IS世界に世紀末を持ち込む少女リベイク   作:地雷一等兵

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手直し手直し楽しいなぁ

では本編をどうぞ!


第3話 専用機「ラスト」

 

TRF‐Rの修羅どもとモヒカンを粛清した翌日、南美はLOCエンタープライズ社のIS試験場に来ていた。

 

 

 

 

 

side 南美

 

 

 

黒塗りの車から降りると試験場の入り口には今日も今日とてダンディな髭から渋さを漂わせる鷲頭さんがいた。

 

 

 

「暑いところをよく来てくれたね。ありがとう。」

 

 

 

「いえ、大丈夫です。迎えの車も来てくれましたし。」

 

 

 

ホントに助かったわ。車内は冷房効いてたし。まさか私一人の迎えにハイヤー回してくれるとは思ってなかったけど。

正直、初めて乗るハイヤーは緊張で余り乗り心地が分からなかった。

 

 

 

「さて、早速で悪いんだけど始めよう。」

 

 

 

「分かりました。」

 

 

 

今日の目的は私の“専用機”を本当の意味で私専用にチューニングすることだ。すでに初期段階の設定は済ませてあるが、私の動きと出来るだけ合うようにしなくてはいけないらしい。

 

どうでもいいけど、専用機とか特化機体とか聞くとテンション上がるよね。

 

 

 

試験場は強化ガラスに囲まれたグラウンドみたいな場所、その真ん中に私の専用機、“ラスト”と名付けられたISが鎮座していた。

 

 

 

テストパイロットになると決めた日からそれなりにISについて勉強してきたが、このラストは今まで見てきたISのどれとも違う雰囲気を纏っている。

 

細い、第一印象はその一言に尽きた。私が見てきたISはどれも足や腕がゴテゴテしていたがこの機体にはそれがない。

 

すらりとした四肢、けれども関節にはしっかりとパワーアシストが施されている。

 

そして全身を覆う装甲はほんのりと蒼く、肩の装甲はその存在を主張するように鮮やかな赤色を放っている。

 

 

 

このISは小柄だ。私の体より一回り、二回り大きいくらいだ。だがそれを感じさせない力強さがある。

 

 

 

──あぁ、早く、早く乗りたい。このISの力を試したい!

 

 

 

自分の体が震えているのがはっきりと分かる。

初めてのISに緊張しているんじゃない、早くそれを試したい武者震いだ。

それくらい私は興奮していた。

 

 

 

 

 

すっとISに手を伸ばす。触れたところからひんやりとした感覚が広がる。

 

ISに乗るにはイメージ、自分がこの機体に乗るところを頭に思い浮かべればいいらしい。そう言われて頭にラストに乗った私の姿を浮かべると私とラストは光に包まれ、次の瞬間にはもう私はラストを纏っていた。

 

 

 

「フフフ、ハーハッハッハ!!! 最高だっ!!」

 

 

 

思わず高笑いしてしまった。

 

分かる、この機体の全てが私の頭に流れて来る。南斗孤鷲拳のシン、夢にまで見たあの技がついに…、笑わずにはいられない‼

 

 

 

「さて、ノーサ、いや南美くん。稼働テストを始めよう。動いてみて違和感があったら報告してくれ。」

 

 

 

そう言って鷲頭さんは強化ガラスの向こう側に避難していった。

 

 

 

「では早速…。」

 

 

 

後ろを振り向けば3体のダミーバルーン、これを仮想標的にすればいいと言うことらしい。

 

 

 

デデデデ ザタイムオブレトビューション バトーワン デッサイダデステニー

 

 

 

頭の中にあのシステムボイスと音楽が自然と思い起こされた。

あぁ、脳味噌がアドレナリンで満たされる…っ!

 

 

まずはこれだ。

 

 

 

「南斗獄屠拳っ!!」

 

 

 

飛び蹴りのモーションに入ると同時に背中のブースターが私の体を後押しする。蹴りが当たった瞬間、ダミーが吹っ飛んでいった。

 

なるほど、これは良いものだ。そして驚くべきは肘と膝部分から出た衝撃波か、原作再現しようとした結果なのだろう。これですれ違い様に相手の四肢にダメージを与えることができるっぽい。

 

 

 

じゃあ次はこれ…。

 

 

 

「南斗迫破斬っ!!」

 

 

 

おぉ…、これもまずまずと言った感じだ。

 

指先や足にエネルギーのブレードを出して攻撃する感じのようだ。

 

だんだん楽しくなってきたぞ。

 

すごい…!

リアルタイムで私の想像した動きをトレースして、アシストしてくれる…!

これがIS…、これがリアルタイムトレースシステム!

 

全身を装甲で覆われてるから、感じないはずの風を、空気の流れまで詳細に感じる…!

たっのしいっ!!!

 

 

 

 

side out...

 

 

 

 

 

一通りの動作を確認した南美はISを解除して満足した顔で笑っている。

 

 

 

「どうだったかな? 動作に不備はあったかい?」

 

 

 

「いえいえ、思った通りに動いてくれました。こんないい機体をありがとうございます。」

 

 

 

頭を下げる南美の後ろにはズタボロになったダミーバルーンが3体転がっている。

 

 

 

まさかあの“ブースト”や“バニシングストライク”まで再現できるとは思っていなかった南美は調子に乗ってコンボを決めまくり、果てには今や彼女“ノーサ”の代名詞とも言えるノーゲージからのシンバスケ、「ノーサスペシャル」まで試し、用意されたダミーをまるでぼろ雑巾のようにしたのだ。

 

 

 

「そうかい、それは良かった。じゃあ今日のデータを見返してもう一回調整しておくよ。帰りはまた送っていこう。」

 

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

こうして南美の専用機「ラスト」は完成への最後の一歩を迎えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 





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