一夏『妹が増えました』 千冬「………はぁっ⁉︎」 作:紫道麻璃也
「全員グラスは持ったか?それでは………」
「「「「「乾ぱ〜い‼︎」」」」」
私は高校の受験に見事合格した一夏、円夏、ラウラを祝うパーティーを行っていた。そしてパーティーには何故か束も参加していた。
「いっくん主席合格おめでと〜う!どうだった?問題簡単だった?」
「いえ、数学だけ難しかったですね………数学作ったの千冬姉だろ?」
「何故わかった⁉︎」
私はグレープ味の炭酸飲料の入っているグラスを持った一夏が言ったことに驚きのあまりワインの入っているグラスを落としそうになった。
「千冬姉さん…アレは難しすぎますよ…」
「確かに…兄さんは解けるとして私でも途中までしか解けない問題を作るのは姉さんしかいませんよ」
オレンジ味の炭酸の入っていないグラスを持った円夏とラウラは私にそう言った。
「そうか?」
「そうなんですよ!私の席が一番後ろだから数学の試験の時に様子を見てましたけど教室の全員頭から白い煙が上がっていましたよ⁉︎」
「私も一番後ろの席に座っていて、教室では黒い煙でしたね」
「黒い煙って何があったんだよ………ちなみに俺も一番後ろの席で、教室では口から何か透明なものが出そうだったぞ」
三人の視線がとても痛い………私は耐えきれず話題を無理矢理変えた。
「ラウラはどうだったんだ?」
「………ノーコメントで」
「ラーちゃんは少しだけど解けてたよ〜♪」
ビール瓶をラッパ飲みしている束に暴露されたラウラは両手をテーブルに叩きつけ立ち上がると束を追いかけ出した。だけど全力で逃げる束には追いつくことは出来なかった。そもそも数学のテストは私が採点したのだからどこまでできているかは筒抜けなんだがな。一夏は満点、円夏は九三点、ラウラは七十点だった………というか、束はどうしてラウラが少しだけ解けていたと知っているんだ?
それから数時間後、パーティーはお開きになりそそくさと帰ろうとする束を捕まえ強制的に手伝わせ片付けをしていた。ちなみに円夏とラウラは風呂に、一夏は部屋で明日の料理の献立を考えている。つまり
「本当によかったねちーちゃん。全員合格して♪」
「ああ‼︎一夏は主席、円夏は次席、ラウラも無事合格できたしな‼︎今度お姉ちゃんが買って欲しいもの買ってあげるぞ〜」
「ならば私も何かプレゼントをあげなきゃね♪」
「………変なものはやめろよ?」
「そういえば束」
「何かなちぃ〜ちゃん?」
「受験でお前の
「いもうと?何ソレ?」
「………いや、それならいい」
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