東方龍優録〜心優しき少年の幻想郷生活〜   作:餡 子太郎

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どうもです。

第十四話です。

それではどうぞ。



第十四話 霧影龍騎の楽しい寺子屋授業

マスゴミの記事を見て発狂した後、俺は人里にある寺子屋に向かっている。霖之助さんに一人暮らしすると伝えると、

 

霖之助「それなら、寺子屋で教師をしている女性に会ってくると良いよ」

 

と、言われたので寺子屋を訪れた。

 

龍騎「すみませーん、誰か居ませんかー?」

 

俺は寺子屋の前で呼びかける。するとはーい、と返事が聞こえた。寺子屋の中から青色と銀色の髪に頭に帽子を被った女性だった。

 

「おや?君は確か外来人の...」

 

やっぱり知っていたか...。あのマスゴミめマジで許さん。

 

龍騎「は、初めまして...、霧影龍騎と言います」

 

「私は寺子屋で教師をしている上白沢慧音《かみしらさわ けいね》だ。それで今日はどう言った御用で?」

 

龍騎「...実はご相談がありまして、俺人里に住もうと思っているんです」

 

慧音「そうなのか?だがこれから授業が始まるところなんだ」

 

もうそんな時間なのか?これはタイミングが悪かったな...。

 

慧音「!そうだ、良かったら見学していくか?」

 

龍騎「良いんですか?」

 

慧音「ああ、それに外の世界の事を生徒達に教えてくれないか?」

 

ふむ、これは良い機会かもしれない。寺子屋がどんな感じなのか気になってたし。

 

龍騎「分かりました。よろしくお願いします」

 

慧音「では中に入ってくれ。案内する」

 

俺は寺子屋の中に入り、慧音さんの後に着いて行く。少しすると子供達の騒がしい声が聞こえてくる。懐かしいな...、小学校時代を思い出す...。まぁこれと言った思い出は無いんだけどね。教室に着くと慧音さんが扉の前で待っててくれ、と言われたので言われた通りにする。それにしても緊張するな...、こんなに緊張したのは高校の面接試験の時以来だ。

 

慧音「やぁみんな!おはよう!」

 

「「「「「おはようございます!!」」」」」

 

慧音さんは扉を開けて挨拶をすると、子供達も元気良く挨拶する。あぁ、懐かしい...。

 

慧音「さぁみんな!今日もしっかり勉強しよう!その前に今日は特別な先生が来ている。紹介しよう、入ってきてくれ!」

 

いよいよか...。俺は返事をして扉を開いて慧音さんの隣に立つ。

 

龍騎「皆さん初めまして、霧影龍騎です。外の世界から来ました。今日一日よろしくお願いします」

 

「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」

 

うん、やっぱ子供は元気が一番!これ一番言われてるから。

 

慧音「何か霧影先生に質問はあるか?」

 

霧影先生か...、ちょっと恥ずかしいけど何か新鮮で良いかもしれない。

 

男子生徒A「はーい!慧音先生とは付き合ってるんですかー?」

 

龍騎「ファ!?」

 

慧音「ブフォ!?」

 

なんちゅー事聞いてるんだこのガキンチョは!?

 

龍騎「ううん、付き合ってないよ」

 

女子生徒A「はいはーい!慧音先生のことどう思ってますかー?」

 

慧音「ブハッ!?」

 

慧音さんの事?そうだな...、今日知り合った訳だし良く分からんし思った事を言えば良いか。

 

龍騎「とても面倒見が良くて頼りになる、そんな人...かな」

 

女子生徒B「霧影先生はどんな女性がタイプですかー?」

 

龍騎「......」

 

そんな事...、言える訳ないじゃないか...。

 

龍騎「...どうだろうね、まだ誰かとお付き合いしたいとは思わないから良く分からないな」

 

慧音「し、質問はここまで!授業を始めるから皆んな静かに!」

 

おっと、授業がある事を忘れてしまった。それから俺は生徒の後ろに行き、慧音さんの授業を見学する。一時間目は数学......じゃないな。幻想郷だと算数だな。

 

