一夏『妹が増えました』 千冬「………はぁっ⁉︎」 作:紫道麻璃也
入学式が始まる五分前、私は入学式が行われる講堂の舞台袖で一夏の答辞を撮影を頼んだ束に連絡をしていた。
「どうだ束、きちんと撮れる場所にいるか?」
『バッチリだよちーちゃん♪真正面に陣取れだよ♪いっくんアップにする?それとも全身?』
「全身で頼む。音声も問題ないか?」
『ハッハッハ!この束さんに抜かりはないよ♪』
「映像だけではなく写真も頼むぞ、写真はアップだ」
『了解♪』
私は束と会話を終えると電源を切り入学式に臨んだ。
私と束は入学式が終わると講堂の外で一夏の答辞のことについて話していた。
「一夏の答辞………ものすごくよかった‼︎」
「そうだよね♪いっくんの映像見るだけでもご飯五杯くらいいけるけど、今回の映像だと七杯くらいいけちゃうかも♪」
「甘いな束、私なら十杯はいけるぞ‼︎」
やはり束との一夏談義はとても良いと私は思っていた。だが、私達が話していると講堂の中からラウラが息を切らして飛び出してきた。
「ラウラ⁉︎どうしたそんなに息を切らして⁉︎」
「大変です千冬姉さん!一夏兄さんが女子生徒に絡まれています‼︎」
「なに⁉︎案内しろ!」
「はい‼︎」
「束さんもついて行くよ?いっくんに絡んだこと後悔させてやる」
ラウラの先導で私達は講堂に戻った………
ラウラに先導された講堂の通路では一夏達と見覚えのある女が騒いでいた。
「一夏!何だあの眼帯女は⁉︎お前は私の婚約者なのに何故浮気をしているんだ‼︎」
「婚約者じゃないだろお前とは」
「そうです!兄さんは貴女と婚約などしていません‼︎」
「なるほど………箒か」
「箒………誰ですか?」
「束の妹だ」
「束さんの⁉︎」
「あの女………誰?」
束が首を傾げ不思議そうにしているのを見て驚いたラウラは私に尋ねた。
「本当に束さんの妹なのですか?」
「本当だ。だけど束は束の両親と私と一夏、円夏とラウラ、そしてその他数名くらいしか人間と認識していないんだ」
「認識できないんじゃないよ⁉︎人間以下って認識してるだけだよ⁉︎」
「更に酷い扱いですね⁉︎」
「篠ノ之貴様!何をしているんだ⁉︎」
私は騒ぎを止める為、三人の間に入った。
「千冬さん!あの眼帯女は誰なのですか⁉︎」
「私達の妹だ」
「妹⁉︎一夏の妹は円夏だけだったはずです!まさか隠し子ですか⁉︎」
「隠し子じゃねぇよ、新しい義妹だ」
「義妹⁉︎」
「ねぇちーちゃん、コイツ何?」
一夏が言ったことに混乱した箒に追い討ちをかけるように束が残酷なことを言った。
「な⁉︎姉さん私です!箒です‼︎」
「だから誰だよ?」
「まぁとりあえず篠ノ之お前は今から進路指導室に連れて行く」
「何故で「これは決定事項だ」くっ!」
「束、一夏達と一緒に帰ってくれるか?」
「もちろんだよ♪」
一夏達を束に任せ私は抵抗を始めた箒を気絶させ進路指導室に連れてき夕方まで説教をするのだった。
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