そしてダンまち本編にはしばらく入れそうもないのもすまない
死体が積み重なった広場。
そのうちの一人、最後まで生き残り自身で首を刈り取った者の首をジークマイヤーは回収する。
【深淵の監視者】なる集団に彼は心当たりがあった。
かつての太陽の神、グウィンの配下である4騎士。
【深淵歩き】アルトリウス
【竜狩り】オーンスタイン
【鷹の目】 ゴー
【王の刃】 キアラン
そのうちの一人である【深淵歩き】の伝承。
原初の火継ぎを模した篝火の試験やその目的ははるか昔のことを思い出した。
古き友の体験、アノールロンドでの試練。
そして深淵に敗れた彼らはジークマイヤーによって葬られた。
終わった後、少しの休息に火継ぎの祭祀場に戻った彼は少し考えを巡らせる。
深淵の監視者を打ち倒した時、彼の頭の中に何かが流れ込んできたのだ。
薪の王としての彼らの記憶かそれとも彼に紐づけられた何かの記憶か。
その記憶に心当たりはない。
しかし、その記憶の主には心当たりがあった。
古き友、はるか前に出会った恩人。
彼の旅の記憶。
そうであることは簡単に分かった。
火防女にレベルアップの世話をしてもらうと玉座に薪を供える。
「…不死隊を殺ったか玉ねぎ」
「そういえば貴公も不死隊の一員だったか」
「逃げちまったがな」
「逃げるのもたまには良いものだ。……もっとも私にはもう許されないが」
「あんた、余程のことがあったんだな」
「ガハハッ。はるか昔に無様を見せただけよ」
「そうかい。ならあんたの道を進むといい」
「ああ。貴公もな」
「…ああ」
篝火に触れ、転送場所を選ぶ。
先は、深淵の監視者。
先に進めぬと留まるのはやめたのだ。
深みの聖堂には行った。
何をしてでも先に進んでやると決めたのだ。
「うおっ!?」
階段が現れた。
「む、むぅ。先に行けるな。行くか」
あっさりと、何だか目立つ像があったので近づいたら階段が現れた。
拍子抜けだが、先に進む。
【カーサスの地下墓】とは深淵の領域である。
不死隊が封じていたことからも明らかであろう。
最奥の盃の先にいる【覇王ウォルニール】はカーサスの王であった。
深淵に落ち、最初の死者になりたかった。
そんな思惑があったらしい。
そんなカーサスの地下墓の更に下にはデーモンの領域である【燻りの湖】がある。
【アストラのアンリ】や【沈黙のホレイス】との出来事があったが、これは省略としよう。
暴君とも言われたウォルニールは深淵に落ち、初めて神にすがったという。
そして、深淵から這い上がろうと奪った聖剣と三つの腕輪を携帯している。
正直、弱い。
何かにすがりつき、意志を弱くした者ほど弱いものはない。
そんな偽りの【覇王】にジークマイヤーが負けるはずもなかった。
「……往くか」
分岐点はこの先に。
二つの薪の王に繋がる地【冷たい谷のイルシール】はもうすぐだ。