慧音「分からないところがあったら霧影先生に聞いても良いぞ。まず前回の復習をするぞ。教科書の36ページを開いてくれ」

 

慧音さんがそう言って白色のチョークを持って黒板に文字と数字を書いていく。まるで小学生の頃に戻ったかのような感じだ。ちなみに今やっている内容は掛け算と割り算だ。良くクラスの奴と誰が早く計算できるか勝負してたな...。

 

「霧影先生ー、ここ教えてー?」

 

龍騎「ん?ああ、分かった......げっ」

 

「?どうしたのー?」

 

俺は生徒に教えてほしいと言われたので生徒に近づき何処か分からないのか聞いてみたが、その子の顔を見るとそれは紅魔館の近くにあった湖で出会った氷の妖精、チルノだった。おいおいマジかよ...。チルノの奴寺子屋に通ってたのかよ...。でも俺のこと覚えていない様子だけど...、まぁ良いか。

 

龍騎「えーと、何処か分かんないの?」

 

チルノ「全部!」

 

うん知ってた。予想はしていたがまさか本当に当たっていたとは...、いや子供騙しで引っかかるぐらいだから尚更か。

 

龍騎「...えーと、問題が『6÷2』か。まず林檎が6個あるとしよう。それを2人で分けるんだ」

 

チルノ「林檎より蜜柑が好き!」

 

龍騎「お前の好みを聞いてるんじゃない!...じゃあ蜜柑6個を2人で分けたら1人何個食べられる?」

 

チルノ「えーと...、6個の蜜柑を2人で分けるから...3個?」

 

龍騎「そ、それが正解だ」

 

チルノ「ありがとー霧影先生!あと残りも教えて?」

 

龍騎「what?今教えた方法で出来る筈だぞ?」

 

チルノ「忘れた!」

 

龍騎「ウソダドンドコドーン!!」

 

こいつ本当に覚える気ある?教えても意味無いような気がする...。

 

龍騎「...慧音先生、今日一日こいつの専属家庭教師になって良いっすか?」

 

慧音「えっ?あ、ああ...それは構わないが...、大丈夫か?」

 

龍騎「(チルノの頭が)大丈夫じゃない、問題だ」

 

それから一時間目が終わるまでチルノ専属家庭教師と化した。

 

 

 

 

 

〜数分後〜

 

龍騎「」

 

チルノ「やったやった!全部解けたー!やっぱりアタイはサイキョーね!」

 

何が最強だよ馬鹿が、てめぇ一問一問忘れやがって...、もうオデノカラダボトボトダ!

 

男子生徒A「す、すげぇー!あのチルノを正解まで導きやがった!」

 

男子生徒B「あの先生、只者じゃねぇ!」

 

もう勘弁してもらって良いっすか...。これ後何時間あるの?

 

チルノ「ねぇ先生、アタイはチルノ!サイキョーの妖精よ!今日からアタイの子分にしてあげる!」

 

龍騎「結構です...」

 

それから算数は終わり、次は国語の時間。またチルノに漢字が書けないだの読めないだの連続だった。もう辞めて!先生をいじめないで!?

 

そして昼休み、俺は空き部屋で慧音さんと休んでいた。

 

慧音「お疲れ様、お茶を淹れよう」

 

龍騎「あ、ありがとうございます...」

 

マジで疲れた...、これを毎日続くとなるとキツいなぁ...。慧音さんがお茶と分厚いファイルを持ってくると俺はコップを受け取り、ちびちびと飲む。

 

慧音「それで、物件の話だが...」

 

龍騎「あ、そうだ忘れてた。何処か一人暮らしできる所ってあります?」

 

慧音「そうだな...、此処なんかどうだ?」

 

慧音さんは持ってきた資料を開いて指を指す。

 

慧音「一人暮らしには丁度良いと思うが、どうだ?」

 

龍騎「...少し家賃が高いですね。予算オーバーって感じです」

 

慧音「なら、これならどうだ?少し狭いが家賃は安いぞ?」

 

龍騎「...なんか微妙だな。取り敢えず保留にして他の物件を見てみたいですね」

 

