNは有名であり、よく他の修羅達とのガチ撮り動画を撮影してはニヤニヤ動画にUPしているため、動画勢にもよく知られている。

 

その明るくよく通る声とファンタスティックなプレイスタイルで絶大な人気を誇るTRF‐Rのアイドルである。

 

 

 

世界的に活躍した格闘家で、格ゲー好きな父親を持つ彼女は生粋の格闘ゲーマーであり、格闘家でもある。物心つく前からゲーセンとジムに通ってきた彼女は全一シン使いであると同時に総合格闘技全国中学生大会チャンピオンでもある。

 

今日の店内大会で実況をしていた同じTRF-Rの常連であり修羅の一人であるTAKUMA曰く“シンで全一、レイだと関東で三指の実力、リアルファイトで全一”だと言う。

 

 

 

それもそのはずである。

 

彼女はまだ学生であるが、その時間の大半を格ゲーと総合格闘技に費やしている。他の同年代達が色恋沙汰に執念を燃やしている一方で、彼女は格ゲーのやり込みと自己鍛練に青春を捧げているのだ。

 

 

 

彼女もまた、格ゲーに魅せられた猛者の一人である。

 

 

 

 

 

これだけ言っていると、彼女が学生として馬鹿なのでは?と思う者もいるだろう。だが、彼女は決して馬鹿ではない。

 

それはひとえに彼女の母親のお陰である。

 

彼女の母親も格ゲーファンであり、格闘技ファンである。だが、それはそれ、これはこれ。としっかり線引きできる大人だ。

 

南美が格ゲーと総合格闘技に青春を捧げられているのは、母親の課す“学業を疎かにしない”という課題をちゃんと守っているからに他ならない。

 

そのお陰か、彼女は成績優秀、品行方正、態度良好、スポーツ万能という、絵に描いたような優等生として学校では有名人である。

 

 

 

もし、南美が母親の課す課題を無視した場合、母親からTRF‐Rのほか、周囲のゲーセンに連絡がいき、出禁となる仕組みだ。

 

 

 

 

 

──テーレッテー テテテーレテテ テレテレッテー

 

 

 

 

 

南美がドーナツを堪能している時、スマホから着信音が鳴る。ディスプレイに表示されている名前は北星天慧(キタホシアマエ)、南美が溺愛する妹である。

 

彼女はすぐさま口の中のドーナツを飲み込み、電話に出る。

 

 

 

「もしもし、あーちゃん、どうしたの?」

 

 

 

電話に出れば彼女は上機嫌で話し始める。

何を隠そう、北星南美はシスコンである。どれ程シスコンなのかというと、大会のRNをノーサ@妹の為に優勝する、やノーサ@妹と添い寝したい、ノーサ@妹ちゃんhshsprprなど、様々あったが、あまりにも酷すぎて実況のTAKUMAが放り投げたものもあった。

 

そして、極めつけが、妹が応援に来たという理由で総合格闘技全国大会の決勝戦で、対戦相手を瞬殺したのである。そのエピソードをTRF‐R内で弄られた時の南美は“妹っていうのは核融合炉以上のエネルギーを私にくれるんですよ。妹がいれば私は天すら握れますよ?”と言い放った。

 

 

 

そんなシスコンの南美に妹からの電話とくればテンション爆上げ待ったなしで、ヒャッハーと声高に叫びたくなるが、自重。

完璧なシスコンは愛する姉妹の前では完璧に振る舞うのである。

 

 

 

「今日はもう用事ないから早く帰れるよ? それがどうしたの?」

 

 

 

「うんと、お母さんがね、お姉ちゃんに話したいことがあるんだって。だから急いで帰ってきてねって。」

 

 

 

「あ、うん…、分かった。今から帰るって言っといて。」

 

 

 

単なる母親からの伝言と分かり、南美は分かりやすいくらいに落胆する。

 

 

 

それから二言三言交わしてから電話を切ると、彼女は腰を上げ、顔見知りに挨拶してからTRF‐Rを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

 

 

夏も盛りの今日、姉の為にと駅前の大型ショッピングモールに来てみたが、あまり良さそうな物がなかったし、仕方ないよな。うん、仕方ない、出よう。

目当ての物が見つからず俺は肩を落としながら店を出る。

 

洋服店から出たオレの目の前をサングラスにマスク姿の、いかにも怪しい男が走り去る。見れば高そうな鞄を脇に抱えていた。

 

