テイオーとトレーナー   作:皇帝紅茶

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リアル都合で投稿が遅れて申し訳ございません

また時間を作りながらやっていきます


トレーナー達のお疲れ様会(マックイーントレーナー後編)

※トレーナーは()表記   例(テ)→テイオーのトレーナー

 

昔ある曇りの日

 

わたくしは、足に違和感があり検査をした

検査してから少したってから、メジロ家の当主であるおばあ様に呼ばれ、

左前脚部繋靱帯炎を発症していることを告げられた。

 

そして、もう走るのをやめるよう言われまして…

 

そのあとのことはあまり覚えていなかった

 

気づいたら雨が降る中、自宅の練習グラウンドで足の痛みに耐えながらひたすら走っていて…

次第に痛みに耐えれなくてなって…

今にも今まで積み上げてきた物が崩れかけて…壊れてしまいそうになった時…

 

?「マックイーンさん…」

 

目の前が涙で曇る中に彼が…わたくしのトレーナーさんがいたのです…

 

ふと思い出した辛い過去

たぶん彼の事を本当に愛おしくなったのは、

その一件からなのだろうと…彼がいたからこそ今わたくしは、

こうして再び走れている彼の為にわたくしは恩返しがしたい、

それとともに彼とは、これからもずっと一心同体として支え合っていきたいとわたくしは思っていた

 

そんな彼からの本音が今まさにこの飲み会の席で聞ける…

 

マヤノさんとデートしたとか色々と聞き捨てならない事もありましたが、

わたくしが彼にとって一番であることをこの場で証明してくれるに違いないと

わたくしは、期待していた

 

…………

 

(テ)「さてと、次はマックイーンだな!」

 

(マ)「マックイーンさんですか…何から話せばいいのでしょうかね…」

 

(ス)「そういえば、話は変わるんだけど。噂で聞いたんだが、(マ)は元々医療関係のスペシャリストなのか?」

 

(タ)「あーそんなことタキオンが言ってたな」

「マックイーンのトレーナー君は医療関係でとても素晴らしい学者だったと、この学園のトレーナーになってたからびっくりしたよって」

 

(マ)「懐かしいですね…そんなこともありました。元々親が医者だったりと医療関係の家系なので…」

 

(テ)「学生の頃、最初は医学部だったのに、気づいたら俺と同じ学科に切り替わってたんだよな医学部にいたころは、そりゃ世界が騒ぐくらい優秀だったらしいぞ」

 

(マ)「まぁ色々と事情がありまして、トレーナーになりました」

 

(タ)「なるほど…マックイーンが左前脚部繋靱帯炎になっても今はこうして走ってれるのはなんとなく納得した」

 

(テ)「本当にこいつには、お世話になったよ」

「だってテイオーが三冠取れたのはこいつのおかげかもしれないし」

 

(ネ)「そうなのか?」

 

…………

 

テイオー「え?そうなの?」

 

ルドルフ「どういうことだ…」

 

…………

 

 

(テ)「テイオーが日本ダービー後太り気味で色々と苦労してたじゃん?」

 

(タ)「あぁ…確かそうだったな…その数日後に調理室爆発に巻き込まれて入院してたからあまり覚えてないが…」

 

(ネ)「色々とありましたねぇー、うちのネイチャーもすごくテイオーの事心配してたけど、菊花賞のテイオーが少しトラウマになったり大変だったなぁ~」

 

(ス)「で?テイオーの太り気味がどうしたんだ?」

 

(テ)「実はさぁ…俺が太り気味っての知ったの皐月賞後なんだよね」

 

(タ・ス・ネ)「え?そうなのか?」

 

…………

 

テイオー「え?」

 

…………

 

(テ)「それでまぁこいつに相談したわけなのよ」

 

(回想)

テイオーが皐月賞勝利後のある日

 

(マ)「太り気味ですか…」

 

(テ)「そうなんだよなぁ…あいつさぁ事あるごとにハチミーばかり飲んでるんだけどさ、こう最近太ももとか腹回りが膨らんできてるんだよね…」

 

(マ)「はぁ…それは…重量も増えてますね…」

 

(テ)「だけど胸回りに肉がつかないのは…なんというかどんまい…ってまぁそこはおいておいて、ダービーに支障きたしそうなんだよね…ダイエットかなぁ…」

 

(マ)「うーん…ダイエットはダービー後まで待ってもらっていいでしょうか?」

 

(テ)「え?どうして?」

 

(マ)「実は皐月賞もそうですがテイオーさんの走りを見てて少し気になることがありまして」

 

(テ)「気になるところ?」

 

(マ)「はい…彼女の走り方は確かに素晴らしいですが、少し足に負担をかけているっぽいんですよね、もしかしたら骨折などの危険性もあります」

 

(テ)「マジか…なら走り方を見直したり…ってダービーまで間に合わないか…」

 

