初めまして。初投稿なので読みにくい文章かもしれませんが、よろしくお願いします。
第一話 幻想入り
ピピピピッ ピピピピッ
携帯にセットしていたアラームが何もない空間に鳴り響く。
「...朝か」
俺はアラームを解除し、ベットから起き上がる。そして部屋のカーテンと窓を開けて身体を伸ばす。
「んん〜っ、ふぅ...」
さてと、朝飯でも作りますか。俺は重い瞼を擦りながら台所に向かう。
朝飯を作って、テレビを見ながら食べて、制服に着替えて学校に行く。
これが俺の日常だ。何処にでもいる普通の学生なのだ。
「行ってきます...」
誰もいない空間で俺は行ってきますと言う。
俺には家族が居ない。親戚だって居ない。物心ついた時から隣の家に住む叔母さんに面倒を見てくれた。俺が高校生になった時、バイトができる年になったので自分で生活費やら払っていた。あまり叔母さんには迷惑をかけたく無いし...。
通学路を歩いているとスーツを来た大人がバス停に向かって走っていたり、俺とは違う学生服を着た男女が腕を組んで楽しく歩いていた。べ、別に羨ましいなんて思ってないんだからね!
そんな事思っていると、幼稚園の服を着た女の子が、道路に飛び出した。危ないなぁと思っていたら本当に危なかった。
女の子が飛び出した道路には大型トラックが走っていた。スピードは遅いが、小さな女の子が当たったら元の子も無い。
「危ない!!」
俺は慌てて女の子に駆け寄る。俺は体力には自信がある方だ、だからそれほど距離が遠くないので間に合うだろう。俺は女の子を守るように抱きしめた。そして背中に強い衝撃が走り、そのまま吹っ飛ばされ頭に電柱を打った。
「うっ!」
それでも俺は女の子を守るように抱きしめた。頭と背中が痛い...。
「おい!大丈夫か!」
誰かの声が聞こえた。ぼやけて見えないが、おそらくさっきのカップルの彼氏だろう。
俺は一度女の子を見る。ぼやけて良く見えないが、怪我はないだろう。
「よかった...無事、で...」
段々と周りの声が聞こえなくなり、そのまま意識を失った。
「うっ...」
目を覚ました俺は起き上がろうとすると、頭に痛みが走る。
「いてっ...此処は?」
俺は周りを見渡すが、建物らしきものは一つも無くただ木しか無かった。
おそらく何処かの森なのだろう。でも住宅街に森なんてあったか?
「兎に角移動するか...」
もしかしたら近くに民家があるかもしれない。そう思った俺はいつも学校に持って行ってる鞄を持って歩き始めた。
〜数時間後〜
あれから何時間経ったのだろうか...。
未だに森を抜け出せないでいる。日はすっかり落ちて空には綺麗な三日月が照らしていた。
「!あれは」
歩いていると俺は一つの看板を目にした。そこには
『香霖堂』
と書かれた建物だった。俺はその建物の窓を見ると中はまだ明るかった。
俺はコンコンとノックをして、中に入る。
「ごめんください...」
「おや、これは珍しいお客さんだね」
カウンターには銀髪に眼鏡をかけた男の人が大きな本を読んでいた。
「実は森で迷ってしまって...、道を教えてほしいんですが」
「教えても良いけど、夜遅くに外に出るのは危険だよ?」
「危険...とは?」
「夜になると妖怪達の動きが活発になるからね。鉢合わせになると食べられてしまうよ」
「はい?」
俺は男の人の言葉に耳を疑った。妖怪が何故存在するのだろう...。
「...どうやら君には説明が必要みたいだね。この世界について」
「......此処は何処なんです?明らかに俺がいたところとは思えない」
「そう警戒しなくても大丈夫だよ」
男の人は開いていた本を閉じ、クイッと眼鏡をあげる。
「此処は幻想郷と言ってね、人間だけでなく妖怪、妖精、仙人、神様が共に暮らす世界であり、人に忘れられた者が集う世界。そして君のような外の世界から来た人を外来人と呼んでるんだ」
「ほぅ...」
成る程、どうやら俺は偶然にもこの幻想郷とやらに流れついたようだな。
「君はこれからどうするだい?」
「どうするって...。元いた世界じゃあ俺死んだんで帰るわけにも行きませんよ。だからこの幻想郷で過ごそうと思います」
「そうか...、君が選んだ答えなら止めはしないよ。ようこそ、幻想郷へ。僕はこの香霖堂の店主、森近霖之助《もりちか りんのすけ》って言うんだ」
「俺は霧影龍騎《きりかげ りゅうき》と言います。これからお世話になります」
お互い自己紹介をして、握手する。
「今日はもう遅いし、うちで泊まって行くと良いよ」
「すみません。ありがとうございます」
こうして俺は幻想郷で第二の人生がスタートした。
いかがでしたか?
不定期更新ですが、完結するまで頑張るのでよろしくお願いします。
アドバイス、感想等よろしくお願いします。