 

 

「引ったくりよ‼ 誰か捕まえなさい‼」

 

 

 

男が走ってきた方からヒステリックな叫び声がした。

 

どうやらあの女性が被害者みたいだ。

見た感じ、身なりはいいけどかなり人柄は傲慢そうにも見える。今の時代、憂さ晴らしにああいう傲慢そうな女の人が被害に遭うのもよく聞く話だし、仕方のないことだとは思う。

 

けど、目の前で起きた犯罪をそのままにするのはオレの男としてのプライドが許さない。

 

 

 

「待てっ!!」

 

 

 

急いで男の後を追う。

思ったよりも男の足が速いのか、それとも俺の足が遅いのか、思ったよりも距離を詰められないでいた。

この時ほどオレは自分の体が鈍っていると実感した時はない。

 

剣道を辞めてからずっと家の為にアルバイトに明け暮れる日々で体力はすっかり落ちていたのだ。

 

 

 

数分前に始まったオレと引ったくりの鬼ごっこ、そろそろオレの脚が限界を感じ始めた時、引ったくりの走っていく方に一人の女の子が歩いていた。

 

このままだとぶつかる。引ったくりもそれを感じたのか、拳を振り上げる。恐らく払い除けるつもりだろう。

 

 

 

「危ないっ!」

 

 

 

「どけガキィ!!」

 

 

 

引ったくりが怒鳴り声を上げる。これはマズイ、何とかしないと。

 

女の子は引ったくりの声に反応してこっちを見た。こんな時に抱く感想ではないが、とても可愛い。

 

女の子は引ったくりを見ると、ハァとため息をついて腰を落とした。

 

 

 

「シャオっ!!」

 

 

 

よく通る声とともに低い姿勢から放たれた女の子の飛び蹴りは引ったくりの顎を完璧に捉え、オレの方へとぶっ飛ばした。

 

オレはというと、ぶっ飛んできた引ったくりの体を支え切れず、そのまま尻餅をつく体たらくである。やっぱり体が鈍っている。

 

そして尻餅をついたオレの視界に飛び込んで来たのは見事な飛び蹴りの姿勢のままオレの上を飛び越す女の子の姿であった。

 

 

 

すたっと、バランスを崩すことなく女の子は着地するとこっちに振り向いて、引ったくりの顔を見る。

 

 

 

「うん、気絶してるね。」

 

 

 

その少女の飛び蹴りを受けたひったくりは完全に延びていた。

女の子は引ったくりの気絶を確認するとオレの方へと顔を向ける。

 

 

 

「君はこの引ったくりを追ってたのかな? 正義感の強い人なんだね。今どき珍しい男子だよ。名前を教えてもらっていいかな? 私は南美って言うんだ。東西南北の南に美しい、で南美ね。君は?」

 

 

 

なんだこの子、凄いグイグイ来るな。答えた方がいいよな?向こうだけ名前を言って、こっちが言わないのは流石に失礼だもんな。

 

 

 

「えっと一夏です、織斑(オリムラ)一夏(イチカ)、織物の織に斑で織斑、名前は一つの夏で一夏です。」

 

 

「一夏くん…、ね。オーケーオーケー。正義感が強いのはいいことだけどさ、実力が伴わないとエゴだよ? 君は多分、昔は強かった、けど今はそうでもない。もし君が正義感に駆られた行動をして、達成したいならもっと強くならなきゃ。…、私からはそれだけかな。サヨナラ一夏くん、その引ったくりは君に任せるよ。」

 

 

 

女の子、南美さんはそれだけ言ってどこかに行ってしまった。その後ろ姿はどこか格好よく見えた。

 

 

 

 

 

その後、引ったくりを警備員に引き渡し、取られた鞄を持ち主に渡したオレは携帯を取りだして、姉に電話をかける。土曜の午後だし、多分大丈夫だろう。

 

 

 

「─プルル どうした一夏?」

 

 

 

案の定ワンコールで出てくれた。

 

 

 

「あ、もしもし千冬姉? 今大丈夫?」

 

 

 

「あぁ、構わない。それで、どうしたんだ?」

 

 

 

「うん、オレさ、剣道を再開したいんだ。千冬姉に迷惑かけるし、我が儘言って申し訳ないって思うけど、頑張るからさ。」

 

 

 

「……。」

 