それから色々物件を見てみたが、これと言った所が無かった。うーん別に悪くない所がたくさんあったけど、どうもこれだ!って感じが無いんだよね...。

 

慧音「参ったな...。もう昼休みが終わってしまう」

 

龍騎「...すみません、俺の為に時間を使って」

 

慧音「気にするな。私も久しぶりに時間を忘れてたからな」

 

物凄い申し訳ない...。終わったらご馳走作ってやろう...。

 

慧音「時間的にこれが最後だな...、しかし......」

 

何故か慧音さんが言い淀んだ。

 

龍騎「?どうしました?」

 

慧音「...一件だけ安くて一人暮らしに持ってこいの物件があるんだが...、お勧めはできない」

 

お勧めできない?事故物件か?

 

龍騎「...理由を聞いても良いですか?」

 

慧音「あそこは何年か前に自殺した女性の霊が出ると噂されているんだ。だからあまりお勧めできないんだ」

 

龍騎「因みに場所は?」

 

慧音「直ぐ其処だ。ほら、ここからでも見えるだろ?」

 

俺は外を覗くと一件だけボロい家があった。その時、不思議な事が起こった。俺の脳内でビビビッ!っと電撃が走って『これだぁ!!』と思った。

 

龍騎「慧音さん、俺其処にします」

 

慧音「なっ!?本気で言っているのか!?」

 

龍騎「大丈夫ですよ。霊が出るってあくまで噂ですよね?俺噂話は信じないんで」

 

慧音「いや、しかし......分かった君がそこまで言うなら止めはしない」

 

龍騎「ありがとうございます。ちなみに家賃は?」

 

慧音「家賃はいらない。住んでもらった方が家の方も嬉しいと思うしな」

 

龍騎「!じゃあ明日から住めるって事ですよね?」

 

慧音「ああ、私が手続きしておこう」

 

キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!

 

まさかタダで家が手に入るなんてラッキー!慧音さんに会って良かった!もう俺一生慧音さんに着いて行くわ」

 

慧音「なっ!?///何を言っているんだ馬鹿者!!」

 

慧音さんが顔を赤くして怒った。えっ?何で怒られた?俺何か言った?

 

 

 

それから午後の授業が始まった。午後は外の世界の歴史と電子機器について説明した。特に生徒達は俺が持ってたスマホに大興奮していた。偶々会ったピアノとギターのアプリを使って遊ばせた。そのアプリはオフラインなので電波がない幻想郷でも使えるのだ。そう思うとオフラインって便利だよな。そして夕方になり、今日の授業は終了した。

 

「「「「「「先生さようなら!!」」」」」

 

龍騎「うん、さよなら」

 

慧音「気をつけて帰るんだぞ!」

 

生徒達が帰って行き、残ったのは俺と慧音さんだけだった。

 

慧音「今日はありがとな。お陰で楽しい時間を過ごす事ができた」

 

龍騎「俺の方こそありがとうございました。とても良い体験ができました」

 

慧音「そうか、もし良かったらまた来てくれないか?外の世界の事をもっと知りたいからな」

 

龍騎「これで良ければ喜んで」

 

するとグゥ〜、腹と鳴って俺と慧音さんは同時に『あっ』と言った。そしてお互い顔を真っ赤にする。

 

慧音「そ、そういえばお昼がまだだったな...///」

 

龍騎「...す、すみません。良かったら、何か作りましょうか?」

 

慧音「良いのか?ならお願いしよう」

 

それから俺は簡単なものを作って遅めの昼食...というより早めの夕食を取った。それから俺は慧音さんに感謝の言葉を言って香霖堂に戻った。何か忘れてるような気がするけど気のせいだろ。

 

 

 

 

 

 

龍騎「あ、霊夢のところで賽銭するの忘れてた。ま、いっか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「龍騎の奴......、賽銭してないな」ゴゴゴゴゴゴ

 

ドス黒いオーラを放ちながらぶつぶつ言う金欠巫女、霊夢であった。

 

 

 




いかがでしたか?

計算の説明で間違っていたらコメントお願いします。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。
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