一夏『妹が増えました』 千冬「………はぁっ⁉︎」 作:紫道麻璃也
「ところで千冬姉、ラウラは日本の学校に通えるのか?」
食事もひと段落し、今日の洗い物当番である私が食器を洗っている中、テーブルを拭いている一夏が尋ねてきた。
「………わからない」
私がそう言うと一夏とリビングのソファで一緒にテレビを見ている円夏とラウラが少し落ち込んだ表情をしていた。
「…………だが…」
「「「だが?」」」
「
「いいぞ」
「わかりました」
私は二人の返事を聞くとズボンのポケットに入れている携帯電話を取り出して
『ハロハロ〜!ちーちゃ〜ん?』
「束か?」
『そうだよ〜ちーちゃん達織斑兄弟姉妹の永遠のアイドル束さんだよ〜♪ハグしよっか!ハグ‼︎』
「どうやったらハグできるのだ?」
『それは最近この束さんが独学で作った『空間跳躍装置』を使「そんな物即刻破棄しろ」え〜?』
私は幼い頃からいつも迷惑をかけられている問題児、『篠ノ之束』にラウラのことを話した。
『ふ〜〜ん?ちーちゃん達に血は繋がっていないけど新しい妹ができたんだね!』
「あぁ、そのことでラウラを日本の学校に通わせたいんだが…協力してくれないか?」
「束さんにかかれば簡単だけど………なんかテンション上がんないんだよね〜」
予想していたとおり束は対価を要求してきた。
「わかった、一夏の料理」
『………………』
「………………円夏のメイド給仕」
『………もう一声………』
「くっ!………私があ〜んしてやろう‼︎」
『よっしゃぁ〜♪じゃあ今から超特急でするから明日中には終わらせておくね〜♪』
束との交渉が終わり一安心した私は一夏が拭き終えたテーブルでパソコンを開き明日の授業の準備をしていた。
「千冬さん………」
「どうしたラウラ?」
「ありがとうございます」
ラウラはそう言い頭を下げた。
「頭を上げろラウラ。私達は家族になったのだぞ」
私がそう言うとラウラは頭を上げ口を開いた。
「では、これからよろしくお願いします千冬さん………いや、千冬姉さん」
こうしてラウラは我が家の一員になった………
翌日早朝、束からメールがあり確かめると、『織斑ラウラ』とラウラの戸籍ができていた。元々孤児であったのが幸いしており、ちょっとしたことで作れたのだろう。そしてその日の夜、家の庭に空からニンジン型の乗り物が飛来してき、束がその中から現れ、一夏が用意した鶏肉のハーブ唐揚げをメイド姿の円夏が給仕し、それを私が箸で摘み食べさせると束は嬉しさのあまりか鼻から赤い水を出していたのであった………
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