 

 

沈黙、千冬姉は何も言わなかった。もしかしたら駄目かもしれない。

 

そんな考えが頭によぎった時、千冬姉は口を開いた。

 

 

 

「そんな事か、良いに決まっているだろう? 弟の我が儘を聞き入れてやるのも姉の務めだ。」

 

 

 

「千冬姉、良いのか?」

 

 

 

「勿論だ。むしろ私はお前が剣道を辞めると言った時は何を言っているんだこの馬鹿は?と思ったくらいさ。」

 

 

 

オレは良い姉を持った、幸せ者だ。

 

ちょっと口が悪くて、家事関係が全滅で、美人だけど男よりも男前で、そしていつもオレの力になってくれる。

 

そんな存在に心の底から泣きそうになった。いや、気づいた時にはもう泣いていた。

 

 

 

「ありがとう、ありがとう…、千冬姉。」

 

 

 

「この程度で泣くな馬鹿者…。」

 

 

 

その後、何度も感謝の言葉を口にして電話を切った。

 

やるとなった以上は結果を出して応えたい。

 

 

 

オレは昔使っていた道具の整備をするべく、急いで家に帰った。

 

 

 

 

 

side out...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 南美

 

 

 

家につけば妹が迎えてくれる。

 

嗚呼、桃源郷はここにあったのね。

 

 

 

などと浮かれているのも束の間、母さんが私を客間に行かせた。

 

客間にはスーツ姿の厳ついオッサンがいた。ちゃんと手入れされた顎髭が渋さを醸し出している。

 

というより私を呼んだってことは私のお客さんなんだよね? 私こんな渋いおじさんを相手にするようなことしてないよ。

 

 

 

「君が北星南美ちゃんだね? 私はIS関連企業のLast of Century Enterprises社の社長を務めている鷲頭(ワシズ)清雅(キヨマサ)だ。今日は君を我が社のテストパイロットにスカウトしに来たんだ。」

 

 

 

は? スカウト? 誰を?私を? ISってあれだよね、ちょっと前に開発された何でもできるパワードスーツみたいなヤツのことだよね? 今じゃ何でも戦車やら戦闘機とかに代わって国家的戦力扱いやらされてるみたいだけどさ。

 

目の前のおじさんは、そのISの部品とかを作ってる会社の社長さんらしい。で、私をテストパイロットにしたい、と。

 

ラストオブセンチュリーエンタープライズってなんか聞いたことあるなぁ、何だっけ? あぁ思い出した。確か格闘技の日本代表の人が何人も所属してる会社だ。

 

 

 

「それで、何で私をスカウトしに来たんでしょうか…?」

 

 

 

悪いが私は何の心当たりもない。自慢じゃないが生まれてこの方格ゲーと総合格闘技しかしたことないのだ。ISのことなんかさっぱり分からない。

 

 

 

「理由としては二つかな。まず一つ、君のIS適性が高かったから。」

 

 

 

IS適性…? あぁ、そういえばISって誰でも乗りこなせる訳じゃないんだっけ?

 

女性しか乗れなくて、男性には全くといって良いほど反応を示さず動かないとかなんとか。乗れる女性にも良し悪しがあって、適性が高いほどいいパフォーマンスができるらしい。

 

 

 

でも適性が高いと言われましても、そんなことが分かることをした覚えがないし…、あ、あったわ。半年前に受けた適性検査だ。興味なかったから覚えてなかったわ。

 

あ~でも、こうして偉い人がわざわざ来るくらいだもん、私ってよっぽど凄かったのね。

 

いやちょっと待ってよ? 適性高いだけなら私じゃなくても良いような気がするけど、だって今じゃISの専門学校があるくらいだし。素人をスカウトするよりもその学校に通う子をスカウトすれば良いじゃない。

 

 

 

「その顔、何で自分がって思ってるね?」

 

 

 

勿論だ。腑に落ちない理由で人生決められてたまるか。

 

 

 

「まぁ二つ目の理由の方が大事なんだ。その理由は君が総合格闘技のチャンピオンで、TRF‐R所属の修羅、ノーサだからだ。」

 

 

 

…ナニヲイッテルンダコノヒトハ?

 

私がチャンピオンだからって。いや、それよりも何で私がノーサだって知ってるの?

