一夏『妹が増えました』 千冬「………はぁっ⁉︎」 作:紫道麻璃也
「一夏!どういうことだ⁉︎お姉ちゃんに説明してくれ‼︎」
私は汗を額に浮かばせ、息を切らしながらリビングにいるエプロン姿の一夏に尋ねた。
「お帰り千冬姉。麦茶でも飲むか?」
「あ、あぁ、いただこう」
そう私が言うと一夏は冷蔵庫から一夏お手製の麦茶を一杯用意してくれ、飲んだ。
「やっぱり一夏のお手製の麦茶はうまいなぁ‼︎」
「今日の夕飯はクリームシチューだぞ」
「それは楽しみだ‼︎」
「いや!違う違う‼︎」
私は一夏のお手製の濃厚かつクリーミーでとっても美味しいクリームシチューの話を心苦しいが無理矢理終わらせ届いたメールについて一夏に尋ねた。
「一夏、説明してくれ」
「わかったよ、円夏と新しい妹呼んでくるからちょっと待っててくれよ?」
そう言うと一夏は円夏の部屋がある二階へと階段を登っていった。
五分程経った頃一夏は円夏と
「ラウラ⁉︎」
そう、私が三年前にドイツに自分探しの旅に行っていた頃、少しの間お世話になっていた孤児院にいた孤児のラウラが目の前にいたのだ。
「お久しぶりです千冬さん」
「一夏これはどういう事だ⁉︎」
私は一夏に説明を求めた。
「この話は俺より円夏の方が詳しく聞いていると思うから………円夏、後は頼んでいいか?」
「はい兄さん」
そう一夏が円夏に話のバトンを渡すと料理の続きをする為一夏はキッチンに戻っていった。
「では姉さん話しますね」
円夏の説明によると、『孤児院が悪徳金融関係の人間に土地ごと買収されて、行き場を無くしたラウラを孤児院の院長が「
「なるほどな………父さんと母さんは何か言ってたか?」
「『歓迎だ!』って父さんが言ってて、母さんは『せっかくだから
両親の許可は既に取れているみたいだなーーーーー
ん?
「なぁ、円夏?」
「何ですか姉さん?」
私は先程の円夏との会話で気になったことを質問した。
「
「はい」
「………誰と?」
「
へ?
「私はちなみに賛成です」
「円夏⁉︎正気か⁉︎」
「正気です。そろそろ兄さんにも春が来て欲しかったですし」
そう言うと円夏は今までの会話を近くで聞いていて顔が赤くなったラウラの手を引き料理のあるテーブルに行った。
「………最近、円夏が…私より大人になっている気がするのだが?」
私はそう思いながら一夏のクリームシチューがあるテーブルへ向かうのだった………
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