十一話前編です。
それではどうぞ。
紅魔館を離れて俺は霊夢と魔理沙に幻想郷を案内して貰っている。今日は人里だけの案内だが色々知る事もできた。幻想郷にも学校施設(寺子屋)があったのは驚いた。中には入らなかったがとても歴史的だった。昔の人はあそこに通っていたんだな...。太陽も沈みかかってきたので今回の案内は終了した。
翌朝、俺は博麗神社に訪れていた。いつも通りにお賽銭を入れて二礼二拍手一礼する。なんか慣れたな...。一礼を終えると襖から霊夢が現れた。相変わらず聴覚良いな...。
霊夢「あら龍騎じゃない。いつもより早いんじゃない?」
龍騎「まぁな...、少し霊夢に聞きたい事があってな」
霊夢「何かしら?」
龍騎「...霊夢って能力を調べる事って出来るのか?」
霊夢「能力?」
そう、俺が朝から霊夢に会いに来たのは能力を調べられるか聞きに来たのだ。パチュリーのところに行っても良いのだが、もし霊夢が調べられるなら近い方に調べてもらう方が良い、と思った。
霊夢「別に調べられるけど、いきなりどうしたのよ?」
龍騎「...俺、もう女性を相手にビビるのはもう嫌なんだ。だからトラウマを克服したい、そのために強くなりたい」
霊夢「それと能力と何の関係が...」
龍騎「その為には心だけじゃなく身体も強くならないといけない。もし俺に能力があるなら強くなる。これから幻想郷に生きていくんだ、力の一つや二つ身に付けても問題ないだろ?」
霊夢「...分かったわ、ちょっと待ってなさい」
霊夢は一度部屋に戻ると、一枚の紙を渡した。
龍騎「何これ?」
霊夢「この紙を額に当てて力を送るイメージをしてみなさい」
力を送るイメージ、か...。俺は霊夢に言われた通りにする。すると紙が何か文字のようなものが浮かび上がった。霊夢は俺の額からビリっと紙を外して紙を見る。痛い...。
霊夢「何々...『属性を操る程度の能力』?」
龍騎「属性を操る?」
何そのテンプレは...。それにしても能力があったのか、もしかして
霊夢「それにしても良くありそうな能力ね。属性を操るって」
龍騎「そうだな...、パチュリーなら知ってるかな?」
霊夢「...ま、その話は後で。取り敢えず、霊力と魔力も調べておきましょう」
そう言って霊夢は新しい紙を持って俺の額に当てた。ちょっと霊夢さん?勝手にやらないで?またしても紙から文字が浮かび上がった。霊夢は先程と同じようにビリっと紙を外した。だから痛いって...。
霊夢「霊力、魔力共に高いわね...。こんなに高いのは外来人の中で貴方が初めてよ」
龍騎「そりゃどうも...。それで俺はどうすれば良い?」
霊夢「まず霊力、魔力のコントロールをマスターする事ね。と言っても瞑想したりして集中力を高める特訓だけど」
龍騎「...取り敢えず空を飛べるようにはしないとな」
それから霊夢に修行のメニューとアドバイスを貰いながら俺は香霖堂に帰宅した。香霖堂に戻っては霊夢に教えて貰った修行メニューを繰り返す日々が続いた。そんなある日、俺は紅魔館に訪れた。
龍騎「...」
美鈴「......」zzz
相変わらずサボってる門番こと、美鈴さん。そんなんで良く門番務まるよな...。なんて思っていたら突然美鈴さんの頭にナイフが刺さり美鈴さんは悲鳴をあげる。
咲夜「全く、まだ昼前なのだけどしっかりしてもらえるかしら」
美鈴「す、すみません...」
咲夜「お久しぶりです、龍騎様」
龍騎「ど、どうもです...。それと様つけは辞めて下さい。そういうの慣れてないので」
咲夜「そういう訳にはいきません。今日はどのような御用で?」
そういう訳にはいってほしかった...。
龍騎「パチュリーに用があるんですけど、今居ます?」
咲夜「パチュリー様でしたら図書館におられます。ご案内いたします」
龍騎「いや別に...お願いします」
最初は断ろうとしたけどまたさっきと同じ事をすると思って諦めた。下手したらエンドレスになる可能性がある。
咲夜さんに案内して貰って図書館に着くとパチュリーが本を読んでいた。
パチュリー「あら龍騎じゃない。何の御用で?」
龍騎「パチュリーに魔法を教わろうと思って来たんだが...、大丈夫か?」
パチュリー「魔法?どうして?」
俺は能力について話した。
パチュリー「属性を操る程度の能力...。非常に興味深いわね」
龍騎「そうなのか?良くありそうな能力だけど」
パチュリー「良くありそうな能力こそ珍しいものがあるのよ」
龍騎「...そんなものなのか?」
パチュリー「そんなものなのよ」
......今更だけど幻想郷って変わってるな。
パチュリー「まずこの本を読んで基礎を覚えなさい。分からなかったら私に聞きなさい」
そう言ってパチュリーは俺に一冊の本を渡す。それは『初心者必見!魔法使いへの道(初級編)』と書かれてあった。......なんだこの本のタイトルは?それを持って本を読んでる訳だが......、
龍騎(全っ然読めねぇ!)