 

 

 

「私は格闘技と格ゲーが大好きでね。将来性のある格闘家の援助をやってる。そして格ゲーも大好きなんだ、特にTRF‐Rの動画はよく見てるんだ。TRF‐Rの上位プレイヤーはみんな面白い試合を見せてくれる、特にノーサの試合はいつもファンタスティックだ。私は君のファンなんだよ。」

 

 

 

ここまで言われて悪い気はしない。

 

だが、本当にファンだからって理由だけで素人をスカウトするものなのかな?

 

 

 

「どうして君を選んだかはこの映像を見てくれれば分かる。これは我が社が開発する次世代型ISの試験運用中の映像だ。」

 

 

 

そう言っておじさんはパソコンの画面を私に見せる。

 

画面に映る映像には一機のIS?があった。

 

全身を機械の装甲が覆っていて、パイロットの顔も見えない。

 

青白い装甲で肩部分は赤く塗られているそれはどことなく南斗孤鷲拳のシンを彷彿とさせる。

 

まさか私をスカウトした理由って…。

 

 

 

「察しがついたかな? この機体は南斗孤鷲拳のシンをイメージして作られた格闘用の機体なんだ。我が社の抱える人材ではこの機体を活かしきれないんだ。けど君は違うだろう? 格闘技の天才で、格ゲーでもその能力を遺憾なく発揮している。君こそこの機体に相応しい。」

 

 

 

やっぱりか…。

 

格闘家として、ゲーマーとしての実力を評価してくれるのは正直嬉しい。けど、この話を受けるべきなのか?

 

多分だけど、この話を受けたら私を取り巻く環境は大分変わるだろう。もしかするとTRF‐Rに行けなくなる可能性だってある、もしそうならこの話は丁重にお断りしよう。

 

ISよりも私は格ゲーがしたいんだ。

 

 

 

そんな私の心を見透かしたようにおじさんが口を開いた。

 

 

 

「勿論、忙しくなってTRF‐Rに行けない、なんて事態にはならないようにするよ。君の試合が見れないなんて事になったら本末転倒だからね。」

 

 

 

ハハハ、とおじさんは笑う。それなら私としては歓迎すべき条件だ。けど、どうするかな…、私はまだ中学生だし、う~ん…。

 

 

 

「まぁ、急に言われても悩んでしまうよね。時間をかけてもいいから答えを聞かせて欲しい。私の連絡先だ。答えが出たら連絡してくれればいいから。」

 

 

 

そう言っておじさんは名刺を私に渡した。

 

そうだな、じっくり時間をかけて考えてみよう。

 

 

 

 

 

おじさん改め、鷲頭さんは帰っていった。

 

帰り際に色々と語られたけど(どうして格闘用のISを作ったのかとか、TRF‐Rの試合動画はどうして面白いのかとか。)、聞いてて退屈じゃなかった。

 

さて…、テストパイロットか…。

 

多分だけど、ISの専門学校に通ってる女の子にとっては一種の目標だよね?う~ん…。

 

母さんと父さんは応援してくれるみたいだけど。

 

頭を抱えたまま唸っていると天慧が近寄ってきた。

 

まだまだ甘え癖の抜けない小学三年生の妹は私の心の清涼剤だ。

 

 

 

「お姉ちゃん、アイエスのテストパイロット?になるの?」

 

 

 

上目遣いでこっちを見てくる。なんなんだこの可愛い生き物はっ?! 私を萌え殺す気なのか!!

 

 

 

「う~ん、お姉ちゃんはまだ悩んでるんだ。あーちゃんはお姉ちゃんがISのパイロットになったらどう思う?」

 

 

 

「うんとね、よくわかんないけど、格好いいと思う。もしお姉ちゃんがアイエスのパイロットになったら私みんなに自慢しちゃう!」

 

 

 

ズキュゥウウンッ‼

 

 

 

私のハートは撃ち抜かれました。こんな可愛い妹に格好いいと言われてやらないヤツは姉じゃねぇ‼

 

やってやる、やれるんだ私は!!

 

 

 

気づいた時には鷲頭さんに連絡してた。

 

待っててね、あーちゃん。世界一格好いいお姉ちゃんだって自慢させて上げるから‼

 

 

 

side out...

 

 

 

 

 

こうしてTRF‐R所属の修羅、ノーサはIS関連企業Last of Century Enterprises社のテストパイロットに就任した。

 

 

 

コレが伝説の始まりである。

 

 

 

 

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