(マ)「ですが、このまま重量が増えて行ってるのならもしかしたらダービーで骨折という危険性は回避できるかもしれません」

「重量が増えることでバランスが変わって、今まで一番負荷がかかる箇所が変わってしまうので、一旦は危険を回避できます」

 

(テ)「なるほど…」

 

(マ)「ダービーの後、菊花賞まで結構期間があるので、その時にダイエットとその走り方を直してみるのがいいと思われます」

「それに今の実力があれば、多少太り気味でもダービーは大丈夫だと思いますよ」

 

(回想終わり)

 

 

(テ)「ということがあってな、もしかしたらテイオーが骨折してたかもしれなかったんだがこいつの助言通りにしたら…無事三冠は取れたんだよね」

 

(タ)「そんなことがあったんだなぁ」

 

(マ)「あくまでも私個人の予測ですけどね…」

 

…………

 

テイオー「皐月賞の頃から太り気味ばれてたんだ…」

 

マックイーン「太り気味…クラシック…菊花賞…天皇賞…ッウ…頭が…」

 

ル?「太り気味…ハチミー…菊花賞…」ガクガク

 

太り気味にトラウマの2人が頭を抱えている中

テレビからテイオーのトレーナーがある爆弾発言をする

 

 

テレビ<「ちなみにこいつマックイーンが太り気味だったの夏前から知ってたのに、お灸を添えたいからって天皇賞まで様子見してたらしいんだぜ」

 

マックイーン「…は?」

 

…………

 

(ネ)「え?そうなの?」

 

(マ)「いや…まぁ…そうですね…彼女一人でなんでも強引に推し進めたり等色々と無茶苦茶してたので、そこらへんも反省してもらいたかったですし…」

「でも…天皇賞では負けないように調整はしっかりはしました…だけどまさか…ゴール後にスカートがずれて…公衆の面前でさらけ出すとは…」

 

(ス)「確かに、あの頃のマックイーンは無茶苦茶だったな」

 

(テ)「確かにぶっ飛んでた…合宿の夜中、練習で観れなくて録画してた野球観戦を大声でして隣の部屋で寝てたブライアンがガチギレしたり…」

 

(ネ)「合宿終わって帰るときは、無人島まであるはずもないスイーツ店を求めて泳いでいったり…」

 

(ス)「スぺとスイーツ食べ放題で張り合って学園近くにある数多くの店を閉店に追い込んだらしいな…」

 

(マ)「えっと何といいますか…ご迷惑おかけして申し訳ございません」

「なんて言いますかあの頃は、押しに弱かった私も悪かったんですが…」

「流石にこのままではよろしくないと思いまして、これを機に反省してくれたらなぁって思いまして…」

 

…………

マックイーン「…」プルプルプル

 

テイオー「マックイーン…真っ赤にしてプルプル震えてる…」

 

ブライアン「まさか22時に隣からかっ飛ばせー!!なんて大声が聞こえてびっくりしたな…」

 

マヤノ「マックイーンちゃん…」

 

ルドルフ「ん?天皇賞でそんな事があったのか…」

 

エアグルーヴ「あ…会長は少しお休みになってたので、知らなかったのですね」

 

マルゼンスキー「(あぁ…あの時ルドルフは、幼児退行しててずっとトレーナー君と遊んでたんだったわ)」

 

…………

 

(タ)「デビュー前はメジロ家のご令嬢だとかすごく噂になってて何というか今とイメージ真逆だったのになぁ」

 

(ネ)「でも、今の方がいいけどね」

 

(テ)「今でもゴルシの次にぶっ飛んでるやべー奴だと思ってます」

 

(マ)「ハハハ…」

 

(ネ)「話が大分それちゃったけど、実際(マ)さんはマックイーンの事どう思ってるんだい?」

 

(マ)「そうですね…」

色々と思い返してみた…

出会った当初、スカウトはしてみたが新人だったし断られた

だけど、私の手作りお菓子につられて専属になったんだっけ…

 

そこからは

デビューからクラシックまでは特に何事もなく彼女と私の二人三脚で頑張ってきた…

 

いつからだろうなぁ…テイオーさんのダイエット作戦で乗り気になったあたりかな…

そこから素になったというか若干暴走気味になったんだっけ…

そこからの天皇賞でパンツ晒す事件か…

で有馬記念までスイーツ禁止にした結果、菊花賞のテイオーさんなんか比でない勢いで有馬記念勝ったりと…

なんだかすごいウマ娘だなって思ってたんだけど…

 

あの頃か…彼女が

左前脚部繋靱帯炎ってなった時…彼女が今にでも崩れて壊れてしまいそうになったその姿を見て…

やっぱり一人の女の子なんだなって…夢があってそれに一生懸命で、叶わなくなると泣いてしまう

か弱いところもあって、そう思うと居ても立っても居られなくなったんだっけ…だから決めたんだっけ…

 