何なのこの本全然読めねぇんだけど!英語は多少自信はあるが他の文が見たことがない!変な形をした文字があるけどなんて言うの?古代語なの?明らかに初心者向けじゃないよね?初見殺しだよね!?初見さん逝らっしゃーいだよね!?
龍騎(なんでパチュリーは黙って読めるんだよ...。翻訳してもらおうかな...)
そう判断した俺はパチュリーに頼んで文字を読めるようにして貰った。うん、さっきとは大違い。それから遅くまで本を読んでいた。珍しく長い時間本を読み続けたな...、何か落ち着いたような気がした。それから暫く図書館に通うことが増えた。ある程度基礎知識を叩き込んでまずは飛行魔法を教えて貰った。パチュリー曰く『殆どイメージすれば出来る』との事。そんなので良いのか...。試しに飛ぶイメージして見ると、1cm程浮いた。嘘やん...。
パチュリー「どうやら上手くいってるみたいね」
龍騎「おかしいって...。こんなのおかしいって...」
それから空を飛ぶ練習を続けた。始めて三日目で10m程飛べるようになった。なんか自分の才能に怖くなって来た...。
パチュリー(たった三日であそこまで成長するとは...、これは見ものね)
そして完璧に空を飛べるようになったので次のステップに進む。次は強化魔法と回復魔法の伝授である。パチュリーによると、属性を操る程度の能力は『火、風、氷、雷、光、闇、無属性』の七種類があり、一度に多種の属性を放ったり、合体させて放ったりする事が出来るらしい。うんチート(遠い目)教えて貰う強化魔法と回復魔法は無属性に入るらしい。
パチュリー「無属性の魔法は強化魔法、回復魔法だけで無く攻撃魔法にも使えるわ。まぁ、物理攻撃に近いわね」
成る程...、こいつは便利だな。まずは強化魔法と回復魔法をマスターしよう。まず最初に回復魔法をやってみる。初めて使うが多少身体が軽くなったような気がする。どうやら上手く言ったみたいだな。次は強化魔法の中で硬化魔法を教わる。この硬化魔法は自分だけじゃなく指定した相手にも使えるようだ。...何か使い所多すぎない?
それからひたすら回復魔法と硬化魔法の特訓を繰り返す。特訓を開始して一週間経過したある日、俺はパチュリーに渡された魔法の本を読んでる時、
パチュリー「龍騎、そろそろ弾幕ごっこの練習してみない?」
龍騎「弾幕ごっこ?」
パチュリー「えぇ、普通ならまだ時間が掛かるけど貴方は覚えが良いのか一週間でここまで行くとは思わなかったわ」
...まるで俺が人間の領域を超えたみたいな言い方だな。
弾幕ごっこか...。確か絶対に回避ができない攻撃はせず、相手に当てたり綺麗に見せることだって霊夢が言っていた。......でも早くない?始めてまだ一週間だよ?...まぁ良いか、これから先必要になってくるし。
龍騎「...まずどうしたら良い?」
パチュリー「最初は弾幕の形成からね。自分にあった攻撃パターンとか弾幕の形を見つけるの」
成る程な。パチュリーの場合、魔法陣を展開してレーザーやら火の玉やら放っているって事か。
パチュリー「あと、基本以外にもスペルカードってものがあるのだけど知ってるかしら?」
龍騎「それなら霊夢に聞いた事がある。確か必殺技みたいなものだよな」
パチュリー「えぇ、それでお互い同じ枚数のスペルカードを決めて基本弾幕とスペルカードを上手く組み合わせて相手に弾幕を当てる、それが弾幕ごっこのルールよ」
龍騎「......その為にも弾幕ごっこの練習するって事か」
パチュリー「そう、でもまだ無属性を練習したいなら無理強いはしないわ。自分のペースでやっていきなさい」
龍騎「いや、やるよ。覚悟はできてる」
パチュリー「......分かったわ。でも今は基礎の練習中だからまだ慣れていないでしょ?それに空を飛びながら弾幕を当てるのは難しいでしょうし...」
龍騎「あ、その辺に関しては帰って特訓してるからある程度できるぞ」
パチュリー「えっ?」
パチュリーが素っ頓狂な声を上げた。珍しい。
龍騎「...えっ?まだ早かった?」
パチュリー「...いつから?」
龍騎「空飛べるようになってから」
パチュリー(何なのそのふざけた才能は!?そんなの今まで見たことがないわよ!?)
何かドン引きされてるんだけど...。それから今度は弾幕を打てるようになる為特訓する。でも自分にあいそうなパターンや形が上手くいかない、何かが足りない気がする...。
龍騎(そういえば...、魔理沙は六角形の物を持ってレーザーを放ってたな...)
俺は魔理沙の攻撃をふと思い出した。俺も何か物を持てば上手く行くのでは?そう思った俺はパチュリーに頼んで何か借りる事にした。
龍騎(男はやっぱり剣だよな...)
俺は剣を借りる事にした。剣は男のロマン、はっきりわかんだね。そして俺の弾幕ごっこの特訓は本格的に始まった。
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