(マ)「守ってあげ…というか…うーん…一心同体ですかね」

 

(テ)「一心同体?」

 

(マ)「身も心もってのは無理かもしれないですが、私は彼女を自分自身だと思い支えて行きたいですかね…」

「それに、メジロ家の方にも約束しましたしね、彼女は責任をもって私が支えます!って」

 

(テ)「(これめっちゃ取り返しのつかない約束してるやつやん)」

 

(ネ)「(これ親に娘さんをください的な奴してるやつやん)」

 

(タ)「(これは実質うまぴょいでは?)」

 

(ス)「(これが絆か…)」

 

…………

 

マックイーン「キマシタワー」ウマピョイウマピョイ

 

マヤノ「マックイーンちゃんずるい!!マヤもトレーナーちゃんと親に挨拶いく!!」

 

ルドルフ「親公認になっていたのか…」

 

テイオー「ボクもパパやママにトレーナーをあわせようかなぁ…」

 

ルドルフ「む?ダメだぞ!テイオー」

 

テイオー「えぇ…いいじゃん!」

 

…………

 

(テ)「メジロ家にすごいん事言ってるけど…お前メジロ家に行くの?」

 

(マ)「え?どうしてですか?」

 

(ネ)「いや?娘さんを支えますって言ったんでしょ?断られたの?」

 

(マ)「マックイーンさんのおばあさんによろしくお願いしますってものすごく頼まれたけど?」

 

(テ)「(あーよくある勘違いというかこの重大さを気付いてない奴だ…)」

 

(ス)「まるで、親に婚約の許可をもらうやり取りだな」

 

(マ)「え?婚約?私とマックイーンさんが?いやいやありませんよ」

「一心同体とは言え、トレーナーとウマ娘の関係ですよ、そんなことになるわけないじゃないですか」

 

(テ)「(マックイーンに聞かれてたら死んでたな)」

 

(ネ)「えぇ…(マックイーン可哀そう)」

 

(ス)「そうか…」

 

(タ)「これはひどい(そうなのか)」

 

…………

 

スペ「マックイーンさん止まってください!」

 

エル「ステイデース!」

 

マックイーン「離してくださいまし!わたくしは!わたくしは!」

 

スぺとエルがマックイーンを押さえる

だがマックイーンに振り切られ

 

マックイーン「トレーナーさんに教えなくては!!わたくしが…」バタン

 

マックイーンが急いでドアに向かいそう言いかけた時であった

向かおうとしていたドアが開きそこから1人のウマ娘が

 

ゴルシ「お?マックイーンみっけ!確保!」バス

 

マックイーン「な!?」

 

テイオー「ゴルシ!?」

 

突如現れたゴルシがマックイーンにズタ袋を被せた

 

マックイーン「ちょっと!ゴールドシップさん!なんですの!離しなさい!!」

 

ゴルシ「これからゴルちゃんとS〇P財団に殴りこみに行くからダメだ!」

 

マックイーン「なんですか!?その危ないものを収容保護してそうな財団は!?やめてくださいまし!命がいくつあっても足りませんわ!」

 

ゴルシ「つべこべ言わずにいくぞ!閉園後のネズミの王国へ」

 

マックイーン「それだけはやめなさい!本当に消されますわよ!?いや…これから…トレーナーさんの元へ…ちょ…はな」バタン

 

そうしてマックイーンはゴルシに連れ去られていった

 

一同「…えぇ」

 

ルドルフ「と…とりあえず…メジロマックイーンはゴールドシップに任せよう…」

 

テイオー「…うん…」

 

…………

(ネ)「ちなみにだけど…一番ってなるとどの娘?」

 

(マ)「うーん…優劣はつけたくないですが、1番ってなりますと私はマックイーンさんを選ぶかもしれませんね」

 

?「オニイサマ!?」ガタ

 

…………

 

マヤノ「」ハイライトセミオフ

 

ブルボン「!??…今ライスの気迫が!?」キピーン

 

サトノ「マックイーンさんおめでとうございます!」

 

テイオー「マックイーンが聞いていたら…どんまい…」

…………

 

(テ)「さて、帰りますか!」

 

(ス)「おい」

 

(タ)「お前の番だろ」

 

(テ)「えぇ...」

 

(ネ)「1番のメインディッシュ何だから逃げるのはなしだぞ!」

 

(テ)「はぁ...分かったよ」

 

(マ)「まずは生徒会辺りから」

 

(テ)「チーム以外もやるのかよ!?」

 

他一同「当然!」

 

(テ)「うへぇ...」

…………

次回へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

ゴルシ「よっしゃー!!やってきたぜネズミの王国!!」

 

マックイーン「どうして…こんな所に…」ヨヨヨ

 

?「ハハ!どうやら悪い子がいるようだね」

 

 


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